新・ＳＭ小説書庫二軍

女教師 禁じられた咆哮 (アップル・ノベルズ)

純華学園の美貌の女教師・須摩涼香は、隣りに住む浪人生・押見一聖に一人息子の出生の秘密を握られ、卑劣な計略に嵌められて性奴隷に堕とされる。二本のディルドオ付きTバック、筆責め、山芋責め―。果てしない禁断の遊戯に、いつしか涼香の身体に被虐の炎が立ち昇る。濃密かつ華麗な官能描写で人気を博する、凌辱文学の俊英・由紀かほる渾身の書き下ろし、400枚!凌辱愛は至高のエロスか!?校内凌辱に野外プレイ。今、禁断の遊戯が始まる。

☆「女教師　禁じられた咆吼」は私のお気に入り作家由紀かほるさんの女教師調教もの。上の内容紹介でほぼ察しがつくと思いますが、年下の少年に弱みを握られて、というのは由紀かほるさんの女教師ものの典型的なストーリー展開です。前半はこの少年とのプレイが中心で、面白かったのは、涼香さんの家に忍び込んだ少年が、ベッドの中に潜り込んで山芋の汁で発情させた涼香さんを焦らしながら抱く場面。この家にはお手伝いの中年女性がいて、体調が悪いと言って寝ている涼香さんの部屋を開けそうになるので、やめるように説得しないといけないのですが、ベッドの中で彼女の下にへばりついた少年がいたずらするため、声も出せず悟られないよう苦悶していると、ますます燃え上がってしまい……という抜ける場面でした。

　後半は涼香さんに思いを寄せる体育教師が彼女を盗撮したのが発覚してしまい、問題にしようとするのですが、同じ高校に勤める体育教師の姉がとんでもない女で、涼香さんと少年との関係をかぎつけて、反対に脅迫し、弟を許して付き合うように強制する無理矢理な展開。哀れ少年はこの体育教師に叩きのめされて、涼香さんは姉弟教師の奴隷に堕とされてしまいます。ここでは少年との関係を嗅ぎつけた姉が、弟の前で涼香さんを緊迫し、同性ならではの粘っこい責めで彼女の淫乱性を暴いていく場面が抜けます。全体的に新味はありませんが、安定した筆致で楽しめます。

　プライドの高い女教師が、年下の大人しい少年や同僚の卑劣な教員に責められると言うシチュエーションがお好きならば、オススメだと思います。

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