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プチSM千夜一夜ものがたり第31夜「人妻性奴隷美鈴」

人妻性奴隷美鈴
 豊川は国語教師の職を利用して、校内で女子高生達を性奴隷として調教していたSMマニアだが、今は退職して独り身の寂しい生活を送っている。そんな中、かつての不良少女を更生させると同時に性奴隷として生涯の主従を誓った美鈴から連絡を受ける。新婚宅に出向いた豊川は、情熱を取り戻して美鈴を抱き、堅物の夫との性生活を見届けるのだが・・・縦書き文庫で発表して、2年連続年度ランキング一位を獲得した、短編の代表作。(約1万9千字)


プチSM千夜一夜ものがたり 第2期 目次

ーーここか……

 俺はそのアパートの表札を確かめた。「信谷 丈志 美鈴」と書いてある。

ーー信谷丈志、コイツが美鈴のダンナだな……

 俺は道具一式を入れた大きな黒いアタッシュケースを持ち、インタホンを押そうとして束の間ためらう。

ーーヒゲの剃り残しはないか? まさか鼻毛は出てないだろうな……

 が、次の瞬間、俺はそんな事を少しでも思ってしまった自分に苦笑した。美鈴に会いに来たと言うのに何の気兼ねがあると言うのか。常に身だしなみを気に掛けねばならぬのは性奴隷たる美鈴の方であって、決して俺ではない。

 生涯の「ご主人様」である俺の前では、常に奇麗な「イイ女」でいるように厳しくしつけた美鈴。俺の元を離れて4年、彼女がどんな成長した姿を見せてくれる事かと、俺は立場も忘れて胸の高鳴りを覚えながらインタホンを押した。

「はーい」 

 インタホン越しに聞こえた美鈴の声は、昔と変わらず舌足らずの甘ったれたものだった。俺のようなロリータ趣味の男にはたまらない、幼い声を残したままで結婚しやがったのか。俺は「信谷丈志」に軽い嫉妬を感じていた。

「豊川だ。中に入るぞ」

 俺は美鈴に迷う余裕を与えないよう、返事も待たずズカズカと入り込んで行く。これは俺なりの優しさだ。下手に性奴隷がためらったりしてはかわいそうと言うもので、「ご主人様」がわざわざ会いに来たものを拒否出来る権利は初めから彼女には与えられていないのだから。

 大学を卒業してすぐに結婚してまだ間もない若妻1人だけの住まいが施錠もなされていないのは無防備過ぎたが、俺の来訪を知らされていたから美鈴はドアを開放していたのだ。昨日4年ぶりに電話で話しただけだが、美鈴との絆はもちろん切れるはずもない。それは一生俺の性奴隷として従うと言う、美鈴と俺が交わした真実の絆だ。

 美鈴が奥から出て来た。俺が玄関先で、靴をビニール袋に入れているのを見て、ビックリした様子で声を出す。

「せ、先生! あ、いえ、ご主人様……」

 4年ぶりの再会とあって、俺の呼び方にとまどいを見せる美鈴を見て、俺は正直に嬉しくなった。彼女の声は幼いままだったが、外見は着実に成長し、どこから見ても正真正銘の「イイ女」になっていたからだ。それは新婚間もない人生で最も幸福な時期の女性が見せる、美のオーラと言うものだろうか。ロリータ趣味で、制服を着た女子高生にしか欲情しない筈の俺でさえ、美鈴の美しさに興奮を覚えていた。

 そんな本物の「イイ女」に変貌した美鈴は、恐らくノーブラの胸にピタリとフィットした薄手のTシャツと過激なフレアミニと言う、新妻にしてははしたな過ぎる格好をしている。俺が会いに来ると知ってこんな露出過剰な服装をしているのだろう。全くかわいいやつだ。俺の前ではブラは外し、出来る限り制服のスカートを短く上げるようにとしつけてやった高校時代の習慣が今でも残っているのだ。

 子供っぽい三つ編みにさせていた髪は、品良くウェーブのかかったセミロングの、いかにも若妻らしい髪型に変わり、絶対にさせなかった控え目で小さなピアスが、貝殻のような形の良い両耳で光っている。

 そして一番変わっていたのは、薄手の服装でハッキリとわかるボディーラインだ。俺の手にすっぽり収まるサイズだったノーブラの胸の膨らみは、いつの間にか手に余る大きさに成長し、ミニスカートに包まれた美腰はすっかり立派な大人の女性の貫禄を示すムッチリとした雄大さだった。簡単に折れてしまいそうだった、付け根付近まで露出した脚も涎のこぼれそうな嫌らしい肉付きを示し、成熟したメス特有のオスを発情させるフェロモンを全開にしているようだ。

 が、しかし、他の女だったら俺が心を動かされる事はない。俺がこれまでで最高の愛情を注いで念入りに調教し、ただ1人生涯の主従関係を結ぶ事を約束した性奴隷の美鈴だったからこそ、ロリコン趣味の俺も発情し興奮しているのだ。やはり俺のメガネに狂いはなかった。高校の制服を着なくなっても、美鈴は俺にとって生涯の性奴隷たり得る存在だったのだ。

「言いにくければ、先生でいいぞ」
「わかりました。先生と呼ばせて頂きます」

 そう。俺豊川義雄は、旧姓朝比奈美鈴の「ご主人様」であると同時に恩師でもあるのだ。俺が2年生のクラス担任だった時、良からぬ友人の影響を受けて髪を染め、喫煙している所が発覚して、指導した生徒だ。その時美鈴は典型的なヤンキー娘という感じで、高校を続ける事さえ難しそうな問題児だった。

 が、俺は教育者として美鈴が本来素直でまっすぐな心を持つ少女である事を見抜くと同時に、ロリータ性愛者として彼女の磨けば光る類い希な魅力を見出して、根気強く個人指導を重ねて彼女を完全に更生させると共に、かけがえのない性奴隷に堕としていったのだ。

「先生はお変わりございませんでしょうか?」
「うむ。実はもう先生ではない。この春定年で退職したところだ」
「そうでしたか……それではもう女の子達は……」
「やりにくくなったのは確かだがな。まだ2人自宅で飼っておるよ」

 飼っている、と言うのは、退職前に手を付けておいた女子高生性奴隷達の事だ。俺は制服を着た女学生にしか欲情しないロリコン趣味が高じて、民間会社を退職し高校の国語教員になった変わり種である。国語を選んだのは少しでも女子に接近する機会が多くなるだろうという判断からだ。

 独身でこれと言って他に趣味もない俺は、女子高生達に近付いて籠絡する事に心血を注ぎ、さまざまな手段を用いて彼女達を性欲のはけ口にしていったのだ。働き盛りで毎日夜遅くまで生徒の学習指導などを手掛ける俺は、熱心な教員として同僚からも生徒達からも評判が良かった。そして俺は常時お気に入りの女生徒達を性奴隷として校内で「飼う」ようになっていったのである。

「こんな所では何ですから……」

 美鈴はもう覚悟を決めたらしい。俺はこの家に居座るつもりだ。もちろん美鈴のダンナである丈志とやらが帰って来ても、だ。怪しまれないよう俺が靴をビニール袋に入れた段階で、聡明な美鈴は俺の意図を理解しただろう。 

 新婚である美鈴と丈志の夜の生活を見届けてやるのだ。かわいい教え子であり性奴隷である彼女の幸せを、俺は心の底から願っている。決して新婚家庭に波風を立ててやろうなどと、無粋な事を考えているわけではない。

 だが家の中に迎え入れようとした美鈴の提案に、俺はすぐには乗ってやらなかった。ご主人様たるもの、かわいい性奴隷の言う事に唯々諾々と従うような本末転倒を犯してはならない。常に予想を裏切る行動で性奴隷を翻弄し、気持ちを揺さぶってやるのがご主人様としての愛情表現だ。

「いや、ここでいい。ダンナはまだ帰って来ないんだろう?」
「はい。帰る前には必ず電話がございます」
「お前、結婚してどのくらいたつんだ?」
「まだ2か月ちょっとです」
「なのに、帰るのが遅いのか?」
「9時より前に帰る事はございません」

 俺は既に知っている事を確認するかのように、目の前の絶世の美女の口から語らせた。はしたない格好で、ダンナ以外の男と玄関先で長話をすると言うシチュエーションは、案の定刺激的だったらしく、美鈴の美貌にうっすらと赤みが差し、露出した美脚が慄え始めたのがよくわかった。恐らくもうスカートの中は潤い始めているに違いない。

 よし。この調子でもっと楽しませてやるぞ、美鈴。俺は年甲斐もなく、ズボンの前が痛い程張り詰め始めたのを感じながら、4年間離れていても忘れるはずがないい美鈴の歓ばせ方のコツを取り戻していった。

「新婚のヨメを放っといて、ずいぶん無粋な野郎だな」
「い、いえ……しゅ、主人はとても真面目な人なので……」
「ははは、冗談だ、美鈴。お前のために、毎日遅くまで働いてくれるいいダンナじゃないか」
「ありがとうございます、豊川先生」

 不安と興奮でドキドキして表情の硬かった美鈴がニッコリと笑ってくれた。ダンナの事を愛しているのだろう。美鈴の幸せそうな表情に、俺も嬉しくなる。

 ではダンナも出汁にして楽しませてやろう。

「では、ここでご挨拶して見せろ」
「ここで、ですか……」

 美鈴の笑顔が再び少し曇る。が、決して嫌がっているわけではない。刺激的な状況で興奮が高まり過ぎて抑え切れなくなって来たのだ。美鈴の身も心も知り尽くした俺には、それがよくわかる。2年間の濃密極まりない調教の経験はダテではない。

「ああ……」
 
 美鈴は悩ましく喘ぎながら、ミニスカートの両サイドを持ち上げて見せる。これが制服姿で何百回も繰り返された、性奴隷美鈴の「ご挨拶」だ。

「ずいぶん色っぽいのを穿いてるんだな」
「申し訳ございません、ご主人様……」

 気分が乗って来たのか、「先生」が「ご主人様」に変わる。かつては純白の木綿パンツしか着用を許されなかった美鈴が穿いていたのは、レースの刺繍が入りピンクで透けた三角布を、両サイドのヒモで吊ったセクシーなショーツだった。

「何を謝る事があるんだ、美鈴。そんな服装と下着を見せられれば、ダンナも幸せと言うものだろう」
「しゅ、主人は、真面目な人なので……」
「まさか、その格好は俺のためだけと言うわけじゃあるまい」
「い、いえ、その通りです。主人には見せた事はありません……」

 ミニスカを持ち上げてエロパンツを見せながら、首筋まで真っ赤に染めた美鈴が意外な言葉を吐く。それは俺にとっては光栄な事ではあるが、美鈴のためにはならない。

「ではこれからは、そういう格好でダンナを迎えてやれ」
「で、でも……・」
「何、美鈴のような奇麗なヨメがエロくて、喜びこそすれ怒るような男はおらんよ」
「そ、そうでしょうか?」
「昼は淑女のごとく、夜は娼婦のごとく。そう教えてやった事があるだろう?」
「ああ……い、嫌……」

 セクシーショーツを俺に見せ付ける格好で動けない美鈴が、「嫌」と口にしたのは理由がある。俺はもちろんしっかり観察して声を掛けてやった。

「濡らしたな美鈴。もうじき太股まで垂れて来るぞ」

 興奮できざし切った美貌をガックリと項垂れて目を閉じた美鈴の首筋まで桜色に染めた可憐な羞じらいぶりに、俺は4年前の記憶を重ね合わせた。透けるような色白で童顔、スタイルも抜群と言う理想的な容姿で、露出を歓ぶ性癖を色濃く持つ美鈴に、俺は始めて彼女との性奴隷の絆を断ち切らない決心をしたのだ。

 それから俺はアタッシュケースから取り出した円筒形の器具を、美鈴のスカートを持ち上げた両手を離させて握らせた。それはいわゆる「電マ」と言うマッサージ器で、通常のローターやバイブ類よりはるかに強力なバイブレーションを伝えるものだ。連日のように快感器具を味わってしまった美鈴のアソコには、このくらい強力な振動がいいのだ。目をつむっていても美鈴に握らされた物体がわかるのは間違いない。思わず彼女が舌をペロリと出したのも俺は見逃さない。

「嬉しそうだな、美鈴。おなじみの電マを使わせてやるよ」

 俺がスイッチを入れると、円筒形の頭の丸い部分が激しく振動を始めた。最大限に充電してあるから、美鈴が何十回昇天しても大丈夫だろう。美鈴はもうそれを味わいたくてウズウズしているようだったが、慎ましく振動を宙に浮かせて体に当たらないよう慎重に扱っていた。

「決まりを思い出したか、美鈴?」

 いつの間にか、という感じで背後に寄り添っていた俺が耳元でそう言うと、美鈴は興奮で朱に染めた体をブルッとおののかせ、弱々しくかぶりを振る。

「そのブルブルをパンツの上から当てて、立ったまま気をやれ。決してしゃがみ込んではいけない。そうやって3回連続キッチリと気をやって、パンツに染みを作るんだぞ。イク時は大きな声でイクとはっきり告げる事。手を抜いたり、染みが足らなければアウトだぞ、1からやり直しだ」
「そ、そんな……」

 唇を慄わせる美鈴も思い出したのに違いない。これはほとんど毎日調教のウォーミングアップで味わわせた快楽責めだ。始めは小さなローターでやらせていたのだが、どんどん貪欲になり物足らなくなる美鈴の体のために、本格的なバイブに変わり、ついには強烈な「電マ」に変わったといういわく付きのプレイである。

 俺はさらに味付けをして美鈴を楽しませてやる事にした。

「美鈴、お前ダンナの事を何て呼んでる?」
「えっ!? 主人の事ですか……タケちゃんで……」
「では決まりを追加する。目を閉じてダンナの事を思い浮かべながら気をやれ。ダンナの名前を呼びながらよがって、必ず最後は、タケちゃん、イクと言うんだぞ」
「そんなことは……」

 美鈴の体の慄えが目に見えて激しくなり、電マの振動を宙に浮かせた両手もガタガタ慄えて今にも落としてしまいそうだ。股間が疼いて本当は当てたくてたまらないはずだが、俺が背徳の味付けをしてやったがために、何とか理性で抑え込もうとやせ我慢をしているのだ。

 我慢をすればする程、それを破ってやった時の感激は素晴らしく、理性など粉々に吹き飛ぶ快楽が待っている。俺はこうして美鈴に最高の歓びを与えるべく腐心しているのだ。

「どうした美鈴? 手伝ってやろうか」

 そう耳元で囁いた俺が、背後から俯いていた顔を上げさせ唇を合わせていくと、もちろん美鈴は拒否せず嬉しそうに舌を絡ませて来る。が、まだ抵抗心が抜けてくれないのか、電マは宙に浮かせたままだ。口を外した俺が、次に両手を回して美鈴の薄いTシャツだけの乳房を柔らかく握り締め、乳首を弄りながら4年前よりずいぶん量感を増した膨らみを実感しながらゆっくりと揉み上げてやると、とうとう美鈴は振動を股間に当てがっていった。

「キャアッッ!!」

 ところが軽くセクシーショーツの上から振動を当てがった瞬間、美鈴は腰砕けになってしゃがみ込んでしまった。始めて電マを使わせた時以来の、激し過ぎる反応である。

「だらしないぞ、美鈴。やり直しだ、立て」
「ああ、出来ません、先生。きつ過ぎるの……」

 こんな成熟した体を持つセクシーな美女が、小学生女子のような甘え声と口調で「先生」と呼ぶと、俺はますます興奮が募って、冷静さを保つのに一苦労だった。

「お前、高校の時はちゃんと出来たじゃないか。今さらそんな弱音を吐くなんておかしいぞ」
「だってえ……」

 完全に甘ったれになって来たが、咎めはしない。が、やる事はやらせる。手抜きは一切なしだ。俺はもしやと思って美鈴を詰問した。

「お前結婚するまでに、どれだけ他の男と寝たんだ? 正直に言え」
「……一度もありません。」
「タケちゃんとやっただけか?」
「主人とも……結婚してから初めてです」
「よく我慢出来たな。オナニーしてたのか?」
「いえ、一度もしてません」

 美鈴が俺に嘘を付くわけはないが、ちょっと信じられなかった。あれだけ毎日のように数限りないアクメを与え、性の歓びをとことん教えてやった美鈴が、そんな禁欲を大学時代4年間も続けたのか。

「美鈴の体は、先生と主人のためだけの物ですわ。勝手に穢す事など、出来ませんでした……」

 実に久しぶりに味わってしまった電マの歓びに、夢見るような目を潤ませてそう呟く美鈴を助け起こした俺は、もう一度しっかり唇を合わせてやった。

「慌てる事はない。ゆっくり時間を掛けて、気持ち良いブルブルを楽しもうじゃないか」
「ああ、先生……嬉しい……」

 唇を外した美鈴が本心からそう言った色っぽさに、俺は性奴隷の規を超えて彼女を愛してやりたいと言う、絶対に許されない衝動に駆られそうだった。

 それから、俺は電マの振動を緩やかなものにしてから美鈴に渡してやった。禁欲の時期が長かったとは言え年齢相応に成熟した体は面白いように電マの微振動に反応して、あからさまに歓びの声を張り上げる美鈴。

「ああ~っっ!! タケちゃん、気持ちいい~っっ!! タ、タケちゃん~っっ!! 私、もう、いくうううっっっ!!!」
「よしよしなかなかうまく出来たな。それじゃ本番といくか」
「は、はい……」

 この後は傍目には修羅場だったろう。緩やかな振動で何とか1回立ちアクメを達成した美鈴だったが、強振動だと1回で腰砕けになってしまう。そのためやや弱めてから体を慣らすのが必要で、もうセクシーランジェリーからラブジュースが盛大に染み出て太股を伝う、完全に発情した状態で、改めて強振動による3連続立ちアクメに挑ませたのだ。

 あまりの快感でよがり泣きを通り越した美鈴は激しく嗚咽をすすり上げながら達して行くが、ダンナの名を呼ぶのを忘れてしまったり、どうしても腰が砕けてしまったりして、又1からやり直しだ。俺は心を鬼にして、決まりを守れない美鈴は絶対に許してやらない。もう少しで達成しそうになるや、背後から乳房に回した手をフル活用し、ネッキングの嵐を降らせて失敗に終わらせたりもした。

「せ、先生は悪魔だわっっ!!」

 4年前に何度も聞いた、お決まりのフレーズが出た。これは美鈴と俺の真剣勝負だ。責める俺も責められる美鈴も嗜虐の歓びと被虐の歓びに全身を支配され、一生消える事のない幸福な主従関係を確かめ合う。

 遂に美鈴がノルマを達成した時、間違いなく外に聞こえているに違いない、号泣しながらの

「タケちゃん、いくうううっっっ!!!」

 と言う彼女の歓喜の絶叫に、俺に対するものとは別の愛情をはっきりと感じる事の出来た俺は、もう言葉も無くしてシクシクと嗚咽を繰り返すばかりの美鈴を強く抱き締め唇を吸いながら、信谷丈志に対する醜いジェラシーの炎を鎮火させようと必死の思いだった。口を離した俺は、感情を押し殺したつもりのかすれた小声で言う。

「タケちゃんと一緒に、気持ち良くイケたんだな、美鈴」
「うん……先生、ありがとうございました」

 俺はもう一度美鈴と唇を合わせないではいられなかった。

「喉が渇かないか、美鈴」
「え!?」
「俺はションベンがしたくなった」
「……はい。わかりました、先生」

 そう行った美鈴が玄関先にしゃがみ込んで上を向き大きく口を開ける。俺は彼女が決して嫌がってはいない事に意を強くしながら、痛いほど張り切り脈動するペニスを取り出して美鈴の口中に入れるとこぼれないようにゆっくり加減しながら小水を流し込んでやった。

「タケちゃんのションベンも飲めるか、美鈴」
「はい。でも……」
「俺みたいな変態じゃないって、言うんだな」
「……はい」

 美鈴はなぜこの答をためらったのだろうか。

「それでは中でごゆっくり」

 よし。美鈴のノロけ話でも聞いてやるか。今の立ちオナニープレイで1時間以上経過していたが、まだダンナが帰って来る時間まで間がある事を確認した俺は、袋に入った靴を持って美鈴の後に従った。

「おい美鈴。お前、そのパンツをはいたままタケちゃんを迎えるのか?」
「もし、先生がよろしければ」

 俺は夥しい愛液で汚れているであろう美鈴のセクシーショーツをもらってやりたい気持ちはヤマヤマだったが、彼女がそういう決意なら無理を言うつもりはなかった。

 美鈴が入れてくれた茶をすすりながら、俺はタケちゃんの事を聞いてやった。信谷丈志は美鈴より5歳年上のサラリーマン。勤めているのは、世間に疎い俺でも知っている一流企業で、友人に紹介されて会ってみた所、お互いすっかり気に入って美鈴が大学を卒業したら即結婚という話になったらしい。

「それはお母さんも喜んでおられるだろう」
「はい。本当に全て豊川先生のおかげです。いつも母とは先生の事をお話をいたしております」

 それにしては結婚式の招待状を寄越さなかったな、と思った言葉を俺は呑み込む。本当の関係がある以上、美鈴はとても俺を結婚式になど呼ぶ気にはならなかっただろう。もちろん俺は、お前の人生を束縛するつもりはない、と美鈴に言い聞かせ、早くいい男を見つけて結婚しろ、とまで言ってはいたのだけれど。

 美鈴は母子家庭で、コイツがグレかかっていたのも、父親不在による愛情不足が原因で母親に強い反発を抱いていたためだったらしい。が、そこで俺が美鈴を更生させてやり、すっかり素直で真面目な姿を取り戻した彼女は母親との仲も修復させたのだ。

 俺の美鈴への性奴隷調教は、彼女の生活や学習態度を改めるのと並行して行われた。少しでも服装が乱れたり、学業を疎かにするような事があれば、「お仕置き」と称して容赦なく限度を超えるような快楽にのたうち回らせたものだから、性奴隷化と同時に模範的な優等生に変身した美鈴は、地元の有名な女子大に進学まで決めたのである。

 もし彼女が薄汚いヤンキー娘のままだったら、一流企業のエリート社員に見初められて縁談が決まるなどあり得なかったに違いない。 

 ところでこの信谷丈志と言う男、美鈴の話では今時の若い男にはあり得ないくらい、真面目な堅物だという。仕事でも手を抜かず、新婚なのに毎日遅くまで働いているわけだ。美鈴が惚れたくらいだから、立派な性格も良い男であるのは間違いないが、朝出掛けのキスや一緒に手を繋いで歩く事さえ照れくさがって拒否すると言う。いずれも俺が、美鈴に結婚したらかわいい嫁になるようにと、教えてやった行為だ。

 そんな男が、見た事もないような露出過多な服装で下着をベトベトに濡らしている超美形の若妻に出迎えられたら、どんな反応を示すのだろう?その後激しい夜の生活に突入するのだろうか?

「すみません。そろそろお夕食の支度をしなくてはいけません」
「そうだな」

 はしたない服装のまま台所に立った美鈴の後に俺も着いて行った。

「せ、先生……」

 裸エプロンではないが、半裸に近い服装にエプロンを付けた美鈴はとても扇情的で、俺はすぐ後ろに立つと、背後から美鈴の体をまさぐってやった。性奴隷である美鈴は、俺のこんな狼藉にも、やめて下さいなどと口にする事は出来ない。

 俺はズボンの前でテントを作っている膨らみを美鈴の尻に押し付けて形を感じさせ、両手で女子高生時代よりはるかに豊満になったボディーを弄り回して、首筋やうなじの新妻らしい香りを楽しみながら口唇を這い回らせる。美鈴が時折小声で愛らしい嬌声を洩らすのは、性感帯を知り尽くした俺の愛撫により軽く絶頂に達しているのだ。

 当然ながら時間が掛かり、9時も回って夕食の支度がほぼすんだ頃、ダンナから帰宅の電話が入った。その時もピタリと寄り添った俺に体中をなぶられながら、妙に悩ましい声で答えている美鈴の変調に、堅物のタケちゃんは気付いただろうか。

 味見をして下さい、と言う美鈴の好意に甘えて、野菜の煮物に焼き魚、味噌汁と言う和食に箸を付けた俺は驚いた。俺の愛撫に体をくねらせ、何度もイッテしまいながら作ったとは思えない味だったのだ。

「旨いじゃないか」
「そうですか! ありがとうございます」

 ニッコリ微笑んで頭をペコリと下げる美鈴。こいつは正真正銘最高に「イイ女」だ。

「ああ~、せ、先生……わ、私、もう、もう……」

 もうダンナがそろそろ帰って来る時間だと言うのに、そんな色っぽい鼻声を洩らした美鈴は、あぐらをかいて座っていた俺の横に座ると、しなだれ掛かって来る。が、美鈴の手がテントを張ったズボンの前にやって来ると、俺はその手を制していた。 

「駄目だ、美鈴」
「ど、どうしてですか? 入れて下さい、先生!」

 羞ずかしげもなく、そんなおねだりを口にしてしまう美鈴。電マと俺の体弄りで何度も達し完全に火が付いてしまった体が欲しがってどうしようもないようだ。俺は注意を払って彼女の体の中に指1本侵入させてはいない。

「ソコはお前のダンナの物だ。タケちゃんに入れてもらえ」
「わかりました……」

 その時インタホンが鳴る。タケちゃんだ!俺はすぐに、リビングから玄関付近まで家中を見通せる押し入れに靴を持って身を潜め、わずかにふすまの隙間を空けて堅物のダンナが現れるのを待った。居間の押し入れの中に身を潜めた俺が、狭いのぞき穴から玄関の様子を伺っていると、美鈴の愛する「タケちゃん」こと、信谷丈志が帰って来た。

「お帰りなさ~い」

 美鈴の声が弾んでいるので、俺まで嬉しくなる。タケちゃんはインタホン越しにただいま、と低い声を聞かせただけで、後は無言の様子だ。上半身ノーブラのTシャツに、パンツが見えそうなフレアミニを穿いた美鈴を見て、タケちゃんはどんな反応だったのだろう。残念ながらそこまではうかがい知る事が出来なかった。

 が、美鈴がはしゃいでタケちゃんに飛び付き、嫌がると言うキスをしようとしているのはわかった。いくら疲れてるからと言って、拒否するなよ、タケちゃん。俺は何だか妙にやきもきしながら、新婚夫婦が玄関からリビングに入って来るのを待った。

「お風呂にします? それともお夕食?」

 などと古典的な若妻のセリフを吐きながら、美鈴がウキウキとタケちゃんの腕を取り入って来た。

ーーこの男が信谷丈志か……

 暑いのにスーツを着込んだタケちゃんは、いかにも実直そうな取り立てて外見上の特徴のない男だった。几帳面な銀行員のような奴だと思った。恐らく次に会う時は、もう忘れてしまってるかも知れない。はしたない格好で嬉しそうにまとわり着く美鈴を、仕方ないなあ、と言った感じでなすがままに任せている。

 堅物な真面目人間という話から、もしも美鈴を邪険に扱うような事があれば、俺の怒りが爆発する所だったが、そういう感じではない。面白みはなさそうだが、突然はしたない格好で出迎えた美鈴に驚きながら、怒るでもなく優しそうな態度で落ち着いているタケちゃんを見て、俺は一安心だった。

 いつの間にか俺は、娘の結婚相手の男を品定めする父親のような心境になっていたようだ。

「お風呂にするよ」

 ネクタイを緩めながらボソリと呟くように言ったタケちゃんの声は、男にしてはやや高いソフトな感じだ。すると、ここで美鈴が驚くべき行動に出た。

「ねえねえ……」
 
 そう悪戯っぽく笑うと、タケちゃんがネクタイを外した手を取り、それを自分のミニスカの中に突っ込ませたのだ。中はおもらししたのかと言うくらいグッショリと濡れたショーツの筈だ。タケちゃんは少しだけ驚いた様子で、ビクッと手を引く。どうも感情の起伏をさほど表さない男らしい。

「ねえタケちゃん、疲れてる?」

 美鈴は妻からのはっきりしたアプローチにも煮え切らない態度のタケちゃんに焦れたかのように、そんな事を言う。これはもっとはっきりした夜のお誘いである。どうやら新婚でありながら、毎晩夜の生活をこなしているわけではないらしい。

 美鈴のような「イイ女」を妻としながら、俺には信じられないようなもったいない話だ。これだけでもタケちゃんが堅物な男である事がわかる。

 浴室までタケちゃんにまとわり着いていた美鈴が、1人で帰って来ると、俺は押し入れから出て彼女を背後から抱き締めた。

「せ、せんせい……」

 タケちゃんを気にして、声を押し殺して動揺を見せる美鈴が愛らしい。俺が無言でTシャツの上から乳首を弄りながら豊かになった乳房を揉み、濡れパンツの下に潜らせた手で彼女の好きな包皮をずらしてのクリ弄りでかわいがってやると、美鈴はたちまち燃え上がり、せんせい、イク、と声を振り絞って呻いた。

 風呂に入っているとは言え、ダンナがいる同じ家の中で俺に抱かれるのはもちろん非常に刺激的だろう。俺の手慣れた愛撫に対する美鈴の反応はいつになく激しく、打てば響くように悶絶して体をビクンビクンと大げさなくらいにおののかせていた。

 俺は耳元で呟いた。

「どうした美鈴。一緒に風呂に入らないのか?」

 すると美鈴の答は、予想通りだった。

「そんな事したことがありません」
「どうして?」
「タケちゃんが嫌がると思うので……」

 どうやら美鈴は、出がけのキスや一緒に手を繋ぐ事さえ嫌がるタケちゃんの堅物ぶりに、自分の方も控え目に遠慮している風がうかがえた。俺は確かに、美鈴に結婚したら万事控え目に男の方を立てるようにとよく言い聞かせていたが、性に関する限り双方が控え目では良くない。

「お前さっきタケちゃんにココを触らせただろ?」

 俺が股間に入れた手を動かしながら言うと、美鈴は本当に羞ずかしそうに答える。

「ああ……あんなこと初めてです」
「タケちゃんとヤル所を見せてくれるつもりだな?」
「……はい」

 俺は健気な美鈴が無性に愛しく思われて、背後から乳房を握り締めて浴室に向かわせた。丈志が入っている風呂が近付くに連れて、もう声の出せなくなった美鈴が、怯えた子猫のような視線で俺を見る。が、俺は大胆にも風呂の扉の前まで美鈴を連れて行くと、体をまさぐりながら耳元で囁いた。

「一緒に入れ」

 美鈴は覚悟を決めて、俺の愛撫にトロけそうな舌足らずの甘え声で、風呂の中に呼びかけていた。

「タケちゃん。一緒にお風呂に入ろ」

 こんなに愛らしい新妻の提案を嫌がるようなら男ではない。俺はタケちゃんが美鈴の来訪を喜ぶであろう事に確信を持って、居間に戻ろうとした。すると美鈴は、俺を手で呼び止めると、聞き取るのがやっとの小声で呟き、すぐに脱ぎ捨てた愛液の滴るショーツを手渡したのである。

「ありがとうございました、せんせい……」

 俺はその濡れた布切れを手に居間に戻り、美鈴の匂いをオカズに、テーブルに並んでいた彼女の素晴らしい手料理を少しつまみ食いした。

ーー俺は一体ここで何をしているんだ?

 泥棒猫のようにコソコソした行動を取っている自分に、ふとそんな疑問が浮かんだが、美鈴の料理と濡れまみれたショーツの匂いがそんな思いも氷解させていく。そうだ。俺は美鈴とタケちゃんの夜の生活を是が非とも見なければいけない。そして美鈴が幸せである事を確認するまでは帰るわけにはいかないのだ。

 それから再び押し入れに、美鈴の匂いの染み付いたショーツと一緒に入った。狭い押し入れの中にすえたような香しい美鈴の匂いが充満し、俺はショーツを鼻に当てて胸一杯彼女のエキスを吸い込むと、次にその濡れた布切れで猛り狂っているペニスを握り締めて楽しんだ。

ーーまだ出しちゃいかんぞ

 俺はこの後まだ出番がある事をうすうす予想して、射精しないように気を使った。俺の年齢では、一度の射精でも命取りである。もう後1日はペニスが役に立たない。

 風呂から上がった美鈴とタケちゃんは、お互い羞ずかしがりながら、手を繋いで仲睦まじく帰って来た。そして夕食時も2人はラブラブだった。美鈴が、アーンして、などと言うと、感情を表さない男だと思ったタケちゃんも嬉しそうに口を開け、そこに美鈴が食べ物を流し込む。実に微笑ましい新婚カップルの仲の良さに、俺はペニスを美鈴のショーツで握り締めていた。

 食事も終わった美鈴はテーブルを片付けてその後に布団を敷いていった。いよいよ俺の目の前で美鈴とタケちゃんの行為が行われるのだろう。

「タケちゃん、えっちしよ」

 いつもはどうだか知らないが、今日の美鈴は積極的に振る舞っている。押し入れの中で目を凝らして眺めている俺を強く意識しているのは間違いない。

ーーよし、いいぞ美鈴。素晴らしい……

 俺は押し入れの中で唾を呑み込んでいた。ロリコン性癖の俺を夢中にさせたお下げ髪で幼い外見の美少女が、4年の歳月を隔てた今、夫に夜の誘いを掛ける淫らな新妻として蘇ったのである。

 それにしても風呂上がりにピンクでシースルーのセクシーなランジェリーを身に着けた美鈴は、まるでエロスの化身のように悩ましく魅力的だ。俺は若い頃に美鈴に出会えなかった我が身の不幸を嘆いた。こんなに美人で性格も良く、何より性の歓びに積極的な女性を妻としていたら……

 60を過ぎ1人として身寄りのいない寂しい独り身。唯一の生き甲斐だった教え子の女生徒をたぶらかして自らの歪んだ性欲のはけ口とする行為も、退職と同時に実行が困難となり、さらに性欲そのものの明らかな減退を感じている惨めな俺の末路は、まるで違ったものとなっていただろう。

 いや。俺には生涯の性奴隷となる事を誓ってくれた美鈴がいる。彼女は新婚家庭にちん入して来た俺を拒否せずに受け入れ、あろう事か夫との夜の生活を見せてくれると言うのだ。俺はまるで自分の人生そのものの暗示であるかのような、残り少ない情熱の証を一杯に溜めた逸物を美鈴のショーツで握り締め、ゆっくりとしごきながら押し入れの向こうを凝視した。

「真面目で堅物」なタケちゃんのセックスは、俺には逆の意味で衝撃的だった。

 タケちゃんはまず自分だけさっさとパジャマを脱ぎ全裸になった。疲れているせいかも知れないが、期待に胸を膨らませて美しくも淫らな半裸を横たえている新妻を前にしながら、タケちゃんのシンボルは半勃ち状態でフニャフニャのまま体積だけ膨らんでいるようだ。

ーーデカいな、コイツ……

 タケちゃんの余り勢いを感じさせないペニスは、俺のモノより一回り以上は確実に大きそうだ。かなりの巨根と言ってもいいが、サイズが大きければ良いと言うものではない。とりわけ若くて締まりの良い女性器を相手にするには、その大きさが仇となる。俺は数多くの女子高生達を味わって来た逸物があまり大きくない事を神に感謝したいくらいだ。

 性具を用いてサイズアップを図る事は可能だが、サイズダウンは不可能だ。やや小振りで勃起硬度と持続力のあるペニスが良いのである。タケちゃんの「巨根」は普通の若い女性を相手にするには大きなハンディキャップだろう。が、若くして異物挿入の経験も豊富な美鈴なら大丈夫だ。そういう意味でも美鈴は「イイ女」なのである。

 さて、普通の女性なら一生掛けても経験し得ないような性の快楽を高校時代に味わい尽くした事などみじんも感じさせない可憐な美鈴が、しおらしくシースルーのランジェリーで仰向けに横たわっているのに、タケちゃんは覆い被さっていった。そしてそういう趣味なのか、美鈴の新しいヒモパンツを外し女性器の部分だけ露出させると、おざなりのキスを交わしてすぐにまだ勃起が不十分なシンボルを挿入しようとしたのである。

ーーコイツ、前戯も何もなしか!

 童貞の中学生ならいざ知らず、その年齢でそんなセックスをしようとするタケちゃんに、俺は驚いた。これだけ性に関する情報が氾濫している現代に、こんな男は天然記念物なのではないか?

ーー乳くらい揉んでやれよ……

 俺の気持ちが伝わったわけでもないだろうが、美鈴はタケちゃんの挿入をやんわりと手で制して言う。

「タケちゃん待って。美鈴のおっぱい、モミモミして……」
「あ、ごめんなさい……」

 タケちゃんは自分の不慣れを恥じるがごとくそう口にすると、ランジェリーの上から美鈴の乳房に手を掛ける。が、その手付きはぎこちなく、まるで凝りをほぐすマッサージのようにギュウギュウと絞り上げているようだ。

ーー馬鹿野郎! それじゃ美鈴が痛がるぞ……

 が、美鈴は健気だった。

「タケちゃん、気持ちいい~……」

 嘘を付け。もっと優しくしてと、言ってやるんだ。が、美鈴は男のプライドを傷付けるような言葉は避けてしまう優しい女性である。

「タケちゃん、乳首を吸って……ああ、ちゅっちゅしてえっ!」

 本当は痛いだろうに懸命に演技で誤魔化し、そんなはしたない言葉を口走る美鈴。俺は4年前、心の底からその言葉を言わせてやった初心な性奴隷の姿とオーバーラップさせて、危うく暴発しそうになったペニスから手を離した。

「ああ~……す、素敵よ、タケちゃん……」

 乳房を揉み乳首を吸うという2つの行為が同時に出来ないらしいタケちゃんは、ランジェリーをはだけて乳首を吸っていた。するとこれは本当に気持ちいいのだろう。美鈴の声は本心から歓びを告げていた。そうだ、タケちゃん、乳は揉むな。乳首を吸うだけにしろ。

ーーコイツ、まだ勃たないのか……

 美鈴が昔俺が教えてやった、男におねだりするやり方を熱演しているのは、自分のためではない。既に美鈴の女の部分は十分過ぎるくらい迎え入れ体勢を整え、愛する夫に挿入してもらうのを心待ちにしているはずだ。これはまだ性交には不十分なタケちゃんの勃起を助けるための痴態なのである。

 なのにタケちゃんのブラブラ揺れる怒張にはまだ芯が通っていないように見えた。

ーー自分でしごいてでも硬くさせろ!

 相応な硬度になり挿入してしまえば、後は美鈴の優秀な「おんな」の構造が何とかしてくれる。だが、俺の願いもむなしく、乳首吸いもそこそこに切り上げたタケちゃんは、何とか挿入を試み始めた。当然うまくいくはずがない。

 妻に向かって申し訳なさそうに頭を下げて謝っているタケちゃん。美鈴はもちろん彼を責めるような言葉は口にせず、こんな事を言った。

「いいよ、タケちゃん。良かったら、美鈴にご奉仕させて」

 ダンナの使い物にならない柔らかいナニを見つめる美鈴の表情は、離れて見てもゾクッとする程蠱惑的だ。俺ならあんな顔で見つめられたら、それだけで勃起してしまうだろう。が、タケちゃんはだらしなかった。

「ごめんなさい、美鈴さん。僕、今日は出来そうにないよ……」

 美鈴は、情けなくしょげているダンナに、残念そうなそぶりも見せず、ニッコリと微笑み掛けて言う。

「いいのよ、タケちゃん。やっぱり疲れてるのよ、今日は……」

 美鈴はそそくさをパジャマを着直したタケちゃんを

「今日は早く休んで」

 と寝かせてやり、

「お休みなさい」

 と軽く唇を合わせて離れたのである。タケちゃんが疲れているのは本当のようで、間もなくスースーと寝息を立てて眠ってしまった。

 俺は何とも言いがたい感情を覚えながら、音を立てないよう静かに押し入れから出た。美鈴とのセックスがうまく行かず、1人で先に寝てしまったこの情けない青年を、俺は決して責める気にはなれない。

 性欲があり過ぎて持て余し気味だった若い頃の俺だって、いざ行為に及ぼうとしてシンボルが使い物にならなかった経験が何度もある。一時的不能は男なら誰でも経験する事ではないか。官能に恵まれた肉体を持つ女性と違い、男の性は多分に心理的な側面が大きい。その時々のさまざまな条件次第で、勃起の度合いが大きく左右されてしまうのだ。

 タケちゃんは女性の気持ちを無視して、自分勝手なセックスに走る横暴な男ではない。ただ本当に知識も経験もなく、妻とのセックスがうまくいかない哀れな男なのだ。そして事は勃起に関する問題なだけに、美鈴も苦労しているようだ。もしデリケートな男のプライドを傷付けたりしようものなら、下手すると本当にインポになってしまいかねない。

 そのような男性のデリケートさについては、美鈴にもよく言い聞かせてある。だからこそ女は男を立ててやる必要があるのだし、美鈴はタケちゃんを責めたりせず優しく接しているのだ。

 だが、俺がせっかくタケちゃんのために女の部分を残しておいてやったのに、無惨に裏切られた美鈴は、一体どんな思いで猛烈に疼いているに違いないアソコを鎮めようとしているのだろう。先に寝てしまった夫のわきで、寂しく指を使い慰めるつもりか。かわいい美鈴にそんなかわいそうなマネをさせてたまるか!

 俺は無言で夫の側に立ち尽くす美鈴の背後から迫り、強く抱き寄せた。

「だ、駄目です、せんせい……」

 美鈴もさすがに小声でそう囁き、俺を拒絶しようとする。今ここにダンナが寝ているのだから。が、その抵抗は弱々しく、俺をはねのけるような力は見られない。無遠慮に股間をまさぐると太股の力が緩んでしまい、夥しく潤った花弁からはしたなく蜜を滴らせているようだ。今押し倒せば、美鈴は簡単に体を開いてしまうに違いない。

「タケちゃん……」

 気持ち良さそうに寝息を立てている夫を見てそう呟いた美鈴に、俺は危うく失いかけた理性を取り戻す。老い先長くない俺が、美鈴と結ばれるなど考えられない事だ。若い2人の仲がうまくいく事が、俺の本心からの願いでもあるのだ。

ーー一体どうすれば?……

 この、性に関しては全くのでくのぼうだが、実直で美鈴を幸せにしてくれるに違いない、そして何より美鈴が愛しているタケちゃんと、美鈴の性生活を、どうやって改善する事が可能だろうか?俺は美鈴の体のぬくもりと匂いに回転のにぶくなった頭を立て直し、ある案を思い付いた。

 俺は再び押し入れの中に戻ると一緒に持って入っていたアタッシュケースを持ち出した。そして一切無言で、中から取り出した道具を美鈴に示し手渡してやる。頑丈な手錠とアイマスク。

「!!!」

 4年前は自分が使われて素晴らしいの性の歓喜に導かれたSM道具を手に取った美鈴の目は妖しく光り、寝ている夫を見やった。意図を理解してくれたらしい。俺は一旦押し入れに引き下がった。

「ねえ、タケちゃん、起きて」

 揺り動かされ寝ぼけた感じで目覚めたタケちゃんに、美鈴は言う。

「もう1回えっちしてみようよ。大丈夫、そのまま横になってじっとしてるだけでいいから」

 そうして美鈴はタケちゃんの両手を背中に回して手錠を掛け、ちょっとやそっとでは外れないゴーグルのような完全な目隠しで彼の視界を奪ってしまった。それを確認した俺は、再び押し入れを出る。

「美鈴さん……」

 一体何が起こっているのかすぐには頭が回らない様子だったタケちゃんが、状況を理解したらしい。夢想だもしなかったであろう優しい妻の行動に怯えた彼の声は気弱そうに慄えていた。

「ねえ、ゾクゾクしちゃうでしょ。私、こういうの前からやってみたかったんだ、うふふ……」

 すっかり小悪魔みたいな口調になった美鈴が、タケちゃんのパジャマを脱がせて柔らかく大きなシンボルを摘み出すと、シコシコと淫らに手を動かし始めた。

「ほうら、どんどん硬くなって来たよ~ タケちゃんの、えっちい~」

 手錠と目隠しというオーソドックスで確実に効果のあるSM道具が、堅物のタケちゃんにもしっかり作用して見る見る巨根が本来の勇姿に変貌を遂げつつあった。が、タケちゃんに手錠を掛け目隠しをさせた俺の意図は、もう1つある。

 背後ににじり寄っていた俺が、ダンナのシンボルを夢中で手コキしている美鈴を、有無を言わせず押し倒す。意識を取り戻した夫のすぐ側での狼藉に、狼狽の色を露わにした美鈴だが、声も出せず物音を立てられない状況が足枷となって、ほとんど抵抗なく力を抜いて俺に体を投げ出していた。

 俺は美鈴のセクシーなランジェリーをどんどん脱がせ、自分も服を脱ぎ捨てて全裸になると、美尻をバックから一気に貫いた。

「あんっっ!! た、タケちゃん……」

 美鈴は思わず声を出してしまい、それを最愛の男のシンボルだと思おうとするのか、夫の名前を口にする。もはや何の遠慮もするつもりはない俺が、両手を素晴らしい完熟ボディーに這わせ始めると、洩れてしまう淫声を隠そうと、美鈴はタケちゃんのペニスを口に頬張った。

 ここで俺はもっと歓びを深めてやるために、小さな円筒形のローターを美鈴に手渡し、同じ道具を彼女の尻穴に埋めていく。ブイーンと言うくぐもった振動音が響き始めると、美鈴は忘れていた強烈な快楽を思い出した歓びにタケちゃんを含んだ表情を嫌らしく緩め、夫のアナルにもその小さな振動体を挿入して行った。

 いよいよ俺がゆっくりとストロークを始めると、美鈴の女の部分はまるで軟体動物のように強烈に収縮して迎え撃ち、何段にも別れてギュウギュウと締め付けて来る素晴らしさで、俺の頭は歓喜に染まり何も考えられなくなった。そして数回ゆっくりしたストロークを繰り返しただけで、俺はドッと劣情の証を美鈴の中にぶちまけてしまったのである。

 パイプカットしている俺の射精が、美鈴を孕ませる危険はない。俺がおもむろに怒張を引き抜き、アナルローターの快感でビクビク慄えている巨尻をポンと叩いて促すと、恐らくこれまでで最高の張り切りぶりを示しているに違いないタケちゃんのシンボルを吐き出した美鈴は、その上にまたがり腰を下ろして繋がっていった。

「あああ~っっっ!!! た、タケちゃん、すごいいいっっっ!!!」

 タケちゃんの上で激しく腰を振りたくりながら、演技でなく本物の歓喜を叫び始めた幸せそうな美鈴を後に、俺は出て行く。美鈴から新婚生活についてのSOSを告げる電話を受け、彼女のために危険を冒してやって来た俺も、任務を遂行して晴れやかな気分だ。

 これからも遠慮なく俺を呼べ、美鈴。もはや消えかかった生の灯火が付いている限り、お前のために俺はやって来る。それがお前を生涯の性奴隷にする約束を交わした俺の宿命なのだから。

~おしまい~


 
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