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プチSM千夜一夜ものがたり第69夜「恭子さん」第三部 細川守男編

恭子さん
 ナースをやってるボクの妻恭子さんは、5歳も年上だが美形でスタイル抜群、おまけに失職してブラブラ過ごしているボクなのに、優しく接してくれる女神のような女性だ。そんな恭子さんの唯一の欠点は、人並み外れてエッチが好きな事。なのにまだ子供が出来ないのは、ボクの方に大きな責任が。あの手この手でエッチに励むボク達だけど、ある日恭子さんがSMプレイをやってみようと誘って来て・・・実はブラックな話なので、要注意。(約22万字)


プチSM千夜一夜ものがたり 第4期 目次

【主要登場人物紹介】
♀山田恭子・・・30歳。達也の妻。細川病院の副看護師長。長身色白美形の上、誰からも愛される明るくて優しい女性だが、性欲過剰気味なのが玉に瑕。年下の夫を熱愛している。
♂山田達也・・・25歳。恭子の夫。中学校の数学教師だったが、人間関係のもつれから退職に追い込まれ現在無職。頭は良いが内向的で人付き合いが大の苦手。全てにおいて自信喪失気味。
♂羽黒健三・・・年齢不詳。山田家の隣に一人で暮らし、町内会長をしているが働いている様子はない。以前達也が常連だった、いかがわしいアダルトグッズも扱っている古書店を経営していたらしい。
♂細川守男・・・32歳。細川病院の跡取り息子で現在副院長。恭子を見初めて副師長にまで出世させ言い寄ったが、達也と交際中だったので袖にされ、親が勧める相手と結婚した。一見クールなインテリ風だが・・・

♀成本久美・・・37歳独身。細川病院の看護師長。背が低く小太りだが愛嬌のある中年女性。自分が住む団地の中で空き家になった家を恭子に新居として紹介し、以来公私ともに後輩の彼女と達也をかわいがっている。
♀三倉ありさ・・・中学三年生。達也と同じ町内に暮らし、中学では達也を慕っていた。しかし・・・
♀三倉麻里・・・ありさの母。モンスタークレイマーとして中学では悪名が高い。達也が辞職する一因となった。


ーーフッ。あれだけの金と手間を掛けただけの事はあったな

 私はついに自分のものとなろうとしている恭子さんの、柔らかいが弾力に富んだ真っ白な乳房の感触を楽しみつつ、素晴らしく充実した達成感を味わっていた。私が座る机の横に後ろ手錠と首輪で拘束して正座させている彼女は、何をされても拒めない状態だ。だがそんな窮地にあって、あろう事か憎い私の手指にハッキリと「女」の反応を示してしまう彼女の欲情ぶりに、私も白衣の下の股間を逞しくさせている。少し離れた所には、身の程知らずにも私をさておき、恭子さんと結婚している夫山田達也が、同じように無様な全裸拘束で妻の様子を伺っているのだ。私は彼にも聞こえるよう大きな声で恭子さんに言う。

「恭子さん。あなたはあの男を愛しているからと、私のプロポーズを断りましたね。でも今、それを後悔していらっしゃるんじゃないですか?」
「な、何をバカな事を……アッ!」
「ご主人が見てらっしゃるんですよ。どうしてそんなに感じてらっしゃるのですか?」
「か、感じてなんか、いません!……ウウッ!」
「嘘をおっしゃってはいけませんね。乳首がコリコリで、お乳がどんどん固くなって来ましたよ」

 私は片手で恭子さんの乳首を指股に挟み、乳房を軽く揉んでいるだけだが、仕切りと息を弾ませて時折洩れる淫声が堪え切れず、切なげに身をよじっている彼女は、メロメロに感じているとしか思えない。もう片手でスタンガンを近付けられ目を反らせないモニター画面には、緊縛されて姉さんや羽黒に体をいたぶられ、もっとど派手によがり狂っている目隠しされた美女の姿が再生されているが、それが恭子さんに他ならない事はこの場にいる誰の目にも明らかだ。相乗効果で興奮した恭子さんは異様に感じ易くなっているようだが、さらに夫の前で陵辱されるのも彼女を狂わせる要素に違いない。最後になって私に楯突き、夫達也と並んで老醜を晒している調教師羽黒だが、その仕込みの腕前には感服せざるを得ない。さして上手でもない私の軽い乳房弄りだけで早くもきざしてしまったのか、恭子さんは引き攣ったような悲鳴を上げる。

「ひ、卑怯だわっ! こんな事されたら、女なら誰だって……うひい~っっ!!」
「何をおっしゃいますか。ご主人の前でこんなに感じてしまうのは、あなたが浮気症の淫乱な女性だからでしょう。それ、ビデオの中でトチ狂っているのは、どこのどなたですか? 誰に嫌らしい事をされてもご主人を裏切っておかしくなってしまう浮気女だと言う事を認めるのです」
「あ、あれはただの演技です……キャーッッ!!」
「目を反らすんじゃありません」

 耐え切れず目をつむろうとした恭子さんの肩口にスタンガンをごく軽く触れさせると、バチバチと火花が散った。猛烈な悲鳴を張り上げた彼女が抵抗する気を失ったと見て、私は両手を背後から回しユサユサと揺れる雄大な双乳を握り締める。

「私にお乳を弄られながらビデオを鑑賞しましょう。あの気が触れたみたいな嫌らしい女性は、あなたの本当の姿でないのなら、これくらいで気分を出したりする筈はありませんね? 恭子さん」
「あ、悪魔ですわ、あなたは」
「その悪魔におっぱいをモミモミされて乳首をこんなに固くしてらっしゃるのは、どうしてですか? ご主人、よく見て下さいね。あなたの奥さんは、どんな男にも体を開いて喜んでしまう、はしたない女性なのですよ」
「やめて下さい! 妻を痛め付けるのだけは……」
「ほうやで。ボン、お前に人間の血いが流れとるんやったらな」

 恭子さんがスタンガンの苦痛で悲鳴を上げたのがショックだったらしい。それまで押し黙っていた夫の達也が初めて口を開いたが、それは実に情けない小声であった。それに比べて羽黒の方はふてぶてしく野太い声だったが、いずれにしろ人質状態の恭子さんは彼らの気分を大いに萎えさせているようだ。姉さんはニードル拳銃型スタンガンを二人に向けて脅しているが、恭子さんが私の手中にあるだけで彼らも抵抗する事はないだろう。ビデオ画面や恭子さんから目を反らしてはいけないと言う命令に従って、二人ともカッと目を見開きこちらを凝視しているようだった。

「心配いりませんよ、皆さんが大人しく私達の言う事を聞いて下さればね。暴力なんか使わず、話し合いでいきましょう。後で、ゆっくりと、ね。ふふふ……」
「お、お願いです! もう、やめて下さい。ああ、もう、もうっ!」
「何をやめるのですか? ハッキリおっしゃって下さい」
「お、お乳を弄らないで下さいまし……」
「もしかして、気をおやりになりたいのですか?」
「そんな! ああ……ダメ……」
「モリオ君、耳を吸ってあげなさいよ。恭子さん、そこが弱いんだから」
「はああ~っっ!!」

 女性なのに身長170センチある私より背が高い恭子さんには不釣り合いな程豊かな胸の膨らみをゆっくり揉みしだいていると、プリプリの弾力がどんどん強靱になっていくのが嬉しく、キュッと指股に挟んだ乳首をクリックリッと捻る度に、ヒッ! ヒッ! と感じ入った嬌声が洩れる。ビデオの中でもたんまりレズって彼女の性感帯を知ってしまった姉さんのアドバイスで、私が恭子さんの貝殻のような形良い耳を口で吸うと、もう長くは保ちそうにない感極まったよがり声が上がった。

ーーかわいらしいけど嫌らしい声だな。姉さんはもっと凄いけど

 私はつい、実の姉である久美姉さんが夜に聞かせる大音量のよがり声と比較してしまう。この頃は肌を合わせる事もほとんどなくなってしまったが、幼い頃から実質的な母親代わりとして私の世話をしてくれた姉さんは私の初めての女性であり、つい最近形だけの結婚をすませた妻と、それしか女性経験は私にはない。その、地元企業の社長令嬢との結婚を強く勧めて来た父親も、母とは子孫を残すためだけのような関係で、他に多くの女性と通じていたようだが、細川家の嫡男として正妻以外に多くの女性を囲い情を通じて養ってやるのは当然だと、私も教えられて来た。父からすれば、そんな妾腹の娘をわざわざ専用の「女」として当てがわれながら、彼女以外の女性に手を出そうとしない私が、むしろ不満なようだ。父の誤算は、私と久美姉さんがあまりにも仲が良く、結婚出来る筈がない姉さんをいつしか私は一人の女として愛してしまっていた事。正直な所、自分が高校時代に当時大学生だった姉さんに男にして貰ってから、他の女性を抱くなんて不道徳だと思い、父の江戸時代の大名のような古い感覚にはとてもついていけないと、反発を覚えたものだ。

 だが、形式だけ家柄の釣り合う女性と入籍し、本当に愛する女性は姉さんだけでいい、と思っていた私に大きな転機が訪れたのは、恭子さんとの出会いだった。細川病院に新人ナースとして配属されて来た恭子さんを初めて見た瞬間、私の頭に電流が流れたような気がして、この世にこんな美しい女性がいたのか、と本気で思った。小柄でぽっちゃりした姉さんしか女性を好きになった事がなかったのに、神様の悪戯だろうか、長身でモデル体型と言う正反対の容姿をした恭子さんに、完璧な一目惚れをしてしまったのである。ナースとしての仕事ぶりも有能で、明るく性格も申し分ない恭子さんへの想いは、その後も募るばかり。そして私の気持ちを決定付けたのは、看護師長として恭子さんと一緒に働いていた姉さんの態度であった。

 その頃既に親から結婚相手を押し付けられようとしていた私は、恭子さんへの想いを正直に姉さんに伝え、彼女と結婚したいと訴えて意見を求めたのだ。自惚れかも知れないが、一生愛人として私に尽くす覚悟を打ち明けてくれていた姉さんだから、私が恋愛感情を持った女性と結婚する事にきっと難色を示すだろうと思っていたのだが、姉さんは少しだけ躊躇ってから賛成してくれた。その時姉さんに言われた言葉はまだ良く覚えている。

「モリオ君だって、自由に女の人を好きになっていいんだよ」

 そう。「自由」と言う言葉に、私は強い憧れを持っていた事を否定出来ない。物心付いた頃から何不自由のない贅沢な暮らしだった私だが、世間一般の子供達と違い、「自由」だけは全くなかった。小学校時代から学校に行っても放課後はすぐに送迎のリムジンで帰宅させられ、勉学に励むのが学生の本分だと厳しく躾けられて普通の子供達との交友関係は皆無だった。だが細川家の長男として生まれた以上、それが当然だと繰り返し教えられたおかげで、私は不満を持つ事もなかったし、将来細川病院を継ぐため医師になるべく英才教育を受けて来たのだ。早く帰宅した家では家庭教師が来ていたが、それより5歳上で彼女自身秀才だった姉さんが勉強を教えてくれる事が多く、又それが私にとっては楽しい時間だった。学校の稼業時間にいるだけで交友関係が広がる筈もない私にとって、姉さんだけが唯一の心のオアシスだったのかも知れない。父はあまり家にいなかったし、母も無口で大人しく、幼い頃からあまりかわいがって貰ったと言う記憶がない。それは父の意向も働いていたようだが、姉さんは次第に私の家まで頻繁に来るようになり、寝泊まりする事まで増えて来た。

 こうしてどんどん親密になっていった姉さんに、仲の良い姉弟の関係を超えた微妙な感情を抱くようになったのは、初めて精通があった中学一年生の頃だったと思う。朝起きてパンツが少し汚れている事が何回かあってから、その事を知られてしまったのだが、当時高校生だった姉さんは、寝小便ではないそのお洩らしの意味を教えてくれた上、絶対誰にも内緒よ、と言いながら手を使って出してくれるようになったのだ。大好きな姉さんの白く柔らかい手で勃起したペニスをしごかれた挙げ句、ドッと溜まった粘液を放出するのはもちろん素晴らしく心地良く、私はまもなくその夢のような秘密の快感の虜になる。同時に男と女の事を教えてくれた姉さんに、とても健全とは言えない恋愛感情を抱くようになったのだ。そして高校生になると、ついに姉弟でありながら一線を越えて体の関係を結び、現在に至るまでほぼ十年間も姉さんとは男女の関係にあるのである。

 大学生になって少しは自由に行動する事を許されても、閉ざされた人間関係の中で暮らす事になれてしまった私は、友人、とりわけ異性の友達を作る事は全く苦手であった。その頃はもう半同棲関係だった姉さんは結構交友関係が広く、私にも友達を作るよう勧めて来たのだが、身に染みついた性分が改まる事はなく、女の子と遊んだ事は一度もない。姉さんの言動からすると、そんな私を不憫に思っているようだが、私自身は久美姉さんとの関係があれば十分満足だったのであり、姉さんだって内心は他の女性と関係を持とうとしない私に、ホッとしていた筈だと信じたい。

「ううっっ!!」
「おや、さっそく気をやってしまわれましたか」
「ち、違いますっ!」

 ビデオ画面では目隠しされた美女が、羽黒と姉さんに3Pで責められて何度も激しく昇り詰めてしまう場面が流れていた。その大きなアクメ声で消されてしまったが、私に双乳を揉まれながら耳元を吸い上げられた恭子さんは、悩ましい悲鳴を洩らしながら一瞬ウッと天を仰ぎ、ビクビクと体をおののかせていた。姉さんのアドバイスを実行したおかげか、意外とアッサリ恥を晒してしまったようであるが、一旦乳房から離した手でガックリとうなだれてしまった彼女の顎をくしゃくって絶頂を確かめると、やはり引き攣った声で否定する。だが夫の前で感じてはならぬと歯を食い縛って耐える人妻が、憎い男の愛撫に敗れて痴態を暴かれていく事に、私はゾクゾクするような黒い歓びを覚えていた。

「へえ、イッテしまわれたと思ったんですがね。気持ち良くありませんでしたか?」
「当たり前です、気持ち良くなんか……ああ~っっ!!」
「強情っぱりな奥さんですね。素直になれるまで、もっとオッパイをかわいがってあげましょう」

 ビデオの中の恭子さんはほとんどイキまくり状態に陥り、極める度にどんどん慎みをなくして浅ましくよがり狂っているのだ。射精すれば冷めてしまう男と違って、性の歓びに貪欲な女性は達してしまうとますます感度が向上しイキ易くなる事は、私でも知っている。再び背後から回した両手で優美に垂れ下がる大きな乳房をソッとすくい上げると、恭子さんはやはりより一層敏感な反応を示してビクンと体を慄わせ、弱り切った悲鳴を上げた。

「モリオ君、今度は乳首もしっかり吸ってあげるのよ。ただし簡単にイカさないように、出来るだけ優しく、ゆっくりと、ね」
「そうですね、時間はいくらでもあるんだ。ビデオだって何時間も続くんですから、じっくり楽しみましょう、恭子さん」
「だ、ダメです……う、う、うふうんっっ!!」

 姉さんの言う通りだと思った、多大な苦労の末手に入れた宝物なのだから、タップリ時間を掛けて味わうにしくはない。そのために恭子さんの反応をよく確かめながら、イケそうでイケないよう焦らしながら責めるのだ。そのつもりでまだ切り札の口唇は使わず、コリコリの乳首を指股に挟み雄大な膨らみをのんびりと揉んでいると、恭子さんは気持ち良いのか愛らしい鼻声を聞かせてくれる。最早この美しい人妻が私の愛撫を嫌がっているようには思えない淫声だ。すると妻が快楽に溺れていく様に耐え切れなくなったのか、夫の達也が絞り出すような声で訴えた。

「お願いです、もう、やめて下さい」
「おいボン! 堪忍したれや。亭主の前で見せ付けるとは、そらお前趣味が悪いで」
「ビデオの中でさんざんお楽しみのようですが、まさか羽黒さんにそんな事を言われるとは思いませんでしたね。さて、ご主人、やめてくれとおっしゃいますが、残念ながら奥さんはもう気分が乗ってしまってたまらないご様子ですよ。何しろ、私の手にお乳を押し付けて、もっとしてくれとおねだりされてるようで」
「馬鹿な亊、言わないで下さいっ!」
「今さら隠そうったって無駄ですよ、奥さん。ほう~ら」
「はおお~っっ!! そ、そんな、卑怯……」

 一度極めて欲情に火が点いた恭子さんの体は、私の緩慢な愛撫に焦らされ無意識に浅ましい反応を見せていたのである。ハッと気付いて激しく狼狽する恭子さんだが、乳房と乳首への愛撫を強めた私が首筋を吸い、さらに乳首までチロチロと舐めてやると、どうしようもない嬌声が洩れてしまう。するとスタンガンを置いた姉さんが、とんでもない行為を始めた。

「恭子さん、達也君の前だからって遠慮せず気分を出しちゃっていいのよ。だって、ホラ、彼の方もあなたを見て興奮しちゃってるんですもの」
「やめて下さい……」
「久美っ! アホなマネはやめんか!」
「あら、羽黒さんも、ずいぶんとご立派にさせて。エラそうな亊おっしゃられても、これじゃ説得力ございませんわね。うふふ、ご奉仕させて頂きますわ」

 何と姉さんは正座している夫達也と羽黒が勃起させていたペニスを掴み出してしまったのだ。そして唾を手に垂らすと、シコシコとしごき始める。

「達也君、あなた恭子さんがエッチされてるの見て、こんなにしちゃったの? もうビクビクして、すぐにも出ちゃいそう。奥さんがイクのと一緒に出しちゃいましょうね~。さ、羽黒さんも我慢なさらず、ご一緒にどうぞ」
「恭子さんも、これならもう遠慮がなくて良いでしょう。ご主人と合わせて仲良くおイキ下さい」

 こうして夫婦がそれぞれ違うパートナーによって無理矢理性悦を絞られる背徳行為が展開する。私を袖にする程夫達也を愛している筈の恭子さんの目に、姉さんの手で勃起ペニスをしごかれて恥を晒してしまう彼の姿はどう映っている亊だろうか。これまでになく本当に石のような固さに乳首が屹立してしまったから、恭子さん自身心ならずもこの夫婦双方寝取られプレイに興奮してしまったのは間違いない。私は強く刺激すればたちまち弾けてしまいそうな麗人の性を自在に操り、姉さんの手技で達也が果ててしまうのに合わせて、猛烈に勃起した乳首を強く吸い上げ極めさせてやった。糸を引く程大量に出たらしい達也のザーメンを手に取った姉さんは、勝ち誇ったように言う。

「仲良くイッチャッタわね、達也君、こんなにタップリ出しちゃって。恭子さんもすっごい声で気をやっちゃって、夫婦揃って変態なのかしらね~。さ、羽黒さんも遠慮なさらず、お出しになって下さい」

 そう言った姉さんは達也から離れると、今だ踏ん張って射精を堪えている調教師羽黒を集中して責める。手から口に変わって見ているだけでもカッカしそうな程粘っこくしゃぶり上げられ、さらにアナルまで指でほじくられた羽黒は、自分が仕込んだ女のテクニックに破れ、程なく股間を爆発させてしまった。私が性に目覚めた中学生の頃から数え切れない程出させてくれた姉さんの手技は、男の快感のツボを心得て本当に素晴らしいのだ。その上羽黒の手で、私に愛人奴隷として仕えるために訓練されたおかげで、姉さんの口も女性器と変わらない程男に奉仕するのに長けてしまっている。そして私は達也と羽黒を次々に射精に導いてしまった姉さんに、不思議な感情を抱いていた。

ーー姉さん! あんな奴らに出させてやるなんて……私はアイツらに嫉妬してるのか? いや、姉さんは恭子さんを自分のものにしようとしている私の邪魔をするアイツらを懲らしめて、文句が言えないようにしてくれてるんだ。それに、姉さんが羽黒に性調教を受けてる時だって、こんな気持ちになった亊はない。姉さんの心は一生私を想ってくれるに違いないんだから。じゃあ、一体なぜ? 恭子さんがいるからか?

 楽しそうに2人のペニスを弄び精子を抜いてしまった姉さんに初めて嫉妬めいた気持ちを覚えた私はその理由がわからなかったが、確かに言えるのは、そのおかげで私はますます昂ぶり、姉さんの手や口を堪能したアイツらの前で恭子さんを犯して性の歓びにのたうち回らせてやりたい、と言う凶暴な欲情が体中を荒れ狂っていた亊だ。

「お乳でイクばかりじゃご不満でしょう、恭子さん。お次は本番といきましょうか。姉さん、貞操帯の鍵はあるかい?」
「羽黒さんが持ってたわ」
「やめんか! それだけは許されへんで。亭主の目の前で奥さんをやろうってのか? お前らには血も涙もないのか」

 すっかり毒婦のような妖艶な表情を見せる姉さんは口を大きく開けて白濁液が溜まっているのを見せ付け、ゴクリと喉を鳴らして飲み干すと、羽黒から離れて彼が着ていた衣服まで貞操帯の鍵を探しに行こうとする。すると羽黒が抗議したが、我慢した挙げ句に精液を搾り取られた直後とあって、その声はしゃがれて弱々しくさっきまでの迫力はもう消えていた。それを聞いた姉さんは羽黒の方を振り返って言った。
 
「あら、心にもない亊をおっしゃるもんじゃございませんわよ、羽黒さん。本当はあなたも恭子さんと一度お願いしたいと思ってらっしゃるくせに」
「な、何をバカな……お前らと一緒にすな! わ、わては撮影中も、奥さんと本番だけはやっとらへんで!」
「そんなに慌てる所を見ると図星のようね。だって、あんなに興奮なさって物凄く沢山出されたんですもの、その気がないなんて、ちゃんちゃらおかしくってよ」
「ええ加減にせえ! とにかく、それだけはアカンぞ」
「大丈夫よ、羽黒さん。後であなたにも、恭子さんとやらせてあげるから。いいわよね? モリオ君」
「いいですよ。私は彼女を独占しようとは思ってません。姉さんより身分が低い、愛人奴隷になってもらうつもりですから」

ーーん? 私はこんな亊を望んでいたのか。恭子さんを夫から奪い、誰にでも体を開く愛人奴隷に堕とす……

 恭子さんを羽黒にも抱かせて良いかと姉さんに問われた私は、自然と口を突いて出た答に少し戸惑いながら、いつの間にか彼女に対して、そんな酷い扱いを望んでいた自分に気付く。細川家の当主として、親の勧める女性を本妻として迎えてしまった私は、もう恭子さんと結婚しようと思っているわけではないのだ。その上私には、愛人奴隷として生涯を誓ってくれた久美姉さんがいる。大切な姉さんなら他の男に抱かせるのは嫌だ。だが、この上恭子さんまで私の愛人として、私は何を望んでいるのか。それは信じ難い亊に私のプロポーズを袖にした彼女を姉さん以下の奴隷に貶めて、報復してやりたいと言う、醜い嫉妬心の充足だったのだ。羽黒が罵った通り、他人の妻を寝取ってしまう人の道を外れた鬼畜の所業だと思う。だがもう後戻りは出来ない。今正に夫の目の前で恭子さんを陵辱し、その体に裏切りを演じさせる亊によって、全身に込み上げて来る凶暴な衝動が私の理性を破壊し、どうにも収まりがつかないのだ。

 羽黒は悪態を付きながら何とか立ち上がり姉さんを阻止しようと試みているが、壁に首輪で繋がれ後ろ手錠を嵌められている彼は限られた行動範囲から一歩も出る亊は出来ない。そして気の弱い夫の達也は、繋がれた壁に背中をもたれ掛からせて脚を投げ出し、無言でガックリと頭を落とし塞ぎ込んでいるだけだが、恨めしそうな目で時折こちらの様子を伺っているのがわかる。私は危険なまでに高揚した気分で姉さんがやって来るのを迎えた。姉さんは、羽黒の服から発見した貞操帯の鍵以外に、小さな卵型の振動性具と男性器に装着する避妊具を持っていた。

「これはお尻に入れてあげるのよ、夫婦揃ってアナルで感じる変態だって思い知れば、諦めも付くんじゃないかしら。それからまだ孕ませちゃ駄目よ。私も達也君にこれ着けてあげるんだから」
「え、ちょっと、姉さん」
「いけないかしら? モリオ君が恭子さんとやっちゃって、私が達也君を犯すのよ。夫婦とも寝取られちゃえば、恨みっこなしで、別れる気になるじゃない。達也君さっき出したばかりだから、その気がないなら出来ない筈でしょ」
「いや、そうじゃなくて」
「あら、お姉ちゃんに妬いてくれるの? モリオ君。嬉しいわ。でも大丈夫よ、お姉ちゃんは死ぬまであなたのものなんだから」
「そんな亊はわかってるよ」
「だったらお姉ちゃんに任せなさい。ふふ、羽黒さんでさえ、お尻を責めたらイチコロだったしね……」

 どうやら姉さんは私が恭子さんを犯すのと同時に、夫の達也を逆レイプしてしまうつもりらしい。何とも不道徳極まりないが、私は姉さんが他の男と交わる亊にさらにはっきりとジェラシーを覚えていた。だがそれもスパイスとなって、ますます私の寝取り願望は膨れ上がり爆発しそうだ。冷静な姉さんがコンドームを用意してくれなかったら、恭子さんの中に精をぶちまけてしまったに違いない。達也の方は精通直後で萎えている筈だが、姉さんはアナルを刺激して強制的に勃起させるつもりらしく、自信タップリだ。姉さんはアナルで感じるのは「変態」だと言ったが、医学的に男女とも尻穴に性器にも劣らない性感帯が存在するのは常識である。

 そして姉さんは、今だ床の上に座り背後から私に抱き抱えられている恭子さんの両脚を少し開いて投げ出させ、貞操帯を解錠して外し始めた。中の状態を確かめて辱めてやるつもりだろう。画面に流しっ放しのビデオの中でも、恭子さんとまんざら演技ばかりとは思えない愛情溢れるレズプレイに耽っている姉さんだが、やはり夫の達也の前と言うシチュエーションに興奮し性欲が暴走しているのだろうか。私自身この所姉さんを抱いてやる亊がほとんどないので、反省しなければならない。

「あら、もう大洪水じゃないの。ご主人の前でこんなにしちゃって、恥ずかしい奥さんだこと。ホラもう、糸まで引いちゃって……これはどういう亊かしら? 恭子さん」

 姉さんは恭子さんの秘所に突っ込んだ指ですくい取った納豆のような粘液を示しながら、辱めの言葉を吐く。貞操帯で夫との性交渉を禁じられていた人妻が、熟れた体を持て余し男を求めて発情していた何よりの証拠であり、私はもう一刻も早く彼女の中に押し入りたいと言う邪悪な衝動で、股間が膨らみ切り爆発しそうだった。だが、私が白衣の下のパンツを脱ぎ捨て、ドクドクと勢い良く脈動する劣情の塊を取り出して見せると、姉さんが笑って言う。

「それじゃすぐに出ちゃうわよ。一発口で抜かせるといいわ」
「それじゃオクチでしゃぶってもらいましょうか、恭子さん」
「目を開けてちゃんと見るのよっ!」

 私の性器を一瞥するなり、サッと目を閉じてしまった恭子さんだが、姉さんに頬を軽く叩かれると目を開けてくれた。が、口はまだ閉じたままだ。

「口を開けて下さい、恭子さん」
「強情張るつもりなら、痛い目に合ってもらうわよ。あなたじゃなくて、達也君の方にね」
「そんな亊は……やめて下さい、お願いです」
「よしよし、ご主人をかばわれるとは、さすが妻の鑑ですね、奥さん」

 何とも卑劣なやり口と思ったが、拘束された夫を痛め付けると脅された恭子さんは、諦めて口をアーンと大きく開く。私はその夫達也の視線を意識して、黒い歓びに理性を麻痺させられ、本能のまま強烈に屹立した肉塊を恭子さんの口にねじ込んでいった。

「くわえただけじゃ駄目でしょ。ビデオの中でいつも顎が疲れるくらいおしゃぶりの練習をした亊を思い出しなさい。さ、あなたの大好きなアナルにいい物食べさせてあげるから、遠慮なく気分を出してご奉仕するのよ、恭子さん」

 実際ずっと流れているSMビデオの中では羽黒のペニスを嫌らしい水音まで立てながら卑猥な口使いでしゃぶり上げている恭子さんだが、諦めて私の肉棒を咽奥までくわえ込んでも、初めはそのまま動こうとしなかった。しかし股間に移動した姉さんが、恐らく振動する卵型淫具を尻穴に挿入したのだろう、何だか幼児がむずかるようにモジモジと体をくねらせ始めると、口の方も次第にクチュクチュと動かしてくれた。私は、慣れ親しんだ姉さんをも凌ぐ恭子さんの巧みな口技に驚く。

「素晴らしいですよ、恭子さん。本当に下半身がトロけてしまいそうです」
「ふふふ、思い出したかしら? 恭子さん。あなたはこの男性の形でさんざんかわいがられて、イキまくって来たのよ。ほら、オクチにくわえたら嬉しくて嬉しくて、チュパチュパご奉仕しちゃうのが、やめられないでしょう」
「ご主人、申し訳ありませんね。奥さんのオクチは正に絶品だ。もう、あまり保ちそうにありません」
「達也君の前だからって、我慢しようとしても無駄よ。あなたはモリオ君のペニス型で完璧に躾けられちゃったんだから。観念してザーメンを飲む所までご主人に良く見て貰いなさい。そしたら欲しくて欲しくて堪らないオマンコに入れて貰えるわ。そしたらどうなっちゃうのかしらね~。楽しみだわ。モリオ君、出すのはもう少し我慢してね。お姉ちゃん、達也君のを元気にして来るから」

ーーこ、これは……気持ち良過ぎるぞ! 羽黒の調教のおかげなのか、さすがだな。うう、もう無理だ、我慢出来ない!

 羽黒に言われてペニスの型取りをした時は、長時間勃起を保つため私自身のアナルに前立腺を刺激する性具を挿入したりして苦労し、とても人には見せられないこんな情けない行為が本当に役に立つのか半信半疑だったのだが、姉さんに続いて恭子さんまで私の男根にメロメロになってしまった実態を見せられると、調教師としてのヤツの凄さを認めざるを得ない。生涯を誓い合う程私を愛してくれている姉さんはともかく、夫が見ている前で陵辱されて反応を隠さねばならない筈の恭子さんも、私の肉棒をほとんど抵抗なくズッポリくわえ込んだかと思うと、羽黒がどんな女でも狂わせる最急所だと豪語していたアナルを刺激されるなり、口が自然と蠢いて男の快感のツボを的確に刺激するような動きを見せてしまうのだ。亀頭部の裏の尿道口から竿部との継ぎ目をチロチロと舐められたり、全体を強く吸引しながらストロークされたり、こんな卑猥なフェラチオを施されたら、とても長時間は保たない。ふと部屋の向こうの壁際を見れば、やめて下さい、と情けなく懇願する達也を押し倒した姉さんが、尻穴に刺激ローターを入れてどうしても勃起が戻ってしまったであろうペニスを音を立ててしゃぶり上げている。羽黒は一人脚を投げ出して座ったまま、やめんか、この人でなし、アホンダラ、などと声の限りに悪態をついているが、手錠と首輪でほとんど身動きが取れないのでは、どうしようもない。そして私は自分でも驚く程大量の精液を、恭子さんの口の中にドッと飛沫かせていた。

ーーしまった。こんなにドッサリ出てしまうとは……恭子さん!?

 多大な苦労を重ねた末ようやく手に入れた恭子さんは、やはりそれに見合うだけの素晴らしい女性で、私はもう何年も記憶にない程大量の射精を果たしてしまい、少し後悔した。姉さんに毎朝夕抜いて貰っていた亊もあるくらい性欲盛んだった高校時代ならいざ知らず、私ももうそんなに若くはない。確かに溜まり過ぎていると勃起力も持続力も今一つで、女性を満足させるためには一度抜いておくと言うのは理に適っているのだが、出し過ぎてしまったら元も子もないのではないか。だがそんな私の心配は全く無用だった。夫が見ている前で陵辱されると言う最悪の状況にも関わらず、むせる程大量の精液を一生懸命飲み下し後始末まで施してくれる恭子さんに私は驚くと同時に感心していた。美しくセットされた後頭部の髪に手をやり誠心誠意ご奉仕してくれている様子の人妻をヨシヨシと撫でてやりながら、私は萎える間もなく生命の息吹を吹き込まれて股間をムクムクと復活させていく。恭子さんが夫の前で私のペニスにこんな態度を取ってくれるのでは、半ば寝取ってしまったも同然ではないか。羽黒の調教恐るべしである。

「いやはや感激です。出したものを全部飲み干して、その上綺麗に舐め取って下さるとは……もうあなたを手放しませんよ、恭子さん。それにしてもビデオの中と同じだ。羽黒さん、あなたの仕込みのおかげですよ」
「アホンダラ! お前らがこんな外道なマネをするつもりとわかっとったら、わては決して……くそう!」
「羽黒さん、あなたは与えられた仕事をきちんとこなして下さっただけだ。ご自分を責める必要はありませんよ」
「恭子さん、わかってるわね? お尻のお道具をしっかりくわえて、気分を出さなきゃ駄目よ。フフ、達也君もお尻をブルブルされると堪らないでしょ? こんなにビンビンになっちゃった」

 ずっと流れている恭子さんを調教するSMビデオの中で、常に緊縛されている彼女は股間に仕込まれたバイブレータなどは絶対に落とさず喰い締めて味わえと命令されていたし、羽黒のペニスをしゃぶった後出されたザーメンは残さず飲み下し、すみずみまで綺麗に後始末するよう厳しく躾けられていた。女性にとっては酷い屈辱に違いないこんな行為はしかし、男にとっては彼女を征服したと言う嗜虐欲を満たされるものである。おかげで私の肉棒はいとも簡単に硬度を取り戻し、むしろより一層鋼のように強靱な勃起となって恭子さんと合体する亊を強く欲していた。

「さあ達也君、恭子さんもヤラれちゃうんだから、おあいこよ。ふふ、モリオ君といい勝負かしらね、このオチンチン」
「やめろー!」

姉さんが押さえ付けた達也の勃起ペニスにサックを被せ始めたので、私も恭子さんの口から引き抜いたシンボルに避妊具を装着した。それを見た羽黒は叫んだが、空しく響くばかりだ。そして私と姉さんは共に上から、恭子さん夫婦お互いの貞操を奪い交接を果たしてしまったのだった。

「うおっ!」

ーーな、何だ、コレは!? 恭子さんの中が軟体動物みたいに絡み着いて、ギュウギュウ締め上げて来るぞ……

 これも羽黒の調教の成果なのだろうか。入り口をメリメリと抉って挿入を果たすなり、そんな「名器」そのものの至福の感触を伝えて来る恭子さんの女の構造の具合の良さに、私は思わず変な声で呻いてしまった。ビデオや羽黒の怒声、そしてたちまち始まった姉さんの派手なよがり声でかき消されたのは幸いだったが。姉さんの方も、アナルを責めて強制的に回復させた達也の怒張が気持ち良いらしく、はばかりなく大声を出して私の方が恥ずかしくなるくらいだった。全く困った人である。

「アンッッ!! 達也君ったら、イケない子ね。全く夫婦揃ってアナル好きで、違う人とセックスして、こんなになっちゃうなんて、変態だわ、変態っ! あ、あ、あ、凄いい~っっ!!」
「おいコラ久美っ! お前の方が変態やないか!……もうやめい。やめるんや、こないな亊」

 羽黒が呆れたように言ったが、今日の姉さんはいつもの上品さをかなぐり捨てて全く別人となり、まるでAV女優のように大胆に振る舞っていた。後ろ手錠で拘束した達也を仰向けにして騎乗位でまたがり、腰をグイグイと激しく動かしながら大声を出しているのだ。私の方はあまりにもきつく絡み着いて来る恭子さんの優秀な女性器の構造に舌を巻き、初めはゆっくりとしか動けなかったが、幸い彼女も感じてくれているようで、次々に噴出する潤滑油のおかげで次第に滑らかにストロークが出来るようになって来た。そこでズン、ズン、とリズミカルに突きを入れながら、問い掛けてみた。

「恭子さん、具合はどうですか? ご主人だってあのように楽しんでおられるのです。気持ち良かったら、遠慮なく声を出して下さっても良いのですよ」
「ば、馬鹿な亊言わないで。感じてなんか……う、う、うふうんっ!い、嫌です、も、もうやめてえ! あはあ~っっ!」
「全く強情な奥さんですねえ。本当は、私のモノが欲しくて溜まらなかったのでしょう。その証拠に、あなたのオマンコはグイグイ締め付けて来るじゃありませんか。私を食い千切ってしまおうと言うおつもりですか?」

 羽黒の手で私のペニスの形に馴染んでしまうよう調教された上に、貞操帯で禁欲させられていた恭子さんが、どんなに夫の前で我慢しようと思っても、私に押し入られた瞬間に魔性の快楽で体が狂ってしまったのは明らかだった。待ちわびた愛しい男性のモノであるかのように歓待して女性器がはしたない反応を示し、何とか噛み殺そうとしても悩ましく鼻に掛かった淫声が洩れてしまうのも我慢出来なかったのだから。私はいよいよ力強く腰を打ち付けながら、遠からず恭子さんが必ずや女の歓びを極めてくれるであろう亊を確信していた。私自身も限界が近い。さっき彼女の口に放出していなければ、とっくの昔に果ててしまっていただろう。すると姉さんが向こうから、嫌らしい提案をして来た。

「ね、ねえ、モリオ君。休憩を入れましょうよ。イカせないように焦らしてあげたら、強情な恭子さんだって素直になるはずよ」
「お、オイ! 何つう亊を……久美、お前は悪魔やで……」
「ふふふ、達也君も出ちゃいそうだったかしら? ダーメ、もっとタップリ楽しみましょうよ。朝までいくらでも時間はあるわ」

ーー羽黒のヤツ、あんなに慌てて。そうか、焦らし責めってのがそれだけ効果があると言う事だな……

 女を性の歓びで籠絡するのが仕事の調教師である羽黒が、姉さんの休憩を入れようと言う提案を非難した亊から、却ってそれが効果抜群の責めである亊がわかってしまった。さっき姉さんに言われて一発抜いておいたのも幸いで、まだ冷静さを保っていた私はすぐにも射精したい気持ちを抑え、ストロークを止めた。だが恭子さんの中に深く挿入したままである。

「では休憩しましょう、恭子さん」
「ウッ! そんな……」
「イケそうだったのですね? それはどうも申し訳ありません」
「そんな亊、ありません……も、もう、抜いて下さい」
「休憩だと言ったじゃありませんか。本当は抜いて欲しくないんでしょう? もっとズコズコして欲しいんでしょう? 恭子さん」
「……違います」

 わずかだが答を躊躇った恭子さんが、肉欲に負けて次第に抵抗力を失いつつある亊がわかった。極めそうな前に止めてやったのが効いているのだろう。

ーーよし、徹底的に焦らしてあげましょう。あなたの口から、「抜かないで、もっとして」とおねだりさせてあげますよ。夫の前で私を欲しがってしまったら、もう別れるよりありませんね、恭子さん
 
こうして実に中途半端に行為をやめてしまうと、さらに姉さんが言う。

「ねえ、モリオ君。手伝ってくれない? 羽黒さんを大人しくさせたいの」
「な、何を考えとるんや、久美っ!」
「痛い目にあいたくなかったら、観念して仰向けで寝そべりなさい!」

 達也との交接を外して離れた姉さんは、又もスタンガンを取って照準を合わせたので、立ち上がって悪態を吐いていた羽黒もしぶしぶ仰向けになったようだ。

「じっとしてるように、もっときつく縛り付けてくれない? 今度は羽黒さんともエッチしたいの。楽しみだわ、あのボコボコのおちんちん」
「久美やめんか! とにかくその物騒なもんはしもうてくれへんか?」
「あなた、さっきから邪魔ばかりしようとしてたじゃない!」

 姉さんは横たわった羽黒の上をかすめるようにスタンガンを撃って威嚇していた。本物の銃ならまさか撃たれはしまいと思うだろうが、一応殺傷能力はない筈なので姉さんも遠慮はなさそうで却って恐ろしいだろう。再び鋭いニードルが何本も壁に突き刺さってキラキラと光り、あんな物を体に打ち込まれるなんて私だってゾッとする。半ば狂気をうかがわせる目を爛々と輝かせた姉さんは百パーセント本気モードだ。

「羽黒さん、姉さんに逆らわない方がいいですよ。今日の姉さんは普通ではありません。殺されはしないでしょうけど、保証は出来ませんね」
「わ、わかった」

 恭順の意を表した羽黒をどうしてやるかと頭を巡らせた私は、まず彼が立ち上がる亊の出来ないよう壁に繋いだ首輪のリードを目一杯短くし、次に仰向けで動けなくなるよう両足首にも錠を嵌めてやった。これで一本の棒のようになった羽黒は、亀頭の下がシリコンボールでボコボコした自慢の改造ペニスを天にそそり勃てたままほとんど身動きが取れなくなったのである。

ーーこんな状況でもペニスの勃起が治まらないのか。人間と言うのは因果なものだな

 姉さんが捕らえた彼らを強制的に興奮させようと尻穴に仕込んだアナル用変形ローターは、羽黒だけは立って動いたために抜け落ちていたのである。が、それでも羽黒はギンギンに男根を生え反らせており、彼がこの極限状況の中で異常な興奮状態にある亊を示していた。そして転がっているローターを見落とさなかった姉さんは容赦がない。

「せっかくお尻用の素敵なお道具を用意したのに、吐き出しちゃ駄目じゃない、羽黒さん。簡単には抜けない筈なのにね。モリオ君、入れ直してガムテープを貼ってあげて。ご夫婦さんも、もう一回しっかりきちんと入れ直してあげてね」

 さっき少し間違えば羽黒に当たりそうだった威嚇射撃をして見せたスタンガンを構える姉さんの迫力に、室内には緊張した空気が流れ、もう誰も彼女には逆らえない心理状態になっていただろう。私も姉さんの指示に従い、まず羽黒から、そしてもうヘロヘロになって逆らう気力を喪失したような恭子さん夫婦にも、微振動している淫具をキッチリとアナルに入れ直し、外す亊はもちろん辛い箇所から外れぬよう強固にガムテープで固定した。特に男達の顔は挿入やり直しの時に強烈な感覚で歪み、変な声が出てしまうのを堪えているようだったが、作業が終了するのを待っていたかのように、悲痛な呻きが洩れる。どうやら姉さんが振動を強めたらしい。

「おあっ!」
「ヒイッ!」
「うああっ!」
「あらまあ、ブルブルを最強にしたら、そんなに感じちゃうんだ。みんな白目まで剥いちゃって、アハハハ!」
「姉さん!」

 今三人の尻穴に埋めたのはただのローターではない。男性であれば前立腺を刺激するようにデザインされた、特殊なアナル専用責具なのであり、実の所私がペニスの型取りをした時に、勃起を長時間保つよう羽黒に渡されて使った道具である。きちんと挿入すると卵型の本体から奇妙な形で伸びた部分がまるで性感の源泉を直接刺激するように当たり、本当にヤバいと感じたくらい凄まじい未知の快感が込み上げて、カチカチになったペニスは当分元に戻らなかったくらいなのだ。あの強烈過ぎる淫具が慄えると思っただけでゾッとするのに、一番強くしてしまうとは。私はさすがに姉さんの暴走を止める気になった。

「大丈夫よ。これじゃすぐにイッチャうもの。一番弱いブルブルに戻してから、生かさず殺さずでなぶり尽くしてアゲルわ。もう二度と私とモリオ君に逆らう気なんか起こさないようにね」

 いつの間にか無慈悲な女王様となっていた姉さんの恐ろしい言葉は、どれだけこの性の拷問の生け贄と化した彼らの耳に届いただろうか。強烈過ぎるアナル責めローターの最強バイブを味わわされた時、口々に悲鳴を上げて激しく打ち振られた彼らの腰は、弱振動に戻されても気もそぞろと言う感じでヒクヒクと痙攣するように慄えおののくのが止まらない。男二人は狂ったようにそそり勃ったペニスの鈴口からビュッビュッと先走り液を滴らせ、恭子さんは真っ赤に充血した秘所からとめどなくダラダラと淫液を垂れ流していた。

「さあ、始めましょう。モリオ君、恭子さんに入れちゃったら、すぐにズコズコしないで、お姉ちゃんに合わせてゆっくり動くのよ」
「久美っ! お前、かわいい弟が見とる前やのに、アカンで、アカン! うああっ!」
「おまんこするのが仕事なんでしょ、羽黒さん。そんな情けない声出さないで。ああ、凄いわ、あなたのブツブツ最高に気持ちいいわあ! さ、朝までタップリ私を楽しませるのよっ!」

 さっそくガチガチに拘束された羽黒の老体らしからぬ勃起ペニスの上に跨がって腰を下ろし繋がった姉さんは、改造ペニスをくわえ込んだ歓びをあからさまに表現する。だが、そのままピタリと動きを止めると、腰を微動だにさせず私の準備が出来るのを待っているようだった。そこで私も、アナルの快感に悶々と乱れながらどうにでもしてとばかりに長い脚を投げ出し、ラブジュースを溢れさせて男を待ち望んでいるような恭子さんの上になって、再び深々と刺し貫いていった。

「お待たせしました、奥さん」
「ああっ! あ、あ、あううんっっ!!」
「ご主人が呆れて見てらっしゃいますよ。なのに、そんなに気持ちがいいのですね」
「ち、違います……だ、駄目ですっ! 駄目えっっ!! こ、こんなのって、いけないわ、あああ~っっ!!」
「全く素直じゃない奥さんですね。私のモノを物凄い力で締め付けて、そんな気持ち良さそうな声を出しながら、まだ認められないのですか」

 姉さんの残酷な提案で寸止めし、アナルの淫刺激から逃げられぬよう細工してから再開した交わりは、たちまち恭子さんの官能を全開で燃やしてしまい、この美しい人妻の体が完全に夫を裏切り本能のまま肉欲に溺れ始めたのは明らかだった。私はグサリと肉棒で刺し貫き姉さん同様腰の動きを止めたが、それだけでも天にも昇る心地良さだ。何しろ憧れの恭子さんはどうしようもない快感に狂って淫声を上擦らせ、鳥もちのようにネットリと私を包み込むと、その部分だけが意志のある軟体動物のごとく何段にも分かれた内部が、ギュウギュウと強烈に締め上げて来るのだ。

「じゃあ、始めるわよ。ひとーつ……ふたーつ……」

 姉さんが玉入れを数えているようなのんびりしたペースでカウントしながら腰をゆっくり上下させ始め、私もそれに合わせた。通常の何倍も時間を掛けた超スローセックスで、恭子さんの具合の良さから長時間保たせるのは困難と思われた私には好都合だったが、これではどんなに気持ち良くてもなかなか到達点が見えて来ない。アナルの刺激で極度の興奮状態にある彼らにとっては、エクスタシーの上限近くに押し上げられながら極める亊も出来ず、いつまでも肉欲の炎で焼かれる性の拷問となってしまうのだ。

 なかなかイケないのは私と姉さんも同じようだが、動いて快感を堪能している側と、感じたくないのに無理矢理動かれて快感を搾り取られる側では、心理的に決定的な差がある。こうして焦らしに焦らして絶対にイカせないスローセックスは私達が主導権を把握して続けられ、永遠にも思われる長い時が過ぎていく。

「はい、ひゃーく。交替しましょ。モリオ君、出ちゃいそう? 大丈夫?」
「大丈夫だ、さすがにこれじゃ出ないよ。でも、恭子さんはもう限界かも知れない」
「それはいけないわ。一旦抜いて、今度はオクチに入れてあげなさいよ」
「では恭子さん。入れる場所を変えましょう」

ーーおや?

 私は姉さんに言われるままに一旦ペニスを引き抜こうとして、恭子さんの体が夫達也の前であってはならない反応を示した亊に内心ほくそ笑んだ。完全に蕩け切った女肉がネットリと絡み着くのは変わりないが、引き上げようとする私の劣情の塊に「行かないで」と言わんばかりの、まるで万力で締め付けるような強烈な収縮が伝わって来たのだ。

「もっとして欲しいのですか、恭子さん」
「そ、そんなわけありませんっ!」
「ご主人の前だからって遠慮はいらないのですよ。見なさい、彼だってあなたを裏切り、アソコを勃起させて今から姉さんと楽しむ所です。お互い別の異性とのセックスを見せ合って、興奮なさってるのでしょう。全くお似合いの、変態夫婦ですね」
「酷過ぎます。主人まで、そんな変態だなんて」
「姉さん、そっちの具合はどうだい?」
「ふふ、すっごいビンビンだわ。あ、あ、凄いわ、達也く~ん」

 男性にとってはとりわけ強烈な前立腺刺激アナルローターを入れられているのだから達也の意志とは無関係に屹立が戻らなくても仕方ないのだが、私は恭子さん夫婦を変態だと罵って彼女の気持ちに揺さぶりを掛ける。見ると羽黒みたいに雁字搦めにされているわけでもないのに、すっかり抗う気力を失った達也は、乗り換えて来た姉さんにアッサリ馬乗りで股間を合体されてしまっていた。生理現象で勃ってしまうのはともかく、少しは抵抗して見せれば良さそうなものなのに、思った以上に不甲斐ない男だ。ここに来てからも、羽黒は精一杯無駄な足掻きを見せているのに、当事者である達也はまるで腑抜けではないか。私はこんな情けない男のせいで恭子さんにフラれたのかと思うと、何とも言えない怒りを感じ、同時にこんな男でも夫として立て操を守ろうとする恭子さんを屈服させ、夫に見切りを付けさせてやろうと言う黒い欲望がますます膨れ上がって来る気分だった。私は言葉とは裏腹に既に堕ちてしまっている恭子さんの体から、苦労して引き抜いたシンボルを、今度は口にくわえさせようとした。

「オクチを開けて下さい……言う事を聞けないのなら、お尻のブルブルをもうちょっと強めてみましょうか」
「嫌ですっ! 後生ですから、それだけは許して」

 本当は私のペニスを体に受け入れたくてたまらない筈なのに、夫に義理立てして口唇奉仕を拒む恭子さんだったが、リモコンを見せアナルの刺激を強めるぞと脅すと狼狽し、オズオズと口を開いてくれた。男も女もそこが一番の性感帯なのだと羽黒は言っていたから、ヤツに尻穴をこってり調教開発されて、恭子さんにとって前より感じてしまう辛い急所なのだろう。その羽黒自身が今アナルを責められて悶絶しているのは皮肉だが。

 こうして私は恭子さんの口にくわえさせたペニスをゆっくりと出し入れし、姉さんは達也のシンボルをくわえ込んだ腰を上下させる、百カウントのスローセックスが続けられた。姉さんのカウントは本当に焦れったくて嫌になるくらいのんびりしており、百まで数えるのに三十分以上掛かっていただろう。そして百カウントが終わるや、姉さんは再び羽黒の上に戻り、私は恭子さんとの本番行為を再開した。

ーーふう、参ったな。こりゃ私の方まで焦れったくて欲求不満になりそうだ……

 この焦らしスローセックスが2時間、3時間と続き、もう恭子さんとの行為も5回目を超えようかと言う頃、私はさすがに射精欲求が満たされず、焦りに似た焦燥感を強く覚えていた。姉さんの方はのんびりしたセックスでも、ちゃっかり気をやって楽しんでいるようだったが、これだけゆっくりだと男が射精するのは困難だ。それに恭子さんを絶対イカさぬよう、少しでも気配を感じると腰の動きを止めていたから、ある意味お気楽にセックスを楽しんでいる姉さんよりずっと辛いのだ。もちろん誤爆はもっての他で、サック越しでも男の射精に女体が敏感に反応し達してしまうのは、姉さんとの経験でよくわかっている。姉さんは好きに極めているが、相手の男はと言えば、羽黒はもろく何発か搾り取られた様子。だが、意外に達也は踏ん張りまだ射精していないようだ。まあ、恭子さんの前で達也が自制していると言うより、姉さんがイカさないように焦らしているのだろう。恭子さんが肉欲に負け絶頂を欲しがってくれるのを私は待っているが、その時夫の達也にも射精欲求を解放してやるつもりだろうか。そうなれば恭子さん夫婦の負けだ。夫婦とも完璧に寝取られてしまっては、グウの音も出まい。

 そしてそれは、私がもう回数をはっきり覚えていないくらいしつこく百回のスローストロークを終えて、引き上げようとした時だった。ほとんど意識朦朧と言った感じに見えた恭子さんが、小声だがハッキリと呟いたのである。

「い、イヤよ」
「どうしましたか? 次はオクチの順番ですよ」
「イヤッ! もうイヤ、ちゃんとして! 頭がおかしくなってしまいます……」
「ご主人の前で、いいのですか、奥さん」

 すると恭子さんは、もうハッキリと自分の意志で私のペニスを逃がすまいと強烈に締め上げながら、ちょうど繋がっていた姉さんが離れようとしていた夫達也に向かって言ったのである。

「タックン! ごめんなさい、もう駄目なの、許してちょうだい!」
「恭子さん……」
「あら、ちょうど良かったわ。達也君も出させてあげるわね。ふふ、焦れったくてあなたもおかしくなりそうだったでしょ、達也君」

ーーよし、これで決まりだな。いくら頑張っても所詮人間も動物の仲間。本能には勝てないと言う事ですよ

「では良いですか、恭子さん。私がちゃんと動いて、あなたを心ゆくまでイカせて上げましょう」
「ああ、お願いっ! 早く、早くうっっ!!」

 ついに人妻としての慎みを失い、夫の前で欲しがってしまった恭子さんだが、繋がった時から調教された体はすぐに反応して、いくら抵抗しても私のペニスを歓待してしまっていたのだ。並の女性ならとうの昔にギブアップして、ヘタレの夫など気にせずに大声でおねだりしていた亊だろう。こんな永遠とも思われる長時間耐えられたのはほとんど奇跡であり、恭子さんがいかに貞淑で夫を想う素晴らしい女性であるか、と言う事を如実に物語っている。だが、そんな妻の鑑のような恭子さんも生身の女で、ついに私の軍門に降る時が来たのだ。私は荒れ狂う股間の欲求やはやる心を努めて鎮めながら、冷酷に言い放った。

「あなたもご主人も、違うお相手に思いを遂げてしまったら、もはや夫婦ではいられませんよ。それでもいいのですね、恭子さん」
「ああ~っっ!! 早くして、早くう~っっ!!」
「ちょっと待てい!」

 恭子さんはもう肉欲に焼かれてまともな返事が出来ないようで、私はOKと言う事だと判断した。その時、何発か抜かれてなおアナルローターに責められてバテバテの様子だった羽黒が、声を振り絞ってストップを掛ける。が、恭子さん自身が狂ったように求め出していたのだから仕方ないだろう。私は、引き抜き掛けていたシンボルをグイッと力強く再挿入すると、もう何の遠慮もなく欲望のままにズンズンとストロークして腰を打ち付ける。すると恭子さんはあっと言う間に絶頂を告げる悲鳴を上げると、たちまち一突き毎に極めてしまう連続アクメに陥った。そして私が溜まりに溜まった精をドッと避妊具の中に放出すると、恭子さんはまるで怪鳥のような恐ろしい咆哮を張り上げて、完璧に気を失ってしまった。姉さんの高速腰振りにやられた達也も、何発か連続で放出させられた挙げ句、情けなくも気絶していたようで、こんな所まで仲の良い夫婦であった。

「あら、羽黒さん。そう言えば恭子さんとヤらせてあげてなかったわね」

 失神するまで達也を責めた姉さんは、彼の精液で溢れんばかりになったコンドームをこれ見よがしに誇示すると、気息奄々でもまだ意識のある羽黒へと向かい、又もやヤツの改造チンポを騎乗位でくわえ込んだ。羽黒はしゃがれた声で言う。

「そんな亊はどうでもええ」
「いいわよ。恭子さんが目を覚ましたら一発ヤらせてあげる。いいでしょ、モリオ君」
「ああ。彼女はもう達也のものじゃない。私のものになるんだから、ここまで仕込んでくれた羽黒さんにはお礼をしなくちゃな」
「その亊なんやが……うおっ! 久美、そないなえげつない腰振りはやめてんか。又出てまうがな、わてを殺す気か!」
「いいわよ、たんまりお出しなさい。搾り尽くしてあげるから。ふふ、いつも女の子をヒイヒイ泣かせてる調教師さんも、こうなっちゃ形無しね」
「わての話を聞いてくれへんか、ボン。お前、なんで恭子さん夫婦を分かれさせようとするんや?」
「彼女は私のもの。奴隷になるのですから、当然でしょう」
「そこや。結婚する気はないのやろ? ほなら……」

 淫魔が乗り移ったようにガンガン振りたくる姉さんの積極的な腰使いに苦しみながら、羽黒が絞り出す言葉に、精を放出して冷静になった私は耳を傾けた。ヤツの語った提案は常識外れでかつ不道徳極まりない内容だったが、病院内で繰り広げられた壮絶な寝取りの性宴に酔い悪魔のような歓びに浸っていた私は、素直にうなずいていたのである。

ーーそうか、お互いこんなに興奮して恭子さんと素晴らしいセックスを楽しむ亊が出来たのは、夫の達也が見ていたからだな。完全に分かれさせてしまったら、もうこんなご馳走には二度とありつけないじゃないか

 今日の経験がなければ、馬鹿を言うのもいい加減にしろと一笑にふしていたに違いないが、私は羽黒の異常な申し出に乗っかる亊にした。

「へえ、面白そうじゃない。そしたら、羽黒さんだって恭子さんとズコバコヤリまくれるってわけね」
「アホ! わてはそないなつもりで言うたわけやない。うおっ!」
「もう、素直になりなさいよ、羽黒さん。こんなに元気なんだから」
「そうですね、そうなったあかつきには、羽黒さんもご一緒に参加して下さい」

 もう何発目の射精なのだろう。彼の年齢からすると本当に健康を害するのではないかと心配される精子を、色魔と化した姉さんに搾取された羽黒はようやくダウンして口を閉ざしたが、あんな提案をしたのは自分も参加したいと言う下心があったに違いない。私は羽黒から腰を上げた姉さんと相談した結果、気絶している夫婦の腰を共にガッチリと貞操帯で締め上げて鍵を掛けた。恭子さんだけでなく夫の達也も一緒に私達の奴隷に堕とし、そのセックスを管理する亊にしたのだ。もちろん抵抗はあるだろうが、下半身を完璧に封じ込める精巧な貞操帯を嵌められれば、鍵を持つ私達の言う事を聞くよりあるまい。それに奴隷の身分であっても、離婚させず夫婦生活を一生保証してやろうと言うのだから、何の文句があろうと言うのか。

「あ、あのう、婦長さん。トイレをお願いします」
「あら、次の日曜まで我慢出来ない?」
「無理です。もうおなかが裂けそうで」
「しょうがないわね。院長先生もご一緒にどうですか」
「いや遠慮しておく。私にはそんな趣味はないよ」

 あれからもう数ヶ月たった。表面上は以前と何も変わらず、事務員として雇っている達也は青ざめた顔で姉さんを訪ねると、苦境を訴えたのだ。小用は足せるが大きい方は不可能な貞操帯で二十四時間股間を管理されているため、催して来たら鍵を持つ姉さんか私に排泄を許可して貰うよりないのだ。達也は額に脂汗をかいて見るからに辛そうであり、こんな他の人間もいる場所でも構っていられず、姉さんにトイレを懇願している。小声であっても他人に聞かれたらまずい内容だと思うのだが、それだけ切羽詰まっているのだろう。姉さんも彼の様子を察するともう何も言わず、達也を連れてトイレへと消えていった。

ーー男のウンコなんか見たかないよ、姉さん。恭子さんだって……

 姉さんがいてくれて助かった。でなければ、私が達也の排泄を見届けてやらねばならない所だったのだ。恭子さんもそうなのだが、大きい方をさせる時も監視していないと、勝手に前の陰部を慰めてしまう心配がある。そうなると定期的に実施している「寝取りの宴」も興醒めなものに成り兼ねない。普段の夜の生活はもちろん自慰行為も禁じられて、股間を疼き上がらせた夫婦が、お互いの目の前で他人に犯され合って意志とは無関係に本気で燃えてしまう修羅場を、私達は楽しみにしているのだから。そのため彼らに装着した貞操帯は、辛うじて小水が出せる穴は開いているが自慰防止版と言う目の細かい網状のb物体が入っており、絶対性器に刺激を与えられないよう作られている。

 この貞操帯管理が恐ろしいのはそれだけでない。尻穴の方にはアタッチメントで太いストッパーが入り込んで、大便を完全にせき止めてしまうと共に、常時緩やかな振動を与えて発情状態をキープさせているのだ。羽黒に調教されて後穴の歓びに目覚めてしまった恭子さんはもとより、達也も最早完全にアナル性感の虜となっているに違いなく、絶対に慰める亊の出来ないペニスは強烈な勃起が戻らなくなっているだろう。恭子さんの方は一日中ジクジクと愛液を噴出させて男を欲しがっている状態で、目の前で排泄を見ていてもほとんど無意識に前部を弄ろうとするものだから、この頃はかわいそうだが手錠を嵌めてからウンコをさせているくらいなのだ。従って尻穴に残存する汚物の後始末も私がしてやらねばならず、アナルが異様に感じ易くなってしまった恭子さんは私の指に抉られながら必ず何度か気をやってしまい、ひどく熱っぽい顔で(アソコもお願い)と無言のおねだりをするのが常だ。だが私はもちろん「宴」のために、その願いを叶えてやる亊はない。姉さんも、達也に射精は絶対に許していないだろう。その亊は、恭子さん夫婦と初めに交わした奴隷契約書にも明記されている。

 そう、彼らは表面上は夫婦として普通に暮らしているが、私と姉さんの奴隷として一生過ごすよう取り決めてしまったのである。そして契約書には「月に数回程度」と示されている「寝取りの宴」は明後日、日曜日に行われる予定となっていた。恭子さんと夫の達也は精巧な貞操帯によってセックスを管理され、夫婦でありながら「宴」の日以外に交わる亊もオナニーで性欲を発散させる亊も禁じられているのである。

 こんな条件で彼らを奴隷に堕としてしまった私は鬼畜だろうか。羽黒に提案されて、恭子さん夫婦を離婚させずに、夜の生活に関してのみ奴隷となるよう契約を結んでから、私はいつも自問している。

ーーいや、そんな亊はないぞ。惚れてしまった恭子さんのために、ボンクラだけど彼女が愛する達也との結婚生活を一生保証してやったんだ。鬼畜どころか仏様みたいに寛大な処置じゃないか。それに……

 恭子さんと達也は大いに好き合っているにも関わらず、この所夫婦生活が順調でなく子供が出来ないのだ、と言う情報を私は羽黒から聞いている。私や姉さんは、恭子さん夫婦を寝取るプレイを大いに楽しんで「奴隷夫婦」契約に満足しているのだが、当然ながら初め大いに難色を示した彼らだって、実はむしろ幸せになったのではないか。次の「寝取りの宴」でその亊をはっきり証明してやろう。

 病院のシフトで関係者を全て休みにした日曜の朝、姉さんと私はまず羽黒の家に向かった。「寝取りの宴」に参加する面々は集団で隣の恭子さん宅に押し掛けるのである。全ては了解ずみだから、茶番劇みたいなものではあるが、雰囲気作りは大切だ。仲の良い幸せな若夫婦宅に、弱みを握った陵辱者達が押し掛けて無理矢理夫婦を引き裂き、お互い同士を目の前で寝取ってしまうと言うプレイを行うのだから。

 さて「宴」の参加者は、私と姉さんの他に羽黒と麻里だが、困った亊に今日は麻里が娘のありささんまで連れて来ている。もともと性悪女の麻里を参加させるつもりはなかったのだが、どうやって嗅ぎ付けたのか仲間に入れろと言い出して、恭子さんに関わる裏事情に通じているだけに断り切れなかったのだ。だが、まさか純朴そうな中学生の娘まで連れて来るとは……私は開いた口が塞がらず、羽黒が呆れて非難した。

「ありさちゃん、ここは子供の来る場所やおまへんで。すぐに帰り。麻里、お前何考えとるんや!」
「あら、違うのよ。ありさの方が来たいと言い出したんだから」
「嘘こけ!」
「そうよね、ありさ。あなた山田先生が大好きで、エッチしたいんでしょ?」

 すると何たる亊か、セーラー服にお下げ髪で、外見上は絶対に男を知らなそうな少女のままのありささんが、真っ赤になって恥じらいながら、コクリとうなずいたのだ。麻里に強制されたのかガッと上げてしまいパンツの見えそうなスカートから、折れそうに細くて白い生脚が大胆に露出していたが、エロティックと言うより痛々しく見える幼い少女なのだが。そして麻里はとんでもない亊を言い出す。

「ありさったら毎晩かわいがってたら、すっかりオチンチンが大好きな、エッチな子になっちゃったのよ」
「あん、ママ駄目っ! イヤッ! イヤッ!」

 麻里がリモコンを見せて操作すると、ありささんはまだ発育途上の胸とミニスカの前を手で押さえて黄色い声を出し、しゃがみ込んでしまって真っ白なパンツを覗かせた。パンツとブラの中にローターでも仕込んでいたぶっているのだろう。何と言う酷い母親だ。いたいけな娘を性調教でもしているのか。さすがの羽黒も言葉に詰まっていた。

「あ、あのなあ……」
「さあ、ありさ。細川先生にお願いするのよ」
「私を仲間に入れて下さい。お願いします」

 麻里に手を引いて立たされたありささんは、何とか立っている私の前までやって来ると、快感で色白の顔を真っ赤に染め華奢な体を悶々と慄わせながら頭を下げた。その姿は妙に悩ましくて、今朝から勃起状態を保っている股間が一段と強烈に反り返るのを覚えてしまう。「寝取りの宴」に備えて、達也も含めた男性陣は数日前から禁欲した上に、非合法スレスレの劇薬に近い強力な強精剤を服用しているのだ。もともとロリータ趣味はない私でも、この生理反応は仕方ない。だが、やはり即答はためらわれ、私が答を口ごもると隣にいた姉さんが言った。

「いや、それはちょっと……」
「ありさちゃん、やっぱり駄目。お母さん達は、今からみんなで凄くヘンタイなセックスをするのよ。あなたにはとても耐えられないと思うわ。悪い亊は言わないから、やめといた方が……」
「大丈夫です! 私、母から全部聞いてますから……ああっ!」

 すると再びリモコンを操作されたのか、ありささんは私の前で膝折れてしゃがみ込む。ミニスカは完全にはだけて用をなさず、白い物が目に飛び込んだ私はついマジマジと見てしまった。ただの白パンツと見えたのは、こんな子供には似つかわしくないスケスケのレースで、彼女を悶絶させている青いローターまで確認出来る。

「マ、ママあ! ありさイッチャいそおっ! 気持ちいい~っ!」
「まだ駄目よ、おあずけ。ね、皆さん、おわかりでしょう。この子だってヘンタイなんだから。学校の授業中だって、自分でこんな風に楽しんでたりするんだから。ありさ、そうでしょ?」
「うんっ! ママ、イカせて。ありさ、イキたいの」

ーー何だ、この子は。母親に調教されて、こんな子供が……世も末だな

 私だって、羽黒を貶めるためありささんを監禁調教しようとした前科があるのだが、その時は私に近寄られただけで怖がって猛烈な拒否反応を示し、とても今目の前で痴態を晒している娘と同一人物とは思えない。やはり羽黒に処女を奪われつつ性感調教されて女の歓びに目覚めてしまい、さらにかわいそうな亊に実の母親麻里に毎晩レズられてすっかり淫乱な素質が開花してしまったのだろう。清楚に見えるありささんだが、ビッチな母親譲りの好色な血が色濃く流れていたわけだ。

「いい格好になったわね、ありさ。細川先生に、ご奉仕してさしあげなさい。わかるでしょ、あなたの大好きなオチンチンをパックンチョするの」
「うんっ! あ、あの、ご奉仕させて下さい」
「うわ! や、やめなさい」

 パンツをモロに見せているありささんが、私の張り切ったズボンの前に手を伸ばすので、慌てて制止する。もともとさほどロリータ趣味ではない筈の私だが、ここで彼女にしゃぶられてしまったら間違いなく濃厚なザーメンを抜かれてしまうだろう。今さら道徳的な亊を持ち出すつもりはないが、中学生と淫行してしまうにはまだ私の方の覚悟が出来ていないのだ。

「仕方ないわね、ありさ。それじゃ細川先生の前でオナニーしてイッテごらんなさい」
「うん、わかった。ああ~っ! い、いくううっっ!!」

 私に口唇奉仕を拒否されたありささんは、母親に言われて開脚座りで露出していたヌレヌレパンツの中に手を入れると、青いローターを気持ち良い箇所に強く押し付け、もう片手の指を幼いワレメに挿入して弄った。すると既にイク寸前まで昂ぶっていたありささんは、あっと言う間に快感が弾けて生臭いアクメ声を張り上げ、スケパンツの内側でブシャッと淫液を噴出したのまで見えてしまった。とても清楚だった中学生少女とは信じられない乱れぶりである。

「パンツを脱いで、先生に差し上げなさい」
「あ、あの……これ、どうぞ」

 派手に極めてしまったありささんが、中学生にしてはセクシー過ぎるショーツをアッサリ脱いで、両手で差し出すものだから、私は姉さんと顔を見合わせていた。そして彼女のパンツを横取りした姉さんが言う。

「まあ、おもらししちゃったみたい。絞ったらタップリ水が出そうね。ありさちゃん、本当にいいの? 覚悟出来てる?」
「はいっ! 大丈夫です」
「山田先生とエッチしたいんだね?」
「はい、エッチしたいです。でも私、細川先生や町内会長のおじさんとも、したいです」
「ねえ、皆さん、言ったでしょ。ありさったらオチンチンが大好きで、今日の日を楽しみにしていたんですから」

 麻里が勝ち誇ったように幼い娘の淫乱ぶりを語る馬鹿母ぶりを見せるが、もう恥じらいも見せず堂々と乱交願望を口にした少女に、私は呆れてしまった。だがこんなお下げ髪のかわいらしいロリータ中学生が、ミニスカセーラーの下でノーパンのアソコから愛液を溢れさせて男を欲しがっていると思うと、そのギャップの大きさに私は不覚にもムラムラと込み上げてしまうのを抑えられなくなって来た。同じように「エッチしたい」相手として指名された羽黒が、私の気持ちも代弁するかのように言った。

「ありさちゃん、アンタ子供やとばかり思うて、見くびってたわ。やっぱ男好きなお母ちゃんの血は争えんのやなあ」
「それじゃ、ありさも仲間に入れてもらえるのですね」
「仕方ないでしょう。ありささん、だからもうアソコを揉むのはやめて下さい。はしたな過ぎますよ」
「ありがとうございますっ!」

 何と「エッチしたい」と口にしながらミニスカの上から陰部を弄っていたありささんが、大喜びで抱きついて来たので、私の方がどぎまぎしてしまい、姉さんと顔を見合わせて苦笑してしまった。そしてそんな幼く起伏に乏しいロリ娘の体の感触にも、「宴」に備えて大量に精を貯めていた私の肉棒は正直な反応を示し、この子も犯してやるんだと言う欲求が込み上げて来るのをどうしようもなかった。そうだ。「寝取りの宴」などと言う不道徳な性の歓びに溺れようとしている今、未成年少女と交わってはいけないなどと言う、下らない世間の道徳に従っても仕方ない。今日ばかりは獣となって雄の本能を解放してやるのだ。

 こうしてとうとう中学生の娘まで加わった我々寝取り軍団は外に出て、羽黒が恭子さん宅のインタホンを鳴らした。

「山田さん、いらっしゃいますかの」
「はーい」

 これから行われる鬼畜のような寝取りの性宴を覚悟している筈だが、恭子さんの声は明るかった。玄関先に大挙して訪れた我々の前に現れた姿も、ゆったりしたホームウェアに身を包みニッコリと微笑んで、どこから見てもごく普通の平凡で幸せそうな若妻である。とても貞操帯でガードされた股間を火のように疼かせ苦悶しているようには見えない。そしてやや遅れて姿を現した夫の達也もお揃いのようなホームウェアを着て、寝起きみたいなボサボサの髪をかき上げ、普通の夫婦の休日の朝、と言う感じである。だが、このホームウェアはすぐに脱ぎ捨てる亊が出来る「宴」に備えた服装なのだ。

「せんせえっ! お久しぶりです」
「あ、ああ。お早う、ありささん」
「えへへ~。来ちゃった」
「あ、あの……この子は一体……」

 恭子さん夫婦も、まさかありささんが現れるとは夢にも思っていなかっただろう。場違いなお下げ髪のセーラー服少女に大いに驚いている様子だった。母親の麻里と違い、清楚で純朴な娘だと思っている筈で、短く上げたスカートの下でノーパンのアソコから淫蜜を滴らせ、この性宴に志願して参加したなどと絶対に信じられないだろう。明らかに動揺している恭子さん夫婦だったが、私は計算外だったありささんの亊は気にせず、予定通り亊を進める。すでに姉さんや羽黒と話し合って、今日の「宴」はいつも以上に刺激的なものとなるよう打ち合わせていたのだ。

「気にする亊はありませんよ。それより今日はとても良い天気だ。ベランダに出てくれませんか、恭子さん」
「えっ!? そんな、まさか……」
「何をためらっているのですか。さあ行きましょう」
「嫌ですっ! 人に見られてしまいます」
「なあに、町内会長のわてが許したるから、エッチする所を皆に見て貰うとええが。奥さんみたいなど変態のマゾ女なら、きっと死ぬほど興奮してまうで。夜やないから、見物人が集まって来るかも知れん。病み付きになってまう亊、請け合いやで」
「酷過ぎます……」

 実際には庭に向かって開放されているベランダだから、人が集まって来るなどあり得ないが、恭子さん夫婦の寝取られセックスを野外で晒してしまおうと言う試みだ。私が恭子さんの手を取りベランダへと誘うと、本気で嫌がる愛妻に耐えられなくなったのか、気弱な達也まで抗議して来た。

「そんな恥ずかしい亊だけはやめて下さい。恭子さんも嫌がってますから」

ーーよしよし。少しは抵抗してくれないと、せっかくの「宴」も味気ないからな。この所マンネリだったし、ベランダ露出プレイを企画したのは正解だったな

 そして恭子さんの手を取った私を阻止しようとした達也は、姉さんが後ろから抱き着いて動きを止める。

「あら達也君。あなた達、自分の立場がわかってるのかしら」
「でも、ベランダでなんてあり得ません。よそから丸見えです」
「刺激的でいいじゃない。とにかくあなた達に選ぶ権利なんかないのよ。奴隷なんだから」

 達也は姉さんにそう言い聞かされると、もうグウの音も出なくなってしまう。離婚しなくて良い代わりに夫婦で結んだ奴隷契約は一生続くのだ。私達に逆らえば契約違反と見なされ、達也は未成年暴行犯として警察の厄介になり、恭子さんも解雇されて夫婦で路頭に迷う亊となる。後味は悪いが、あれだけの金と労力を費やした私としても、絶対に容赦するつもりはないのだ。私の決意は、夫婦とも良くわかっているだろう。

「へえ、ドレイなんだ」
「そうよ、ありさ。ママが言った通りでしょ。山田先生も奥さんも奴隷でね、何でも言う事を聞かなくちゃいけないのよ」
「ふうん、かわいそう」

 ありささんが母親麻里から説明を受けてそう呟いたが、この「寝取りの宴」は若夫婦が普段は忘れているかも知れない、自分達の置かれた「奴隷」と言う立場を定期的に確認させられる場でもある。そしてこの奴隷契約を提案して恭子さん夫婦の離縁の危機を救ってやった羽黒が、姉さんに羽交い締めにされた達也に言う。

「もちろん恭子さんだけやのうて、アンタも一緒に連れてったるさかい、心配はいらん。そや、ご主人の方はもう裸になってから行きまひょ。さっさと脱ぎなはれ」
「達也君、何グズグズしてるの。どうせ裸になるんだし……ははーん、さてはカワイイ教え子がいるから恥ずかしがってるのね」

 いつもの宴なら最初抵抗して見せても、契約をチラつかせればすぐ従順に命令に従う気弱な達也だが、ありささんにジーッと見られながら服を脱ぐ亊にためらいを見せていた。本当は羽黒と母親に調教されておませなエロ娘に変身しているありささんだが、スカートが短か過ぎる亊を除けば、一見あどけない純朴な少女に見えるのだ。ところがそのありささんが、裸になるのを躊躇する達也にとんでもない亊を言い出す。

「せんせ、ありさが脱がせてあげよっか」
「い、いや、いいよ。自分で脱ぐ」

ーーこの子は小悪魔だな

 ありささんにズボンを触られた達也は、慌ててそう口走る。あの麻里の娘だから男を惑わす血が流れているのだろうか。清楚な外見を保ちながら、かつて慕っていた恩師を弄び始めるセーラー服少女に、私はそんな実感を抱く。姉さんもそうだが、「女は化ける」と言うのは本当のようだ。

「恭子さんはベランダで脱がせてあげましょう。さ、行きますよ」
「ああ……外でなんて、嫌です。本当に出なきゃいけないのですか」

 結局観念して脱ぎ始めた達也を見て、私は改めて恭子さんを連れて行こうとしたが、恐らく覚悟は決めていても脚が竦んでしまうようだ。無理もない。こんな白昼に堂々と、誰に目撃されてもおかしくない開放されたベランダで、夫以外の人間に陵辱されようと言うのだから。

「往生際の悪い奥さんだなあ」
「おい、何やってんだよ! その女は奴隷なんだから、首輪でも嵌めて引っ張ってやりゃいいのさ。夫婦揃ってデクノボウじゃあるまいし、そんなノロマじゃ埒が開きゃしねえよ!」
「ほんじゃま、奴隷らしく扱ってやりましょうかな」

 すると麻里が娘の前だと言うのに下劣な本性を隠さず、口汚く怒鳴った。恭子さん夫婦がいつものように素直に成り切れないのは、この馬鹿女の娘とは思えない可憐な外見の中学生ありささんの存在が一因のようだ。だが私は恭子さんが抵抗を見せてくれる亊に却って痺れるような黒い歓びを覚えながら、羽黒から受け取った首輪と手錠で彼女を拘束していく。そして後ろ手錠を嵌められた恭子さんの首輪のリードをグイと引くと、とうとうこの私より長身でモデル級の美女は身をかがめながら外に向かって歩き始めたのである。

「凄ーい。やっぱり奴隷なんだね」

 ありささんが無邪気に発した何気ない一言に、恭子さんは美貌を曇らせる。若夫婦にはまだその正体が明かされず、素朴な田舎の中学生に見えるセーラー服少女の参加で、いつもより深い屈辱を覚えているようだ。計算外だったが面白い亊になって来た。夫の達也は教師時代彼女に慕われていたようだから、ますます辛い亊だろう。

「では、ここに立って下さい。首輪を繋いだら手を解いてあげますから、自分で裸になるのですよ」
「はい」

 ベランダに出ると一番端に恭子さんを立たせ、首輪のリードをフェンスに繋ぐ。多少動けるだけの余裕はあるが、もう反対側には絶対届かない拘束だ。そちらには後から来る達也を繋ぎ、夫婦が互いに違う相手に犯されてしまう所を見せ合うのだ。もうここまで来ては抗っても意味のない恭子さんは、私の命令に従ってホームウェアを脱ぎ捨てていく。そしてとうとう美腰にガッチリ喰い込む黒革の貞操帯だけになった恭子さんを正座させると、私は鍵をチラつかせつつズボンから勃起ペニスを取り出し、顔の前で誇示して見せた。

ーーううむ、こりゃ予想以上に恥ずかしいな。向かいの家の窓から丸見えだし、遠くからでもいかがわしい行為をやってる亊がバレバレじゃないか

 奴隷夫婦により深い屈辱を味わわせて辱めるために企画した露出プレイで、自分の恥ずかしくなってしまった私は苦笑する。女である姉さんが一番恥ずかしいに決まってるのだから、ペニスを出すくらいでひるんでどうする。

「恭子さん、正直におっしゃって下さい。私のコレが欲しいのでしょう?」
「ああ、そんな……」

 恭子さんは返答をためらうが、目をしっかりと見開きじっと私の逸物を見つめると、一瞬も目を離そうとはしない。命令されてもいないのに、おぞましい筈の物体に魅入られて目を反らす亊も出来ないのだ。それはまるで覚醒剤の患者が、心でいくら抵抗しても中毒性の薬の魅力に抗う亊が出来ないようなもので、よだれを垂らさんばかりに蕩けてしまったまなざしには、少し狂気の色さえ兆していた。愛する夫のいる身でありながら、凄腕の調教師羽黒によって、すっかり私のペニスに馴染んでしまうよう女性器を作り変えられてしまった恭子さん。奴隷契約を結んでからは貞操帯で完璧に性欲を管理され、一週間か時にはそれより長い「おあずけ」を喰らってからの「寝取りの宴」を繰り返される亊により、ますます私の男性器への依存症は酷くなる一方だろう。薬物中毒患者がまず完治する亊のないように、この道からはもう二度と引き返す亊は出来ないのだ。恭子さんも、そして私も。

「ご主人もやって来られましたね、ちょうど良かった。おや? これは又何たるザマだ」

 肉体はとうに崩壊していても、心は貞淑な人妻である恭子さんを屈服させようと、私が頬を肉棒でピシャピシャと叩く狼藉を働いていると、残りの人間に取り囲まれた夫達也がベランダに連行されて来た。一足先に服を脱ぎ貞操帯も外されていた全裸の達也は、やはり首輪と手錠で縛められていたが、何とその強烈に勃起したシンボルを、かつて慕われていた教え子であるありささんにムンズと掴まれて引っ張られている。そして恭子さんとは反対側の端に首輪を繋いだ羽黒は達也を正座させたのだが、ニコニコしながら達也のペニスを掴んでいるありささんはその手を離そうとはしなかった。

「よっしゃ、ご主人の方はこちらに座りなはれ」
「すっごい、先生。おちんちんが熱くて、固くて、ビクビクしてる」
「さあ、ありさ。先生とエッチしたいんでしょ。まず一回出させてあげなさい」
「や、やめて下さい、ありさちゃん」
「どうしてえ? もうビュッと出ちゃいそうだよ」
「駄目だよ! ほら、先生の奥さんがあそこに……ああ、うああっ!」

 達也はもうこのセーラー服の美少女が、かつての清楚な教え子とは別人に変身している亊に気付いていたろうが、羽黒が用意していたローションを手に垂らしたありささんに、シュルシュルと滑らかに肉棒を摩擦されて断末魔のような悲鳴を上げる。

「さあ、恭子さんも遠慮なく私のモノをくわえて下さい。ご主人だって、あの通り。教え子さんにシコシコされてお楽しみなのですから」

 情欲に燃えるような瞳の隅に、夫達也がありささんの手コキで追い詰められている痴態を浮かべた恭子さんが、どうしようもない衝動に突き動かされて大きく開けてしまった口の中に、私は痛い程に屹立したペニスをゆっくりとねじ込んでいった。恭子さんはもう諦めたかのように目を閉じて安らかな表情を浮かべると、羽黒に仕込まれたのか男の快感のツボを的確に刺激する丁寧でかつ下品な口使いで私を喜ばせてくれる。向こうでは、愛する妻の前で中学生の元教え子にペニスをしごかれて射精する恥を何とか回避したい達也が仕切りと苦しげに呻いているが、楽しそうに恩師のシンボルを弄びその窮状を報告するありささんや、口汚く罵っている麻里の言葉から判断するとほとんど限界が近付いているらしい。そこで何も遠慮する必要のない私は、達也の爆発と合わせるつもりで下半身の緊張を緩めると、麗しい若妻の口内にドドッと劣情の証を飛沫かせてやった。事前の禁欲と強精剤の服用によって私の怒張は正に猛り狂っており、この後恭子さんとのセックスを楽しむには一度抜いておくくらいで丁度良いのだ。それは貞操帯に射精を管理され「宴」の時にしか解放を許されない達也も同様だろう。

「うわあ、タップリ出ちゃったね、せ~んせ」
「ありさ、先生とエッチする前にオクチでキレイキレイしてあげなさい」
「は~い」
「それから、ヤる前にこれを着けるんやで、ありさちゃん」

 向こうではやはり大量に出してしまったらしい達也のペニスを口で後始末し始めたありささんに、羽黒が避妊具を手渡していた。恭子さんの方は、何も言われなくとも私の一回目のザーメンを完全に飲み下し、その残滓まで丁寧にくまなく「掃除」してくれる。おかげで私の肉棒は、より一層硬度を増してこの素晴らしい人妻の体を賞味しようと痛い程の屹立を回復した。もう確かめるまでもないようだが、私は貞操帯の鍵を見せながら恭子さんにいつもの屈辱的な言葉を要請する。

「ではご主人の前でハッキリとおっしゃって下さい、恭子さん。そうしたら、鍵を外してコレをあげましょう」
「ああ……恥知らずな恭子のオマンコに、守男様の、オチンチンを、入れて下さい……タックン、ごめんなさい!」
「そんな言葉は余計ですよ」

 ほとんど儀式っぽいが「寝取りの宴」を盛り上げるためにも、こんな口上を述べさせる亊は必要だと思う。そして向こうでは、もうすっかりこんな変態行為に馴染んでしまったかのようなありささんが、恭子さんの言葉を受けて仰向けに拘束された達也に襲い掛かる所だった。ちょっと前まではあんなに清純だったのに、女は恐ろしい。

「あ~、いっけないんだ。ね、奥さんも浮気するんだから、先生もありさとエッチしよ」
「あ、ありささん。いけないよ……うわっ!」
「えへへ、がった~い」

 ありささんは達也の上に跨がるとミニスカノーパンのまま腰を下ろしていき、騎乗位の体勢で達也と繋がってしまった。拘束された男が勃起をコントロールするのは困難だから、女以上に強姦を拒否する亊は出来ない。

「ご主人も、教え子さんと始められましたよ。恭子さんも、遠慮なく楽しんで下さい」

 さすがに、お願いします、などと口にはしなかったが、恭子さんはすっかり従順に協力して貞操帯を外させると、意地悪く手を出さずにじっと横になった私の股間で急角度にそそり勃ったモノに燃えるような視線を送り、キチンと頭を下げる。夫の前で肉欲に破れ、自らの意志で寝取られる修羅場でさえ礼節を失わない淑女恭子さんに、ますます欲情を露わにした私の股間に、向こうと同じような騎乗位でまたがった彼女も腰を下ろす。そしてついに待望久しかった男性器を与えられた恭子さんは、ああ~っっと感に堪えないような悲鳴を洩らすと、獣と化して腰を上下させ、その動きはどんどん激しくはしたないものに変わっていく。向こうでもありささんが元気一杯に動いているようで、競うかのような腰振りのスピードは良い勝負だった。

 こうしてベランダと言う外に開放された空間で、お互いすぐ手が届きそうで届かない距離に拘束された若夫婦を、違う人間が次々に犯す「寝取り」輪姦が展開する。基本は男が仰向けで横になり、女が上から繋がって腰を振る女性上位のスタイルだ。夫達也を女達が無理矢理犯すためにはそうするよりなかったのだが、恭子さんの方は私と羽黒の肉棒によって完全に躾けられ中毒に陥っているような状態で、夫の前でどんなに自制しようとしても、貞操帯で欲求不満を溜め込んだ美しい体は我々の肉棒を自らくわえ込んで激しく動き、肉欲を貪ってしまう達也に対する裏切り行為がやめられないのだった。

ーーこりゃ凄いな。ひょっとすると本当に見物人が集まって来るかも知れないぞ。ああ、姉さん! 声が大き過ぎるよ

 こんな所で恥を晒す亊に及び腰だった恭子さんも含めて、女達は刺激的過ぎる露出寝取りセックスにすっかり燃え上がり、ガンガン腰を振りながらあられもない大声でよがり狂っていた。恭子さんの方は羽黒と私が交互に犯しながら、もう一人がイラマチオで口を塞いでやっているのだが、向こうは最早AV撮影かと疑ってしまうくらいのレベルである。今下になって恭子さんとの交合を満喫している羽黒も、町内会長として自分の家の隣家のベランダでこんな乱交騒ぎを行っている亊に、内心ヒヤヒヤしているかも知れない。こんな時でも覚悟を決めた女は大胆で逞しく、到底男では敵わない。

 こうして激しい交わり合いが一段落付き、全員汗と愛液と精液で体中がドロドロになるまで寝取りセックスを心ゆくまで堪能すると、いよいよクライマックスの到来である。

「さ、恭子さん。旦那の所に行ってやりなはれ」

 かつて私を非難した亊など忘れてしまったかのように、恭子さんの口中と膣内に生殖能力のない精子をたんまり注ぎ込んだ羽黒が、首輪と手錠を外してそう促す。「寝取りの宴」の最後は、さんざん他の男女に嬲り尽くされた奴隷夫婦が交じり合う亊が許され、衆人環視の中でセックスを強要されるのだ。だが、初めの頃こそ猛烈な屈辱に涙しながら無理矢理体を合わせさせられていた二人は、まもなくその奴隷らしいマゾヒスチックな歓びに溺れていき、今では我々の存在など眼中にないかのように、情熱的で獣のような性交を見せ付けてくれるようになった。

 今日はかつての教え子ありささんの相手までさせられた達也は、避妊具が何度も一杯になって交換されるくらい精液を搾り取られて、気息奄々でグッタリしているようだが、心配はいらないだろう。事前に服用した薬よりも、「宴」の時しか交合を許されない最愛の妻恭子さん自体が、彼にとって最高の強精剤となるのだから。

「タックン」
「恭子さん」
「体中ベトベトだよ。キョンタンがキレイキレイしてあげるね」

 白昼のベランダと言う場所も、皆に見られている亊も、まるで意識にないかのようにお互いを呼び合う若夫婦。彼らはこうして我々寝取り軍団に見守られながら、男女の秘め事を行う亊に酷く興奮して燃え上がってしまう、奴隷らしい習性が染み付いた変態夫婦なのである。ありささんの参加と言う達也にとってのマイナス事項も、ベランダ露出の趣向が相殺してくれるだろう。

 果たして、汚れてしまった体中を清めるかのごとき愛妻恭子さんのリップサービスにより、今だ仰向けでガチガチに拘束されて身動きの取れない達也のシンボルは、グングンと奇跡的な回復を遂げていく。そしていよいよ情けなく縛り付けられた夫の股間に顔を埋めた恭子さんは、達也の肉棒を手で掴みそれに力を注入するかのように、彼の尻穴を開いて舐め始めていた。

「き、恭子さんっ! 汚いです、そんな所……オアッ!」
「タックンの体なら、キョンタンは何でも平気だよ。ほう~ら、気持ちいい? キョンタンにおまかせだよ」

 舌の挿入に続いて、ナースらしい手管による前立腺マッサージで、達也のシンボルはもう完全に勢いを取り戻し、天に向かって見事にそそり勃っていた。

「タックン! 愛してるわ」
「恭子さん、ぼ、僕もです……」
「ずっと、ずっと、一緒だよ、タックン」

 ベランダ露出も衆人環視も気にせず、二人切りの世界に入り込んだ恭子さんは女性上位で達也と繋がりを果たすと、貪るように唇を合わせ、ゆっくりと堪能するように腰を上下させ始める。周囲を黙殺した夫婦の熱愛ぶりに、私と姉さんは顔を見合わせて和やかに笑ったが、麻里母娘は気に入らないようだった。

「何だよ、見せ付けやがって! 恥を知れ、恥を!」
「せ~んせい、ありさの時より嬉しそうだよ、もう!」
「こらこら、お前ら他人のアツアツを妬くもんやないで。いくら奴隷でもな、こいつらは夫婦なんやさかい」
「そうだよ、奴隷の癖に、クソ忌々しい!」

 恭子さん夫婦のためを思いこの奴隷夫婦契約を提案した羽黒が取りなそうとしたが、麻里の不機嫌は治らない。すると、しょーがねえな、と小声で呟いた羽黒は麻里とありささんに言った。

「ぶつくさ言うな。わてが母娘丼でかわいがったるさかい、そこにうつ伏せで並んでケツを上げるんや! ホレ、はよせい!」

 生殖能力のない羽黒は既に恭子さんの膣内に何度も射精している筈だが、今だ勃起の衰えぬ女体に絶大な歓喜をもたらすイボイボ付きの怒張を手でしごきながら不服そうな母娘に見せ付ける。薬を使っているとは言え、高齢であの絶倫ぶりはさすが調教師だった。すると彼の改造ペニスの素晴らしさを知っている麻里とありささんは、大人しく並んで高く尻を上げる獣の交尾の体勢を取った。ロリコン趣味のない私でもムラムラしてしまう、ミニスカノーパンのかわいらしい中学生ありささんはともかく、体の線が崩壊した醜い中年女麻里に食指が動くとは思えないが、さすが羽黒は嫌なそぶりも見せず母親のデカ尻から貫いていく。そしていきなりよがり声を張り上げる麻里に、よしよし、ここがええか? それともこうか? などとしっかり突いて気をやらせると、すぐさまありささんに乗り換える。ありささんも手放しの歓びようで、たちまち昇り詰めていくようで、羽黒には悪いが欲求不満の母娘も大満足だろう。

「ねえ、モリオ君、いいかしら」
「あ、ああ、姉さん。もちろんだよ」

 激しく睦み合っている恭子さん夫婦と、母娘丼で羽黒にかわいがられている麻里母娘に当てられたのか、なぜか遠慮していた姉さんが私の白衣の下をまさぐって来た。いや、遠慮していたのは私の方かも知れない。恭子さん寝取り計画を通じて、私のために攻撃的で激しい女を演じてくれた姉さんだが、本当は上品で慎ましい女性なのだ。高校時代から続いている男女の関係でも、初めは姉さんがリードしてくれていたのだが、私の方に積極的にふるまって欲しいようなのである。今この場で姉さんを犯すのは至極当然だが、私の方から押し倒してやるべきだった。だが現実には、姉さんの方が積極的に誘いを掛け、私を押し倒して来た。

「お姉ちゃんが上になってもいいかしら」
「ああ、どうぞ。ご自由に」

 こんな素っ気ない会話をしてしまう私は変わり者だろうか。でもこんな私の歪んだ性格も、全ては細川家の跡取り息子として生まれ育った特殊な環境や人間関係のせいなのだと思いたい。幼い頃から、年の離れた久美姉さんにほとんど母親代わりのようにかわいがられ、同世代の他人との交流はゼロに等しかった。その結果姉さんと男女の関係になってしまった上、あろう亊か父から姉さんを一生の愛人とするよう命じられた。姉さん以外に初めて好意を抱いた恭子さんには求婚を断られ、親の勧める女性と愛の存在しない子孫を残すためだけの結婚を強要された。そして父からは、好きな女が他にいるのなら、妾として囲い養ってやれ、と言われているのだ。世間一般の価値観とかけ離れた観念を持たねば、生きていけないではないか。今姉さんにのし掛かられて勃起が治まらないペニスをくわえられ、すっかり馴染んだ姉さんの感触に幸せを感じながら、私はそんな亊を思っていたのだが。

「姉さん、着けてないよ」
「我慢出来ない? モリオ君」
「無理な気がするけど……」

 姉さんと関係を持つ時に欠かした亊のない避妊具を着けていない亊に気付いた。どちらから誘っても、最終的には姉さんが必ず気を付けてくれていた避妊である。姉さんを愛人にしろなどと命じた父も、それだけは駄目だと言ったが、やつに言われなくてもそれが最後まで犯してはならない禁忌である亊は姉さんも私もよくわかっている。医学的にも異常児が生まれ易くなるのだから。

「ああ、タックン。もう一回、お願い。元気になって」

 達也はもちろん何の遠慮もなく妻の中に射精したようであるが、恭子さんはなおも求めて夫の萎えたペニスを口唇奉仕と前立腺マッサージで勃たせようとしていた。

「達也君って凄いわね。又勃って来たみたい」
「姉さん! そんなに動かれると、本当にヤバいかも知れないよ」

 達也が又しても奇跡的な復活を遂げるのを見た姉さんは、感心したように言いながら、リズミカルに腰を振る。恭子さんも素晴らしかったけれど、やはり私にとって一番心地良い女性は姉さんだ。腹の底からムラムラと射精欲求が込み上げて来た私はさすがに慌てて来た。本当にタブーを犯して良いのだろうか。私はグッと尻穴に力を入れて耐え、いざとなったら姉さんを突き放してでも最後の一線を越えない決意をした。

だが私の決意は、恭子さんの大胆なふるまいによって大いに揺らぐ事となる。妙に難しそうに達也と繋がろうとしていると思ったら、彼女は何とアナルセックスを試みていたのである。その理由が姉さんの、そして私の気持ちに訴えかけて来るものだったのだ。仰向けの達也の上に自分も仰向けと言う困難な体勢で、何とか尻穴に肉棒を受け入れた恭子さんは、感極まった声で叫ぶ。

「ほお~っっ!! 凄いいっっ!! オシリノアナも最高だよ、タックン! も、もう駄目、キョンタン、えっちになっちゃうよおっっ!!」
「恭子さん! そんな亊したら……」
「いいの! だって、もうじき後ろでしか出来なくなっちゃうんだもん。あ、あ、イクッッ!! あん、キョンタン、どんどんイッチャイそおっっ!!」
 
 背中を拘束された達也に押し付け後穴で彼のシンボルをくわえ込んだ恭子さんは、狂ったようにユサユサ揺れる乳房を掴んで揉みしだき、もう片手で開いた秘所に指を挿入したりクリトリスを弄り回したりしながら、激しく昇り詰めていったのだ。まるで色魔に取り憑かれたような恭子さんの狂態を、私の上になった繋がっていた姉さんはしばらく腰を休めてじっと見つめていた。

「そうか、恭子さん、そろそろ普通のセックスは危険だものね……いいなあ」

ーー姉さん! それが姉さんの本心だったのですね

 恭子さんは今達也の子を宿している。妊婦の体を損ねる亊は出来ないから、「宴」自体当分自粛せねばならぬかも知れず、恐らく最後の本格的な実施となる今日は特別に露出プレイまで演出してやったのだ。それにしても皮肉なものだと思う。正常な夫婦生活ではいつまでたっても駄目だったのに、この「寝取りの宴」の最後にだけ許される、皆の目に晒されながらの屈辱的な夫婦の交わりが彼らに福音をもたらそうとは。恭子さんと達也を奴隷夫婦に堕としたのは、やはり鬼畜な所業ではなかった。むしろ感謝してもらいたいくらいだ。

 そして恭子さんの懐妊について、姉さんがもらした「いいなあ」と言う本心の吐露は、私にとって衝撃的だった。腹違いとは言え実の弟である私と男女の関係になっても、姉さんは常に妊娠だけは駄目よ、と私に諭して絶対に避妊を怠る亊は許してくれなかったと言うのに。きっと姉さんはずっと私の子種を授かる亊を望んでいたのに、姉として最後まで超えてはならない禁忌を私に示そうと、その気持ちを隠し続けていたのだ。

 奴隷夫婦契約によって私達にセックスを管理され、「寝取りの宴」などと言う耐え難いであろう恥辱の極みを味わわされながら、愛する男の子供を宿すと言う、女性にとって最高の幸せを手に入れた恭子さん。本当に人間とは不思議な生き物だと思う。通常の道徳観念や価値観に縛られている限り、恭子さん夫婦にこの幸福は訪れなかったのだ。

ーーならば私達だって……姉さんの気持ちがわかった今、何をためらう必要がある?

 そう、この時私自身もこれまで心の奥底にしまい込んでいた願望に気付いていた。私も姉さんと本当の意味で結ばれたかったのだ。

「姉さん。姉さんの中に出してもいいかな」
「モリオ君!……ありがとう」
「泣かないでよ、姉さん」

 私に対する長年の想いがたまっていたのだろうか。久美姉さんは大粒の涙をボロボロこぼしながら、貪るように私の唇を奪い、ゆっくりと腰の動きを再開した。もちろん寸分の硬度も失う亊なく、ベストフィットする私にとって最高の女性器を深々と貫いていた私のペニスはたちまち反応して、体奥から凄まじい勢いで猛烈な射精欲求が込み上げて来る。そして私の方もずっと大好きだった姉さんと過ごした幼い日から、ずっとためこんで来た満たされぬ想いを一気に爆発させた。

 白昼のベランダはあり得ないような乱痴気騒ぎで淫風が吹きすさび、見た人が通報したならば警察の厄介になってもおかしくなかっただろう。だが、いつまでも繋がって愛を確かめあっている恭子さん夫婦も、果てしない母娘姦に酔いしれている羽黒や三倉母娘も、すっかり時と場所を忘れて自分達の世界に入り浸っていた。もちろん私達だって。私は最愛の久美姉さんの温かい体内に包まれながら、ついに手に入れた至福のあまりの歓喜に、唇を合わせた姉さんと一緒に感涙をこぼし続けたのだった。

~おしまい~


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