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第60夜「パンチラ同好会の陰謀」(パンチラ同好会シリーズ③)



プチSM千夜一夜ものがたり 第3期 目次
 白だ 白だ 白だ~
 ミニの下から のぞくかげ
 白いパンツの パンチラ~

 命を賭けて のぞいたよ
 かわいいあの子の パンチラを
 飛べ 飛べ 飛べ パンチラ~
 行け 行け 行け パンチラ~

 パンツは白だ~ パンツは白だ~
 おお~パンチラ~ パンチラ~



 いつものように「山田高校パンチラ同好会」の例会は全員で、と言っても3人だが、このおバカなテーマソングを大真面目で熱唱することから始まった。場所はもちろん我らが会長、偏差値80超えのスーパー高校生にして、純白パンチラ愛好家と言う海藤秀(カイドウ・シュウ)君が暮らす豪邸の、図書室か? と間違えそうな大きな彼の部屋である。

ーーうう、頭が痛くなって来た……どんだけ音痴なんだ、コイツら……

 さて、今拳を振り上げて「科学忍者隊ガッチャマン」の替え歌をがなり立てている、スーパー高校生のヤツと、全くの一般人でその名も鈴木凡人(「ぼんじん」じゃないぞ。一応「ぼんと」と読むんだ)と言う僕とは、何から何まで好対照で、悔しいがヤツに敵うことは何もないと思っていた。もちろん頭の良さは月とスッポンだし、スラリとした長身で銀縁のメガネを掛けたいかにもインテリ風のヤツの風貌に比べて、僕は背が低く小太りでお笑い系の顔だから見た目でも勝負にならない。さらにここが肝心だが、ヤツの方がパンチラに掛ける執念も凄まじく、女なら誰でも良いのではないかと邪推したくなるくらいストライクゾーンが広い上、何とナニまでヤツの方がデカいのだ。クソ! 

 だが僕はついにヤツの唯一の弱点を発見した。歌が恐ろしく下手なのである。わざわざ自分で替え歌を作った同好会のテーマソングを歌うのにあまりにも音痴なので、初め僕はてっきりヤツらしい冗談でわざと下手に歌ってるのだろうと思っていた。が、さにあらず、どうやら本気であり得ないくらいの音痴らしい。しかもあろうことか、ヤツ自身は自分が音を外しまくっていることに気付いていないようなのだ。やはり天才と何とかは紙一重と言うように、鬼のように頭が良いヤツは音に関してはどこか神経が一本切れているのではなかろうか。

 しかし世の中は広い。僕が生まれて初めて経験する最強のヤツの音痴に対抗出来る人材が存在したのだ。それが今ヤツと僕の間で妙な振り付けと共に、パンチラ~、パンチラ~、とお経のようなサビを歌っているカワイコちゃん、「パーコ」こと葉子ちゃんだ。会長が同好会の聖典とも言えるブルセラ雑誌「ホイップクリーム」を本屋で手に取っていたところ、自分からパンチラ好きを公言して仲間に加わったと言うパーコは、僕よりひどいバカでおまけにおデブだけど、アイドル歌手をちょっと潰したくらいのかわいらしい容貌だ。なのにどうしてここまで下手くそに歌えるのだろう? この2人の強烈な音痴と一緒にテーマソングを歌っていると、何だか奇妙なカルト宗教の集会に参加しているような気持ちになる。どこかへトリップしてしまいそうな、アブない気分だ。音痴恐るべし。

 さて、ようやく世にも恐ろしい音痴2人のテーマソングを聞かされる「儀式」が終わると、僕もアホ丸出しで拳を振り上げるポーズを休める。

ーーヤバイ。チンポがめっちゃ硬くなって来たぞ……

 僕は隣のエッチギャル、パーコから漂って来る甘酸っぱい匂いに思わずクラクラ来てしまい、股間を猛烈な欲情がムラムラと込み上げて来るのを感じていた。何しろパーコはオツムは弱いしおデブちゃんだが、ムチムチの体でセーラー服のミニスカからパンツを見せるのが趣味だと言う、僕たちにとっては小太りの天使みたいな、とてもいい子だ。おまけに今日の例会に備えて、僕はもう3日ほどせんずるのを控えて溜めに溜め込んでいるのだ。この状況で勃たなかったら、ウソだ。いやインポだ!

 会長と2人で発足した当初は、野郎2人でブルセラ雑誌やらビデオやらを鑑賞しながら純白パンチラの素晴らしさについて語り合い、興が乗ったところで気に入ったオカズを手にトイレにこもって一発抜く、と言う結構空しい会だったわがパンチラ同好会の例会は、パーコが加わってから大きく様変わりした。そりゃ雑誌のグラビアやビデオに出演している美少女たちのルックスには一歩譲るが、そこそこカワイイ女の子が生でパンチラを披露してくれるのだから、これを鑑賞しないと言う手はなかろう。まずはパーコのひどくエッチなパンチラを眺めながら、野郎2人がシコシコせんずる会に変わり、すぐにパーコ自身もパンツを見せながらオナって見せる、相互オナニーへと発展した。そして今日はどうやら、さらにアブない一線を越えてしまうらしい。僕が溜めに溜めて用意万端この会に臨んだのも当然だろう。僕は今最低でも3発は抜かせてもらわなければ爆発しそうな、サル同然の状態なのである。

「ねえ、シュウちゃん、ボンちゃん、見て見てえ~」

 お通夜の席のお経みたいな不気味な歌を終えたパーコは、いきなりテンションが切り替わる。さっそくパンツを見せてくれるのだろう。僕がワクワクしているとしかし、なぜか会長が鋭くパーコのスカートめくりを止めてしまった。

「待てい! 勝手なことをするなっ!」
「どうしてえ~?」
「何でだよ!」

 会長に今スカートをめくろうとしていた手を素早く押さえられたパーコは不服そうに口を尖らせ、僕も同調した。いつもながらヤツの行動だけは予測が付かない。テーマソングの後は、パーコのパンチラを鑑賞しながらの相互オナニー、と言うのが最近の例会で定番の流れだったではないか。

「これまでは、下賎な貴様らの趣味に合わせてやっていたのだが、もう我慢がならぬ! パンチラとは、決して自ら見せてはならぬものなのだ! そう語り合ったではないか、ボント君」
「そりゃそうだけど……」

 確かにそんなことを話したことがある気もする。雑誌のグラビアでも自分からスカートをめくって見せるなんてのは邪道で、何らかのアクシデントで、あるいは男に強制的にスカートをめくられた女の子が、羞恥に頬を染めながら白いパンツを見せてしまうのがパンチラの王道だろう。それに異論はない。だけどせっかくそこそこカワイイ女の子がパンチラを見せてくれようかと言うのに、ストップを掛けなくてもいいじゃないか。パーコも丸い小動物みたいなファニーフェイスをますます膨らませてはぶてている。機嫌を損ねたらどうするつもりなんだ。

「仕方ない。俺様にかような趣味はないが、盛りの付いたパーコ君とボント君のためだ。パーコ君、そこに立って両手を頭の後ろに組みたまえ」
「え~っ!? こう~?」
「ではパーコ君、君はもうどんなに嫌がってもその体勢を崩すことは出来ない。俺様の暗示に掛かったのだ。従ってこんな狼藉を働かれてもだ」
「やん、エッチ!」

 パーコがヤツに言われた姿勢を取ると、ミニスカでど迫力のムチムチのアシがまぶしくて、僕は思わずツバを飲み込んでいた。うう、一刻も早くそのミニスカの下のパンツを見たい。そしてその素晴らしい眺めを鑑賞しながらシコシコとせんずって、溜まりに溜まったザーメンを吐き出すのだ。この時のために何日も禁欲生活を送って備えて来たのだから。僕は「盛りの付いた」などとヤツにからかわれても否定出来ない股間の状態なのだ。

 ところがヤツはさすがと言うべきか、こんなエロギャルのミニスカからニョキリと露出した太過ぎるくらいのアシにも平静さを失わず、あろうことかパーコのそのフトモモを嫌らしい手付きで撫で上げたのだ。パーコは口では嫌がったが、ヤツの狼藉に身を任せ頭の後ろに両手を組んだまま逃げようとしない。生白いパーコの生脚の柔らかそうなフトモモを這うヤツの嫌らしい手の眺めに再び生唾を飲み込んだ僕が、代わってくれと言いそうになる寸前に、ヤツは言った。

「よし! それでは俺様がパーコ君のスカートをめくってやろう。ふふふ、どんなに嫌がろうと、パーコ君、君は抵抗出来ないのだ!……コラ! どうして嫌がって抵抗しないのだ!」
「だってえ~」

 嫌になるくらい甘ったれた鼻声をパーコは出したが、そりゃそうだ。彼女は自ら僕たちにパンツを見せたがっていたのだから。早くめくってやれよ!

「貴様には羞恥心がないのか!」
「いいじゃん。早くめくってよ、シュウちゃ~ん」
「じゃあ、僕がかわりに」
「このオロカ者がっ!」

 別に暗示に掛かってるわけでも何でもないだろうに両手を頭の後ろに回し、ミニスカに包まれた腰を突き出してスカートめくりをせがんでいるパーコに、なかなか手を出そうとしないヤツを見た僕が、痺れを切らせてスカートをめくってやろうとすると、今度は僕の方がヤツに厳しく叱責された。

「こんな羞じらいのカケラもない女子のパンツなぞを見て何が面白いのだ! 貴様の腐れ切ったその根性は、日本男児にあるまじきことだぞ!」

 どうも今日のヤツの行動はいつにもまして理解不能だ。ふと見るとヤツのデカチンはしっかり張り切ってズボンの前を大きく膨らませていると言うのに。あり得ないほどの天才なので、我々凡人とは初めから分かり合えないのかも知れない。と思っていると、ヤツはいきなりパーコのスカートをガッとめくった。初めから素直にそうやれよ!

ーーえ~っ!? 何でパーコのやつスパッツなんかはいてるんだ……

 だが次の瞬間僕は自分の目を疑った。パンチラマニアで学校でも白い物をチラつかせて野郎どもをカッカさせているはずのパーコが、なぜか中学生みたいな青いスパッツをはいていたからだ。普通の女子ならこんなミニスカの下にはいているのは常識だけど、パーコはそんな子ではないはずなのに。そしてヤツもこれを見てさぞかし驚いたかと思いきや、意外な言葉にまたまた僕はビックリしてしまった。

「ふむ、俺様の言いつけを守ってるようだな」
「でしょお~」
「いいかボント君。ヤマトナデシコとはかくあらねばならぬ。自ら短いスカートをはき、下着を覗かせるなど言語道断とは思わぬか?」
「思わないよ」

ーー何言ってるんだ、コイツ。これまでと言ってることが全然反対じゃないか……

「なら貴様は、羞じらいのカケラもないパーコ君のような邪道のパンチラを見て、喜んでいたのだな。何と嘆かわしいことよ。このようなことでわが日本の将来はどうなるのだ」
「君だって、パーコのパンチラを見ながら、僕と一緒にせんずってたじゃないか!」
「ふ、そう来ると思ったぞ。俺様が貴様らに合わせてやり、耐えがたきを耐え恥を晒してやっていたのが、わからないのか!」

ーーウソ付け!

 今だってパーコのミニスカをめくり、まじまじとスパッツとフトモモを眺めながら股間を逞しくしてるくせに、よく言うよ! 僕は正直ヤツの支離滅裂さに幻滅し、パーコのバカ菌に感染してしまったのではないかと思っていた。ところがさにあらず。ヤツはやはりわれわれ凡人には思いも付かぬ、稀有壮大なアイディアを胸に秘めていたのである。

「ところでパーコ君。せっかくだが、その下穿きはヤマトナデシコのたしなみとは言えぬな」
「え~っ!? せ~っかく、中学の時のをタンスの中から出してはいたのにい!」
「ふっ。よいか、パーコ君、ヤマトナデシコと言うものはだな……」

 だが、ヤツの良くわからない「ヤマトナデシコ」論はそこで中断した。部屋をノックする音が聞こえ、「失礼します」と実に礼儀正しく、本物の女子中学生である、ヤツの羨ましいほどかわいらしい妹の早苗ちゃんが、お盆に茶菓子を載せて入って来たのだ。もちろんパーコのスカートをめくっていたヤツもその手を戻し、パーコも普通の姿勢になった。早苗ちゃんはいつもながら立ち居振る舞いや言葉使いが完璧な上流階級のお嬢様風で、僕はパーコの毒気に近いお色気に当てられてカチンカチンになっていたチンポが、ますます爆発寸前に張り切ってしまうのを感じていた。ヤツの言う「ヤマトナデシコ」を具現したのが早苗ちゃんだと言えば、僕も大いに納得だ。

 早苗ちゃんは今学校から帰って来たばかりだろうか。中学生らしい紺ブレザーの制服を着ていたが、発情したサル状態の僕の視線は、どうしても彼女の女の子らしい丸みを感じさせるムネやオシリに行ってしまう。マジでこんな子が僕の妹だったら間違いを起こしてしまいそうだ。するとヤツが早苗ちゃんに言った。

「演奏会の準備は順調なのか?」
「はい、おかげ様でもう万全でございますわ、お兄様」

 イマドキあり得ない、冗談みたいなお嬢様口調の早苗ちゃんはブラスバンドに入っているのだ。どうやら演奏会が近いらしい。だから僕たちより帰りが遅かったのだろう。僕は彼女と口を利きたくて聞いてみた。

「早苗ちゃんは、何の楽器をやっているの?」
「フルートでございますわ」

ーーギョエ~ッ! マジでヤバイよ、早苗ちゃんがフルートなんて……

 そんなことで動揺してしまうのはおかしいようだが、この場に居合わせて彼女の完璧なお嬢様ぶりとルックスを見たら、男なら誰でも共感してくれるに違いない。僕の粗チンは早苗ちゃんのかわいらしい小ぶりなオクチに含まれることを妄想してますます張り切り、ビュッと先走り液が洩れてパンツが冷たくなってしまった。

「フッ。俺様は忙しいが、万一ヒマが出来たら観に言ってやろう」
「ありがとうございます。お待ちしておりますわ、お兄様」

ーーこの野郎! 用事なんかありもしないくせに

 そう思ったがこれはヤツのスタイルで、本当は真っ先に駆けつけてかぶりつきで観に行くに違いない。何しろヤツはあろうことか、無意識に白いパンツを見せたくなる薬を開発して妹の早苗ちゃんと、女優のような美人の母親に人体実験をしてしまった鬼畜なのだ。そう言えばあの薬の改良はどうなったんだ。早く僕にもオイシイ目をさせてくれよ!

 するとヤツはそんな僕の願望を見透かしたのではないかと言うような、とんでもない行為に出た。

「早苗、ちょっとこちらへ来い」
「はい、お兄様……キャッ!」

 何とお盆の上の茶菓子を置いた早苗ちゃんを呼び寄せたヤツは、いきなり彼女のスカートをバッとめくり上げたのだ! パーコの時と言い、今日のヤツはいつにもまして唐突で大胆だ。僕としては嬉しいばかりだが。早苗ちゃんはすぐにスカートを戻したのだけれど、僕の目には彼女がはいていた黒いブルマがしっかり焼き付けられていた。ブルマなんてイマドキ絶滅して、ブルセラ雑誌やエロビでしか拝むことが出来ないものだと思っていたが、本物を見ることが出来るなんて何と言う幸運だ。しかも早苗ちゃんのような美少女のブルマだ。僕は神に、いや天才だか狂人だかよくわからない海藤会長に珍しく感謝の念を抱いていた。

「見たか、パーコ君。ヤマトナデシコのたしなみとは、スカートの下に黒いブルマをはくことなのだ。青いスパッツなど言語道断!」
「あ、あの……失礼します」

 早苗ちゃんは色白のお人形さん顔を耳たぶまで真っ赤に染めて、羞ずかしそうに部屋を出て行った。ヤツに一言も文句を言わずにだ。そして。

「ボント君、何をしている。気が早いぞ!」

ーーゲゲッ! 何つーハズイことしてるんだ、僕……

 僕は早苗ちゃんのブルマ姿で、ついに着火寸前だった股間のムラムラが我慢出来なくなり、無意識にズボンの中に手を入れナニを握り締めていたのだ。慌てて手を出したけど、今度は僕の方が赤くなってしまった。

「ふう~ん、ぼんちゃんって、ブルマなんかにコウフンするんだ~」

ーーバカヤロ! 早苗ちゃんだったからだよ

 僕はパーコにそう言ってやりたかった。やっぱり出来ればパンツの方がいいし、それも白いパンチラが最高だと思っている。そもそもそれが我が「パンチラ同好会」の理念だったはずではないか。だがヤツは、僕の失態を見てここぞとばかりに畳み掛けてきた。

「犬畜生のように発情してしまったボント君を見るが良い。パンツを隠して日本男児の妄想を掻き立て、明日への活力となすには黒いブルマにしくはないのだ! パーコ君も早苗を見習いたまえ」
「でもイマドキ黒いブルマなんか売ってないも~ん」

 パーコは自分でスカートを上げてバタバタさせ、青いスパッツをモロに見せながらぶーたれた。コイツが「ヤマトナデシコ」でないのは確かだが、実際ミニスカ女子のパンチラ防止グッズとしてスパッツやレギンスはよく見掛けるけど、ブルマと言うのはエロ雑誌やビデオでしか実物を見たことはない。だからこそ早苗ちゃんの黒ブルマが強烈に僕の脳裏に焼き付いているのだ。ブルマなんて前時代の遺物が一般に流通しているんだろうか?

「フム、仕方ない。後で早苗の着用しておるブルマを脱がせて貴様に貸してやろう」

ーーオイ! 実の妹のブルマを脱がせるなんて、お前は鬼畜か! 出来たら僕にも立ち合わせてくれ

 さっきスカートをめくってしまったくらいだからヤツは本気だろう。僕はつい早苗ちゃんのパンツ姿を想像して、ヤツを非難するよりそのオイシイ場面を見せて欲しい、と情けなく懇願する気になってしまった。うう、もう我慢の限界だ。僕は今度は意識してズボンの中に手を入れ、とんでもなく疼いている勃起チンポを握り締める。早苗ちゃんの黒ブルマと白パンツの想像だけでせんずってしまう勢いだ。すると僕の発情ぶりを見て、ヤツは青スパッツに手を掛けた。ありがとう。お前鬼畜だけど、いいヤツだ!

「では、パーコ君、この無粋なスパッツを脱がせてもらおうか」
「じゃあ、自分で脱ぐよ」
「ダメだ! 何度言ったらわかるのだ。自分から望んで下着を晒すヤマトナデシコがどこにいる? いいから、嫌がるフリをして俺様に脱がせるのだ!」

 どうもヤマトナデシコうんぬんはただの言い訳で、単にヤツの趣味のような気がするのだが、そんなことはどうでも良い。いよいよパーコのパンツを拝めると思い、先んじてズボンを下ろし始めた僕の目の前で、ヤツはスカートを上げて立ち尽くすパーコの青スパッツをゆっくりずり下ろして行く。僕はたまらずシコシコと始めてしまったのだが、ここで再び驚かされることになった。今度はヤツも意外だったと見えて、パーコに掛ける声が妙な口調で慄えていた。

「き、貴様、何と言う下劣なものをはいておるのだ!」
「エヘヘ~、えっちでしょ。パーコの勝負パンツだよ~ん」
「ボント君! すぐにやめるんだ! かような物に興奮するなぞ、日本男児の名折れだぞ!」

ーーいいじゃないか! ジャマしないでくれよ

 ヤツは僕に向かって実力行使で「せんずり」を中断させて来た。天才か狂人かわからないヤツに逆らうのは怖いので、僕も大人しく我慢したのだけれど、正直こんな素晴らしいオカズを前にオナニー出来ないのはとても不満だった。パーコは何といつもの白いお子様パンツでなく、ショッキングピンクの、しかも布地の面積が小さいえっちなデザインの、Tバックみたいなパンツをはいていたのだ! 僕の股間のボルテージは最高潮に上がって、すぐにも出せそうな勢いだったのに、伝統を重んじるヤツは気に入らない様子だ。確かにジョシコーセーがはくにはイヤラシ過ぎるパンツだけど、許してやれよ! 自分だってズボンの前をそれとわかるくらいモッコリさせてるくせに!

「けしからん! 貴様のような腐れ女子にはお仕置きをくれてやる!」
「わーい、お仕置きだ~」

 怒りで顔を真っ赤にしながら怒鳴りつけるヤツと、ケロッとしてエロパンツを見せ付けているパーコのやりとりはマンザイみたいだったが、とりあえずお互い本気モードなのがおかしい。関西人のノリなんてこんなもんだ。

「ボント君、君は粗チンを勃てて横になりたまえ」

 粗チンは余計だろ! と思いながら言われた通り横になると、ヤツはひどく嬉しい「お仕置き」をパーコに命令していた。

「チンコの上に腰を下ろし、その薄汚いパンツでボント君を満足させるのだ!」

ーーこれはパンチラメインのAVで見たことがあるぞ。尻コキとか言うマニアックなプレイだな

「パンチラ同好会」会長のヤツは、天才的な頭脳とクールに見える知的な風貌の下に、とてつもなくエッチな欲望を秘めた男子高校生らしい一面を隠していることを僕は知っている。だがヤツには妙に生真面目な所があって、パーコと相互オナニーなどと言うアブない遊びに耽りながら、彼女と本番のエッチをすることは絶対に許してくれなかったのだ。しかし今日こそは一線を越えるぞ、とヤツから予告されていたのはこのプレイだったのか。パーコが「お仕置き」を嫌がるどころか嬉々として巨大なお尻を下ろし、いよいよ面積の少ないエロパンツが天に向かってそそり勃ったチンコに触れると、おデブなパーコのボリュームたっぷりなお肉の感触で僕は素晴らしい心地良さに包まれていた。そしてふと見るとヤツもズボンを下ろして、悔しいが僕より一回りは大きなナニをパーコの口に突っ込んでいるではないか。本番ではないとは言え、決して付き合ってるわけでもない女の子と、こんなエッチな3Pプレイなどに耽っても良いものだろうか? と少しだけ思ったんだけど、そんな理性はパーコのタップリお肉の付いたお尻がチンコを擦ってくれる気持ち良さの前にあっと言う間に吹き飛び、程なく僕はドピュッと出してしまった。見るとほぼ同時にヤツも口の中に射精したらしい。合わせてくれたのだとすれば、何とも器用なヤツだ。

「ボント君、場所を交代したまえ」 

 ヤツもこの日に備えて溜めていたのだろうか、パーコの口中に発射したばかりにも関わらずギンギンなままのデカチンをそそり勃てて横になる。僕だってタップリ溜めていたのだから、もちろん一度出したくらいじゃまるで平気なチンポをヤツと交替でパーコの口の中に突っ込んだ。

ーーう、うまいな、パーコ……

 実の所僕はまだ童貞だ。女の子のえっちテクの巧拙などわかりはしないが、パーコのオクチやベロの使い方はとても上手に感じられ、あっと言う間に彼女の口の中に出してしまった。でもパーコは二発目の放出を終えてさすがに柔らかくなり掛けたナニを、じゅるじゅるとお下品な音をさせながらすみずみまで丁寧に舐め清めてくれる。僕はこのおバカだけど素直でエッチで良い子のパーコに心の底から感謝した。

 そして見ると、何とヤツも高速で連射砲を発射して見事にパーコのピンクTバックにぶっ掛けているではないか。さすがはソチラの方も「スーパー」高校生である。こうしてパーコのエロい口とお尻のおかげで二連発で抜いてもらった僕たちは、ハアハアとだらしなく息を荒げて少し休憩したが、股間は大いに満足してダラリと垂れ下がり心地良い余韻に浸っていた。が、その時ノックの音と共に涼やかな美声が聞こえ、僕たちは大慌てで服装を戻さねばならなかった。

「失礼致します。フルーツをお一ついかがでございますか? 宅の主人が送って参りましたもので」

 そんな上流階級セレブ婦人の口調で入室して来たのは、もちろんヤツの母親である百合恵さんだ。いつものように高級そうな和装で、上品なメイクもバッチリ決まった、女優のような完璧な美人である。確か今はインドにいるはずのヤツの父親が送って来たと言う、見慣れぬ物も含まれた果物は山盛りで壮観だったが、僕は性懲りもなくこの若々しくて美し過ぎる百合恵さんの着物の下を想像し、興奮してしまった。

ーー着物の下ってノーパンなんだよな。うう、百合恵さんのアソコって、どんなんだろう?

 童貞の僕は女の子の大事な部分を生で拝ませてもらったことは一度もない。パーコと相互オナニーをやって、僕の方はチンポを丸出しにして見せているが、彼女の方は常にパンツをはいたままオナってるので、女性器を見せてもらってはいないのだ。これも妙な「ヤマトナデシコ」思想を唱えるヤツが、パンツを脱いで見せることはまかりならぬ、と禁じているせいだが、僕は百合恵さんや早苗ちゃんは言うに及ばず、パーコでも良いからおまんこを見せてくれるなら1万円くらい払っても良い気分になっていた。いや、実際にそんな持ち合わせはないのだけど。情けない。

「あら、秀ちゃん。社会の窓が開いてるわよ、オホホホ……」

 さすがのヤツも慌てて間に合わなかったらしく、ズボンの前チャックが開いているのを母親に見咎められ、バツが悪そうに閉めていた。だがヤツを笑っている場合ではない。実の所僕の方はもっと悲惨な格好なのだ。と言うのは、ナニをしまうのさえ間に合わず、ノックしてすぐに百合恵さんが入って来た時急いで床にしゃがんであちらを向き、露出したチンポをとりあえず隠すと言う姑息な手段を取らざるを得なかったのだ。そしてすごく失礼だなと思いつつ、ペニスをしまうタイミングを失って仕方なくそのまま後ろを振り向いたスタイルで百合恵さんを見ていたのである。こんな恥ずかしい状況なのに、こともあろうにヤツのお母さんに見とれてしまう僕の女好きにも困ったものだ。いや、断言しても良い。こんなキレイで上品な女性にドキドキして興奮しない男はいないだろう。それこそヤツではないが、日本男児であるならば。僕のムスコは二度放出した直後にも関わらず百合恵さんに反応して、ムックリと起き上がり始めていた。これはヤバい。百合恵さんにバレたら一巻のおしまいだ。

ーーい、今だ。早くチンポをしまわなくては

「う~っっ!!」
「ボントさん! どうかなさいましたか?」
「い、いえ、大したことでは……すみません、ちょっとトイレをお借りします」

 男なら誰でも経験があるだろう。僕は大慌てだったものだから、うっかり勃起ペニスの皮をズボンのチャックで挟み込んでしまったのだ。刺すような痛みが走って思わず呻いてしまった僕は、チンポをしまうことすら出来なくなってしまった股間を手で押さえて中腰になり、百合恵さんの目から隠れるように後ろを向くと、その無様な格好のまま廊下に出てトイレに向かうよりなかった。恥ずかしさより何より、痛くて痛くてたまらなかったのは言うまでもない。トイレの中でチャックに挟みこまれた皮を戻す時にもさらなる激痛に襲われて、もう僕は涙目になってしまった。 

 トイレを出て戻ろうとすると、ヤツの部屋から出た百合恵さんが廊下を歩いて来るところだった。なぜか美貌が真っ赤になっていたが、まさか僕の失態が原因じゃないだろうな。が、百合恵さんはすれ違いざまにこんなことを言ったのである。

「ボント様、大丈夫でございますか? とても、その……男の方にとってはお痛いのでしょう?」

 かーっ! 百合恵さんには僕が妙な格好でトイレに逃げた理由がバレてたのだ。と、言うことは部屋の中でチンポを露出していた僕のことを、この麗人はどう思ったのだろう。僕は頭に血が上り、百合恵さんに負けないくらい顔が紅潮していくのを感じていた。だが心配そうに優しい言葉を掛けてくれた彼女は、すぐに向こうに去ってしまう。百合恵さんの赤面の理由が自分だったのかと思い、いたたまれない気持ちに陥った僕はしかし、部屋に戻ってヤツとパーコの会話を聞いてぶっ倒れそうになってしまった。

「よいか、パーコ。あれが大人になったヤマトナデシコのたしなみと言うものだぞ」
「ふうん。マジで着物の下ってパンツはかないんだね~ きゃあ、えっちい~!」
「湯文字を着けておったろう」
「あんなの全然隠してないジャーン! でも秀ちゃんママのおまんこ、ピンクできれいだった~」

ーー何い!? コイツら、百合恵さんのアソコを見たって言うのか!

 ちょっと信じ難い話だが問い詰めてみると、ここでも神をも恐れぬおバカギャルのパーコが、ねえねえ何はいてんの~、などと百合恵さんの着物の裾をまくり上げてしまい、調子に乗ったヤツまで着物を着用した際のヤマトナデシコのたしなみについて、母親と言う実物で説明したのだと言う。そんなの、僕がいる時にやってくれよ! でも何だっておまんこまで見る必要があったんだ?

「パーコ君、良かったらもう一発抜かせてくれぬか、口で」
「いいよ~ 秀ちゃんのおっきくて、パーコだ~いすき」
「ボント君もどうかね? 日本男児たるもの、3発くらい平気だろう?」

 平気じゃねえよ! と言ってやりたかったが、チャックで挟まれる悲劇を味わった僕のチンポはまだまだ元気で、その上あの美形の百合恵さんのアソコを想像してしまうといつの間にかコチコチに回復してて、僕はつい3発めもパーコの尻コキをお願いしてしまった。パーコはすでにヤツのデカチンを嬉しそうに頬張り、ヤル気満々の様子である。ホントは本番をやりたかったけど、やはり彼女のダブつき気味のお肉の感触は絶妙で、僕はヤツと一緒に3杯目のおかわりをパーコのえっちな体にぶちまけていた。

「さてボント君。君は昨今のわが国におけるパンチラ事情について、どのように考えるかね?」

 ヤツは3発も抜いたチンコの残りカスをパーコの口にクチュクチュと後始末させながら、そんな耳を疑うような言葉を述べた。ちなみに僕の方もスッキリしたナニをパーコがティッシュで拭いてくれてたので、極めて満ち足りた、難しいことなんかどうでも良い気分である。パーコはホントにいい子だ。いや、ただチンポが好きなエロ女であるだけと言う気もするが。

「女の子たちがミニスカなのにスパッツなんかはいてて、困ったもんだと思うよ。パンツが見えないじゃん」

 僕はそう素直な意見を述べながら、今日のヤツの奇妙な行動の意味を図りかねていた。ヤツは数少ないミニスカ生パンツ派の天然記念物みたいなパーコに、事もあろうに忌まわしいパンチラ防止衣類の着用を強要してから、それを脱がせる、と言う手間なことをやったのだ。全然嫌がらないパーコに、ヤマトナデシコなら恥ずかしがって抵抗しろ、パンツは白じゃなきゃいかん、と意味不明の説教までかませながら。

「ふむ。驚いたことに俺様も同意見だぞ、喜ぶが良い、ボント君」

ーー何を言いやがる! 同好会じゃ、いつもそんな話してるじゃないか

「だが又、パーコ君のように自らパンツを見せたがるバカ女も困る。かようなヤマトナデシコにもとるような行動を取られては、日本男児は全く興奮しないのだ!」 

ーーウソ付け! パーコで3発も抜きやがって、よく言うよ! 怒っていいぞ、パーコ

 だがそんなひどい言い掛かりをつけられても、パーコはニコニコしながら後始末を終えたヤツと僕のチンコを嬉しそうにナデナデしてくれている。よほどのバカか、男好きの淫乱だが、男としては悪い気はしない。ヤツだってさすがにグニャリと萎れ掛けたチンポが、少し回復し掛けてるじゃないか! 日本男児のくせに、そんなことでいいのか? やっぱり性懲りもなくだんだん勃起を取り戻しつつある僕も、人のことは言えないけど。ナデナデしてたパーコの手は、いつの間にかシコシコと始めているのだ。

「そこで俺様は考えたのだ。残念ながら衰退の一途を辿るわがヤマト民族を救い、輝かしいパンチラ文化の再興を図る方策をだ」

 ううむ。いつもながらヤツの妄想はレベルが高過ぎて凡人の僕には意味不明だが、パーコのお上手な手コキで萎えチンポが奇跡的な回復の兆しを見せ始めていただけに、もっとわけがわからない。ふと見ると。ヤツの方が僕より一足先に硬度を取り戻し、パーコの手の中でイヤらしい勃起ぶりを見せているようだ。こんな状態だからますます支離滅裂な理論をふりかざしているのかも知れないが、ヤツは力強く言い放った。

「聞くが良い! 俺様のヤマトナデシコパンチラ復興作戦を!」

「ヤマトナデシコ」と「パンチラ」なんて、梅干とうなぎくらい食い合わせが悪そうに思われるんだけど、ヤツは理論、と言うか屁理屈を続けた。

「そのためには、まずわが日本にはびこる羞恥心の欠如したバカ女どもに、羞じらいを取り戻させねばならん。話はそこからだ」

 まるで今ヤツの絶倫ペニスを復活させてイジイジと遊んでいるパーコを名指しで非難しているようなものだと思ったが、当のパーコは気付いてもいないのか嬉しそうにチンポと戯れている。もちろん遅ればせながら僕の萎えチンポも十分力を復活させて来たようだ。羞恥心なんかなくてもいいじゃないか。そんな物のある子だったら、彼氏でもない男に、こんな嬉しいことはやってくれないぞ! それにパンチラもしてくれないじゃないか! だがヤツやそんな僕の気持ちを見透かしたかのように言う。

「羞恥心がないものだから、平気で制服のスカートを短くして生アシなぞを晒し、男を挑発しながらパンツを見せぬよう無様な衣類で隠すなどと言う惨状に陥ったのだ! 誰が何と言おうが、俺様は黒のブルマ以外は認めんぞ!」

 まあ部分的には賛成だが。僕はブルマもスパッツもレギンスもみんな嫌いだ。

「だがそれは本末転倒である。健全な羞恥心を持つ女であれば、かような物ははかず純白のパンツのみをはくものだ! しかるのちに、羞恥に身悶えながらもアクシデンタル、あるいはインテンショナルにチラリと白いものをのぞかせてしまう、これこそがヤマトナデシコによるパンチラのあるべき姿だ! そうは思わぬか、ボント君!」
「そ、そうだね」

 ついヤツの無意味な情熱に負けて同意してしまった。でも確かに白いパンチラを見せてくれた女の子が羞ずかしがってくれるのが理想だろう。パーコみたいに、さあどうぞ、と見せられるのはちょっと興ざめだし、スパッツをはいてるからと言って、だらしなくアシを投げ出してスカートがめくれても平気な最近の女の子には反吐が出そうになる。色付きでもパンツを見せてくれるんなら、まだ我慢するけど。

「そこでまず俺様は完成させたのだ、パーコ君のような女にも必ず羞恥心を取り戻させる薬を!」
「そんな事より、僕にも白パンチラを見せたくなる薬の方は完成したのかい?」
「当然だ! だがその前に羞恥心を持たせねばならん。そうすればわが愛すべき女どもは、羞恥に顔を火照らせ身も世もあらず悶えながら、どうしても白パンツを見せてしまうのだ。これが俺様のヤマトナデシコパンチラ復興作戦である。どうだいボント君。考えただけでも胸が躍るであろう」
「そ、そうだね。やっぱり、君は天才だね……ぱ、パーコちゃん、もうやめてよ、又ヤバくなって来た」

 えらく遠回しで面倒臭い計画だと思ったけど、確かにそんなことが実現すれば理想的なパンチラだろう。だけど僕はその前に、羞恥心のかけらもないパーコの手コキが妙にツボに嵌ってしまい、お尻の辺りから猛烈な射精欲求が復活して来たので困ってしまった。何しろこの日に備えて溜めていただけに、いくらでも出せてしまいそうなのだ。そして、隣を見ればヤツもやっぱりパーコにシコシコしごかれているナニをビンビンに猛らせ、ヤセ我慢している様子だった。

ーー何がヤマトナデシコだ。僕と変わらないじゃないか

 ヤツの理論からすると、羞恥心のまるでないパーコの手コキなどでそんなに興奮するのはおかしいはずだが。まあ自分の母親からメンスも来てないガキンチョまで何でもござれと、ストライクゾーンがめちゃくちゃに広いヤツのことだから、仕方ないだろうか。ともあれ、間もなく僕はパーコにやられて射精してしまい、ヤツも一見涼しい顔をしながらしっかり濃い汁を噴出させていたのである。

「パーコがオクチでキレイキレイしてあげるね」

 う~ん、おデブでバカだけど、パーコは何ていい子なんだろう。まずヤツのチンポからパクリと口にくわえ込むと、ジュルジュルと下品な音を立てつつザーメンを舐め取り始めたのだが、ここでやや冷静になった僕は、ヤツに疑問をぶつけてみた。

「でも、そうすると2種類の薬を女の子に飲ませなきゃならないんだよね。それはちょっと難しいんじゃないかい?」
「ふっふっふ。俺様の計画に抜かりはない!」

 パーコに「お掃除フェラ」を受けながら、一見平然と豪語するヤツはやはりスーパー高校生だ。ヤツのチンポの処理を終えたパーコが、次に僕の方の「お掃除」を始めると、僕はくすぐったさと強烈な快感で、とてもまともに口を利けそうにない状態に陥ったのだから。

「薬を飲むのは女子の方ではない。俺たちの方が飲んで、超フェロモン体質に変化させるのだ!」

ーーうう、パ、パーコちゃん、気持ち良過ぎるよ。ヤツが何言ってるんだか、わけわかんないや

「まずボント君。貴様は女子に強い羞恥心を持たせる体となる薬を飲むのだ、異論はないな?」
「う、うん……」

 しまった。僕はパーコにチンポをしゃぶられる気持ち良さで、よく考えもせず安易にOKしていた。パーコのオクチが離れてくれてから、それはどういうことなのか考えようとしたのだが、もう後の祭りだった。ヤツは早速丸薬のような怪しげな薬を出して、僕に飲め、と迫って来たのである。だが僕は少しだけ抵抗を試みた。

「ち、ちょっと待ってよ! それは僕を見た女の子がみんな羞ずかしがり屋になるってことかい?」
「そうだ。彼女いない歴17年を更新中、それどころか生まれてこの方女の子に好意を持たれたことすらないであろう貴様に、あらゆる女性がまるで恋する相手であるかのように胸をときめかせ、羞ずかしがってくれるのだぞ!
夢のような話だとは思わぬかね、ボント君」

 ううむ。絶対だまされてるような気がしてならない。そもそも羞ずかしがるのと、好意を持たれるのとは別問題だし、第一それじゃパンチラなんか死んでも見せてくれないだろう。それどころか、キスだとかエッチだとか、もっと楽しいことも何一つ出来ないんじゃないか? 僕は「お掃除」してくれてるパーコの頭をヨシヨシと撫でながら一瞬のうちにそこまで頭をめぐらした。男子にとっては死活問題になりかねないことだから、僕のぼんやりした頭もそこまで回ったんだろう。ヤツの口車に乗せられて、一生おヨメさんをもらえない体にされたのではたまらない。ところがそんな不安を包み隠さず率直にぶつけると、ヤツは事もなさげに言うのだった。

「ずいぶん心配性だな、ボント君。普段から考えなしで、ヘマばかりやらかしてる貴様らしくないぞ」
 
ーー余計なお世話だ!

「だが心配は無用だ。このクスリの効き目はもっとも数日と言うところだ。従って貴様の将来に禍根を残すことなどあり得ないのだ、残念ながら」

ーーその言葉の使い方は間違ってるだろ!

「心配いらないんなら、僕じゃなくてまず君の体で実験してみりゃいいじゃないか!」
「ふっふっふ、そう来ると思ったぞ、ボント君。俺様が虫けらのような貴様にだけ危険を押し付けて、のほほんとしているような小さな人間だと思ったか!」

 いちいちしゃくに障るしゃべりだけど、確かにヤツは態度もデカイし、チンポもデカイ。逆らってもムダなことはヤツとの付き合いでよくわかっている。それにハグハグと「お掃除」を終えてくれた後も相変わらず嬉しそうなパーコに、2人同時の萎えチンポを弄り回して遊ばれてると、どーでもいいや、と言う適当な気分に陥ってしまう。

「もちろん貴様がまずクスリを飲んだ後、俺様はさらに危険なクスリを服用し過酷な人体超フェロモン体質化実験に挑むつもりである! 一蓮托生だよ、ボント君。安心するのだ!」
「ねえねえ、おもしろそうじゃん。早く飲んで見てよ~」

ーーいくらフニャフニャだからって、チンポで結び目を作って遊ぶのはやめてくれ、パーコ。ほら、又硬くなって来たじゃないか
 
 そしてとうとう僕はヤツとパーコに押し切られる形で、そのヤバそうなクスリを口にしてみたのだが……

「全然何も変わらないじゃないか」

 僕に対して強い羞恥心を抱く筈のパーコは、キョトンとした小動物のような顔で僕を見上げながら、相変わらずチンポ結びにトライして遊んでるのだ。僕は拍子抜けすると同時に、性懲りもなくムラムラと込み上げて来て結び目を作ることなど不可能なくらいペニスが硬くなり、パーコにニカッと笑われてしまった。

「まだ効き目が現れるには早い。貴様の体がフェロモン体質に変異するのには数時間は掛かるだろう」
「そ、そうかい……うわ、パーコ、もうやめてくれ!」
「ボント君、サル並みだな。まだ出したりないのか?」

ーーこの野郎、人のこと言えやしないだろ!

 何しろヤツの方が一時早くチンポを完全回復させていたのだから。するとその時2人のチンポを両手でしごいていたパーコが手を離して言った。

「ねえ、シュウちゃんとボンちゃんだけ気持ち良くなってズルイよ! パーコちゃん、まだイッテないんだもん。ね、えっちしよ、2人とも」

 うわ! 僕はもうクスリのことなど忘れて、とうとう童貞を捨てる時が来たかと武者震いし、ゴクリとつばを飲み込んでいた。股間はもちろん、鉄人になったかのごとく猛り狂い、みじんも不安はなかった。我ながら「セーリョクゼツリン」だと褒めてやりたくなる。ところがヤツはここでも頑固だった。

「けしからん! 高校生の分際で何と言う破廉恥なことを言い出すのだ! それこそヤマトナデシコにもとると言うものだぞ、パーコ君!」

 そんな説教は、ビンビンにさせているナニを大人しくさせてから言えよ、と思ったが、ヤツは一歩も引きそうにはない剣幕だった。パーコはと言えば、とうにピンクTバックを脱ぎ捨て仰向けになって大股を広げ、あろうことかアソコをビローンと自分の指で開いて、入れて、入れてよ~、とぶーたれている。羞恥心の欠如もここまで来ると立派なものだ。本当にコイツが、僕を見て羞ずかしがるようになるのだろうか?

「仕方ない。俺様が絶え難きを耐え、忍び難きを忍んで、パーコ君のために一肌脱いでやろう」

ーーええ~っ!? それは破廉恥な行為じゃないのかよ!

 どうしたものかとボウッとしていた僕を尻目に素早く動いたヤツは、何とガッとパーコのおマタに顔を埋め、反対に自分の勃起ペニスを彼女の口に挿入していたのだ。これはいわゆるシックスナインとか言うプレイじゃないか。AVで見たことがあるが、本番はしないにしても、とても高校生にふさわしい行為とは思えないぞ!

「パ、パーコ君、何てクサイんだ! ヤマトナデシコともあろうものが!」
「しょーがないじゃん、来る前にオシッコ洩らしちゃってたしい~」

 ううむ。妙に甘酸っぱいニオイだと思ったのは、パーコが小便をチビったせいだったのか。彼女のアソコを舐めて慰める役をサッサと取られてしまい、少し腹を立てていた僕は、逆にヤツが気の毒になった。ところがヤツは小便臭いパーコのおまんこにひるむどころか、逆に興奮し奮い立ったようだった。さすがはスーパー高校生。そのヘンタイぶりでも、常人の追随を許さないようだ。

「お、俺様がパーコ君のションベンマンコを成敗してやろう! 覚悟したまえ!」
「ふう~んんっっ!!」

 ヤツが興奮を隠せぬ様子で、メチャクチャに悪臭の漂っていそうなアソコにむしゃぶり付いていくと、すでに勃起ペニスをくわえ込んでいたパーコは嬉しそうに鼻声で悲鳴を上げる。

ーーこ、コイツら、何てヘンタイな……

 だがそのケモノのような2人の行為はAVで見るよりもはるかに迫力に満ち刺激的で、僕も興奮し完全に股間を回復させてしまう。気が付けば、ヤツから、交替だ! と声を掛けられた僕も、パーコの上にシックスナインの体勢で覆い被さり、彼女の口にチンポをくわえてもらいながら生まれて初めて間近に見る女の子のアソコを感激しながら眺めていた。パーコは結構パンツからハミ毛してることがあるのだが、やはり処理してないらしくボウボウのジャングルみたいなオケケが邪魔だったが、そこに獰猛な姿を隠しているのは、テレビで見たことのある世界一臭い花ラフレシアみたいだと思った。

ーーマジでクサイぞ、パーコ! トイレの後始末くらい、ちゃんとしろよ!……ヤバイ、マジでめちゃくちゃコウフンして来た、僕もヘンタイだな……

 本当に汚い公衆便所みたいな臭いでゲロを吐いてしまいそうだったが、すっかりお上手になったパーコのオクチが僕のチンポを気持ち良くしゃぶり上げてくれるし、プーンと鼻につくそのクサさがますます興奮を煽るようで、僕も「ヘンタイ」の仲間入りをしてしまったようだ。

「何をしているボント君! パーコ君のくされマンコを舐めてやるのだ!」
「わかったよ!」
「ふえ~んっっ!!」

ーーいや、ひどい目に遭ったな。しかし一体何だったんだ、あのクスリは?

 僕はパーコに沢山抜いてもらったおかげでずいぶんとスッキリし、足取りも軽く家に帰りながら、ヤツに飲まされた怪しいクスリのことを考えていた。大喜びでヤツと僕のナニにむしゃぶりつき、さらに悪臭漂うアソコを舐めさせてオシッコだか何だかわからない液体をぶしゃっと僕の顔に引っ掛けてくれたパーコを見ている限り、彼女が僕に対して羞恥心のかけらも持っていなかったのは確かだ。

ーーでも初めて女の子のアソコをしっかり拝むことが出来たし、えらくクサかったけど、ま、いっか

 あんな、はしたないにも限度があるぞ! と言いたくなるようなパーコさえ、次に会った時には僕に恋している乙女のようにしおらしくなり、羞ずかしがって見せる、と言うのだがちょっと信じられない。ヤツの話ではクスリが効いて僕の体が超フェロモン体質に変化すると、あらゆる女性が僕を見て猛烈な羞じらいを覚えるらしいのだ。それだけではない。もしその女性が白パンツ以外の下着をはいていたら、とてもいたたまれない気持ちになり、スパッツなどをはいていれば脱ぎ、色つきや柄物のパンツなら白にはき替えずにはいられなくなると言う、やたら手の込んだ作用を引き起こすのだそうだ。まともに考えたらまずあり得ないけど、天才だか紙一重だかわからないヤツが異常な情熱を傾けて研究開発したらしいクスリだけに、僕は半信半疑で家路をたどったのである。

 ヤツによれば僕の超フェロモン体質変化は、早ければ今夜にも発現するだろう、と言う。となれば、その時出会う女性は、わが家の口から生まれたような三段腹のオカンだ。ううむ、参った。ほとんど黙っている姿を見たことのない、やはり羞じらいと言う言葉の対極にあるようなオカンが変な反応を見せるとしたら、むしろちょっとコワイ。僕は悪いことをしてオカンにバレないかとビクビクしているガキのような気分になっていた。

 するとクスリの効果は突然劇的に現れたのである。夕食後、皆でタイガースが巨人にボコられてるのをテレビで観戦しながらその弱さをコキ下ろしている時だった。オカンが急に僕に向かって言ったのだ。

「ボンちゃん! 何や知らんが、アンタの顔見とったら、えらいはずかしゅうなって来たわ。アンタ、ちょっとトイレにでも行っとき!」
「何でだよ?」
「いいから、トイレに入っとくんや! 今からちょっと着替えるさかいにな。ええか、ノゾキ見なんかしたら絶対アカンねんで。そしたら、半殺しにあわすさかいな!」

 わが家は家族4人自分の部屋もない、狭いオンボロアパートなので、普段はオカンも含めて何の遠慮も羞じらいもなく堂々と着替えてるのだ。毒々しい原色系のTバックパンツなどを愛用しているオカンが、それを白パンツにはき替えるつもりなのだろう。それもオトンや兄ちゃんなら平気で、僕にだけ羞ずかしさを感じているのだ! オカンの着替えなど金をもらっても見たくはない僕は、クスリの効き目に驚きながらすぐにトイレに入り姿を消してやった。すると一人で騒いでいるオカンの大声が中まで聞こえて来た。

「アカンわ! どこを探してもあらへんな。やっぱもう、捨ててもうたか。ボンちゃーん、もう出て来てもええでー! ちょっくら買いもんに行って来るさかいに、皆適当にしとってや」

 どうやら白パンツの持ち合わせがないらしく、コンビニにでも買いに行くらしい。

ーーすごい効き目じゃないか! 学校じゃどうなるんだ? これはちょっと楽しみだぞ……

 僕はスーパー高校生を疑ったことを反省し、普段は僕に鼻も引っ掛けてくれない、セーラー服を着たカワイコちゃんたちがどんな反応を見せてくれるんだろうかと、胸をときめかせたのである。 

「やあボント君。遅刻の常習犯である貴様にしては、こんな時間によく来れたじゃないか。昨日、薄汚い欲情をたんまり吐き出して、スッキリしたからであろう、はっはっは……」

 次の朝早く教室で、コイツでなければぶん殴ってやりたくなるような言葉を掛けて来たパンチラ同好会会長に、僕はしかし普通に、おはよう、と挨拶した。お前だってさんざんパーコに抜いてもらったじゃないか、なんて文句を言っても始まらないことは、ヤツとの付き合いで良くわかっている。今日はまだ誰も登校していないであろう、7時前と言う非常識な時間に来るようにと言われていたのだ。ヤツに飲まされたクスリの効果が確実にあることが、オカンによって証明されただけに、期待と不安が半々の僕はもちろん頑張って早起きして来たのだ。下手に逆らって、一生おヨメさんをもらえない体になってしまったらたまらない。

「俺様も、貴様の存在がいかなる反応を女子に及ぼすやら完全には予測が付かない。いきなり貴様が現れたら、このクラスはパニックに陥るやも知れないから、この時間に来て俺様と一緒に登校して来る女どもの生態を観察するのだ」

ーー何だかエッチな言葉の響きだな、女の子の「生態を観察する」って……

 我ながらアホだと思ったけど、僕はそんなことを感じながら性懲りもなく股間を逞しくしていた。そう、ヤツの言葉とは裏腹に、昨日あんなに何発もパーコに抜かれたにも関わらず、羞ずかしがってくれる女の子たちを想像した僕は寝る頃からモヤモヤしていて、朝から完全に勃起してしまっていたのだ。が、ふと見たヤツのズボンの前も雄大にモッコリしていたから、お互い様だ。てか、何を期待しているんだ、ヤツは?

「あ、お早う、海道君」
「お早う」

 そうこうしていると、さっそく1人目の女子がやって来た。こんな朝早くから登校して来たのは、メガネを掛けてクラスではいつも本を読んでいるマジメっ子のナツカさんである。おそらくいつもは一番なのだろう。自分より早く僕たち2人がいるのに驚いた様子で、ヤツとはごく普通に挨拶を交わした。オイオイ、僕のことは無視かよ?
と思いきや、ナツカさんが僕の方を見た瞬間劇的な反応が起こった。

 何とあっと言う間に顔を真っ赤に染めた彼女はポツリと一言、イヤだ、と口にするとくるりと後ろを振り向き、他の子よりは長めのスカートの丈をさらに伸ばそうとする仕草を見せながら、失礼します、とまるで逃げ出すように教室を出て行ってしまったのだ。

「やったぞ! ボント君。実験の第一段階は見事成功だ」

 ヤツはそう言ったが、僕はちっとも嬉しくなかった。ナツカさんが真っ赤になってしまったのはかわいらしかったけど、その後僕には口も利かず避けるかのような行動を取ったのだから。僕は正直に言った。

「何だか僕、彼女に嫌われてるみたいなんだけど」
「何を言う! あれこそ貴様に恋して、羞ずかしさのあまり口を利くことも、顔を合わせることも出来なくなった純情なヤマトナデシコそのものではないか! 貴様は生まれてこの方、女の子に好意を持たれたことがないから、わからんのだ」
「そうかなあ?」

ーーいや、ぜってー違うだろ

「だがボント君。残念ながらわが日本国に蔓延しはびこる悪習は、彼女のような純朴な少女をも蝕んでいたようだな。おそらくスカートの下に余計な物を着用していたため、羞ずかしさのあまり脱ぎに行ったものと思われる」
「なるほど」
「今頃彼女はトイレの中であの忌まわしきスパッツを脱ぎ捨て、久しぶりに生パンツでスカートを着用せねばならぬことにドキドキと乙女の胸を高鳴らせているのだぞ! コウフンしないかね? ボント君」
「いや、それはちょっと……」
「貴様、想像力の乏しい人間だな。『イヤだ、こんなことならもっとカワイイぱんつをはいて来るんだったわ』だの、『アン、おしっこの染みがちょっと付いちゃってるわ、ハズカシイ』だのと、自分のパンツをまじまじと眺めつつ悶々と悩んでいるやも知れぬのだぞ!」

ーーそこまで想像するのはお前だけだ! しかも気色悪い裏声で演技までするな! ヘンタイかよ、全く……

 と思ったが、スーパー高校生のヤツはヘンタイ度まで超高校級であることを知っている僕は争わず、疑問をぶつけた。

「もし彼女が白じゃないパンツをはいてたらどうなるんだい?」
「それでは貴様のいるこのクラスには羞ずかしくて戻って来れまい。自宅に戻りはき替えてから出直して来るであろう。あるいは、てっとり早くコンビニで購入して来る可能性もある」
「ところでさ、君はどういうクスリを飲んだんだい?」
「うむ、そのことだが……」

 ヤツはここで言いにくそうに口ごもった。そうだ、それをまだ聞いてなかったぞ。僕以上に危険な肉体改造にチャレンジするとか、言ってなかったか?

「喜ぶのだ、ボント君! 俺様はついに、あらゆる女性が無意識に白パンツを見せてしまう生理反応を催させる、超フェロモン体質化に成功したぞ!」
「ええ~っ!? そりゃないよ」

ーー何でお前の方だけオイシイ方を取るんだ? 僕と代わってくれよ

「安心しろ。俺様と一緒にいれば、貴様もタップリ目の保養をすることが出来る。ボント君、ついに日本の夜明けがやって来たのだ! われわれが夢にまで見た、羞ずかしがり屋のヤマトナデシコによる白パンチラだぞ!」

ーーいや、だから、それはお前だけの願望だっつーの。僕は羞ずかしがり屋じゃなくたってパンツが見れたらいいんだから。それより教室で「パンチラ」なんて大声で怒鳴るなよ!

 実際その時、さらに2人のクラスメイトが教室に入って来たのだ。今度は付き合っている男女2人のカップルだ。女の子の方はエリカさんと言って、ちょっとポッチャリしてるけど美形でかわいい子だ。彼氏であるヨシオの方は僕に向かって、ようボンジン! 今日はやけに早いな、などと気に障る軽口を叩いて来たが、エリカさんはやはり僕を見ると真っ赤になって羞ずかしがり、クラスでも1、2を争うミニスカを必死で伸ばそうとしながら、ヨシオに何か言うと慌てて出て行った。

「何だアイツ。急にトイレとか行って行きやがった……」

 ヨシオは不思議そうな様子だったが、僕はこの時ちょっと快感を覚えてしまった。

ーーザマアミロ、僕のことを「ボンジン」なんて呼んだバツだ! エリカさんはスカートの下を白パンツ一丁にしようと、トイレに行ったんだ。しかもそれは、お前にじゃなくて僕たちにチラッと見せるためなんだぞ

 ふと隣を見れば、無言のヤツはいつもの人を見下したようなクールな風貌に戻っていた。とてもついさっきまで意味不明な熱弁を奮い、「パンチラ」などと大声で叫んでいた男と同一人物とは思えないのはさすがだ。だがきっとヤツも心の中では、ヨシオのかわいい彼女の白パンチラを見ることを楽しみにしてるに違いない。ヤツの巨根がズボンの前を一段とモッコリとさせていたからだ。

 さてその後登校して来た女の子たちは皆同じ反応を見せた。僕を見ると真っ赤になって羞ずかしがり、イマドキスタイルの短めスカートの前を手で押さえて丈を伸ばそうとしながら、逃げるように教室を出て行くのである。どの子もモジモジしてまるでトイレを我慢してるみたいにアソコを手で押さえる姿は。カワイイし妄想を掻き立てるんで僕の股間はビンビンの状態を保っていたけれど、これだけでは欲求不満もいいところだ。だが、羞ずかしかろうが何だろうが、無意識に下着を見せてしまう羨ましい超フェロモン体質になっているはずのヤツと一緒にいれば、もうすぐセーラー服女子高生の生の白パンツと言う、これまでは雑誌やAVでしか拝んだことのないお宝を見放題になるのだ。僕はそう思ってワクワクしながら彼女たちが戻るのを待った。

 ところが僕の期待はアッサリ裏切られることとなった。ポツリポツリと戻り始めた女の子たちは、明らかに僕を警戒して遠く離れていたり、席が近くてやむを得ない場合は極力僕と顔を合わせないよう無視して視線を反らしているのだ。そしてそのスカートはみんな、イマドキ珍しいお嬢様みたいな行儀の良い長さに変わっていて、間違ってもパンチラなんかしそうにないのである。そりゃ下は白パンツだけなのか知れないが、これでは意味がないじゃないか。僕はヤツに文句を言った。

「どういうことだ! これじゃちっともいいことがないじゃないか!」

 だがヤツはやはりまるで動じる素振りも見せず言った。

「ふむ。やはり俺様にも予測出来なかった困った事態が発生してしまったようだな」
「何とかしてよ! 僕、女の子たちからシカトされて、総スカン食らってるみたいな気分なんだけど」
「俺様に近付く女どもは白パンツを見せるはずだが、近寄らないのでは手の打ちようがないな……」

ーークソ! 僕の方にとんでもないクスリを飲ませやがって! 元に戻らなかったら、一生恨むぞ

 と、その時。

「いたいた~! シュウちゃ~ん!」

 パンチラ同好会会長で純白パンチラ愛好家と言う裏の顔を知らず、海道秀君のことをクールで勉強が抜群に出来る秀才としか思っていないクラスの女子たちは誰一人いない、下の名前でなれなれしく呼び掛けて元気一杯にドタバタやって来たのは、もちろん同好会メンバーのパーコである。どうやらヤツがクスリの効果を確かめるため、わざわざこのクラスに来るよう言い聞かせていたらしい。

ーーコイツまで、僕のことは無視かよ

「すごいよ! このクラスの女の子たちみんなでトイレに入ったり、早引きしたりしてる!」
「うむ。ボント君の超フェロモン体質化は完璧のようだな」
「あ~っ! ボンちゃん、ヤだっ! ハズカシイッッ!!」

 バシイイッッ!!

 ようやく僕の存在に気付いた様子のパーコは、何と僕のほっぺたをひっぱたきやがった。コラ! 大して痛くはなかったけど、こっちの方がハズカシイっつうの!

「すまぬがボント君、目を閉じておいてくれ。パーコ君の反応で善後策を考えようと思う」

 僕は仕方なく目を閉じたが、やっぱり気になるのでしばらくして薄目を開け様子をうかがった。すると何とパーコがいつものように白いパンツをミニスカの下にはいているのをヤツが確かめている羨ましい光景がその目に飛び込んで来たのである。が、次の瞬間。

「あ~っ! ボンちゃんが盗み見してる~」

 ドカッッ!! 

 今度はパーコがケリを入れて来た。それが見事に股間にヒットした僕は、目から火が出そうな苦痛でウッとうずくまってしまった。だが肉体的な痛みより、何事かと見ているであろうクラスメイトたちの視線がもっと痛かった。

「もう! ボンちゃんなんか大っ嫌い! 二度とパンツ見せてやんないからね!」

 パーコはそう言い残すとプンプンしながら出て行った。踏んだり蹴ったりとはこのことだ。ヤツもさすがにクラスメイトの視線が気になると見えて、僕にヒソヒソと小声で耳打ちする。何しろパンチラ娘のパーコがこのクラスにやって来たのも初めてなのだから。

「ボント君、やむを得ない。しばらく別行動を取ろう」
「え~っ!? そりゃズルイよ!」
「悲観することはない。貴様のおかげで、今やこのクラスの女子は皆スカートの下に白パンツしかはいておらぬのだぞ!」

ーーそれを見られるお前はいいよ。僕はただ単にクラスの女子にシカトされてるだけじゃないか

「ホームルームが始まるから、早く自分の席に着きたまえ。ふっふっふ、日本の夜明けは近いぞ……」

 僕はヤツがクールを装いながら内心クラスメイトの白パンチラを期待して、僕以上にモッコリとズボンの前を膨らませているのを見ると、又も心の中で毒付いていた。

 この鬼畜め!

~おしまい~
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