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「桜の園」第1章.淫劇の開幕 1-1.超ミニスカ女子高生~相田祥子
1-1.超ミニスカ女子高生~相田祥子
「あのね、相田さん」
「は、はい……」
桜園高校で初めて2年A組の担任を持たせてもらった春野真帆は、なぜかしら緊張してしまうのを感じ額の汗をハンカチで拭った。
私立桜園高校は1学年3クラスの小さな高校で、地方都市H市郊外の小高い丘の上にあった。元々金持ちの子女が通う典型的なお嬢様学校で、県外からわざわざ入学して来る生徒も数多く、将来の社長夫人養成学校という噂であった。授業料は高く、さらに自宅から通えない生徒は高級マンション等を借りて通うのだから、入学生の親は地位も金もある者が多い。当然ながら家庭の教育水準は高くそれなりの学力を持った生徒が集まって来るので、校則等は緩やかで放任的であるが進路実績は上がっており、ますます人気が高まっている学校であった。
又、校長特別推薦という制度があり、多額の寄付金を出した生徒を裏口入学させているらしい、とか、校長好みの可愛い女生徒を入学させているらしい、などという噂が冗談半分で囁かれていたが、経営者でもあるワンマン校長の桜園五郎に表立って逆らう者はいなかった。何しろ学校の教職員も皆校長がじきじきに採用した、言わば息の掛かった職員ばかりだし、この不景気な折に給与等の待遇は抜群に良く、学校の経営も順風満帆なのだから文句が出る筈もないのだ。
しかし、一昨年それまで金は出すが口は出さない理想的な経営者と思われていた校長が、男女共学にする、と言い出した時皆は驚いた。が、女好きだから女子校のままなのだ、という陰口があったくらいで、時代の流れからその提案はすぐに受け入れられ、すぐに校舎の増改築などの態勢が整えられると、全学年1クラス増で3クラスの共学として旧「桜園女子高校」は「桜園高校」としてスタートしたのだった。
そしてクラス増に伴い大幅に新規採用された教職員の1人が春野真帆であり、彼女はこの高校の卒業生で大学卒業後すぐに母校に採用されたのだ。彼女の専門は国語であったがもちろん学問的に優秀であるだけでなく、美人揃いと噂される桜園高校でもその美貌とスタイルの良さが目を引く、正に才色兼備を絵に描いたような女性である。そして今日はクラス担任として初体験となる年度当初の個人面接で、その1番目の生徒が相田祥子だったのだ。
しかし、真帆が緊張しているのはそれだけが理由ではなかった。祥子は大人しく真面目そうな生徒で幼く見えるツインテールの頭を伏せ、羞ずかしそうにモジモジと両手でスカートを押さえて座っていたが、そのスカート丈が普通ではない短さなのだった。祥子は必死でスカートを押さえて中が見えないように座っていたが、多くの生徒がそうやって誤魔化すように折り畳んでミニスカートにしているわけでなく、スカート自体の生地がないので教師の前でそんな不格好な姿勢を余儀なくされているようだった。
真帆は至近距離で目のやり場に困ってしまった。健康的な太股が大幅に露出して、手で隠さなければこうして対面して椅子に座っているだけで中が覗けてしまいそうだった。可愛いと評判のセーラー服のスカートをほとんどの生徒はミニスカートにしていて、生活指導の緩やかなこの学校の教師たちはこれも世の流れと事実上黙認していたのだが、ここまで短くするのは明らかにやり過ぎである。担任としてそれを注意しないわけにはいかないと思った真帆は、慎重に言葉を選びながら口を開いた。
「スカートが短か過ぎるんじゃないかしら?」
「ご、ごめんなさい……」
祥子は本気で恐縮している様子で、羞ずかしいのか真っ赤になって俯き、露出した太股が心なしか慄えているようだった。その過激なミニスカから、注意しても反抗するのではないかと心配していた真帆は拍子抜けした気分であったが、理由を聞いても謝るばかりで埒が開かなかった。
「男の子もいるんだし、その……見えちゃうわよ」
「はい……ごめんなさい」
祥子はもう泣きそうな顔になってはっきりわかる程ガタガタと慄え始め、真帆はかわいそうでいたたまれない気分になってしまった。
ーーこんな子が、どうして? ホントにパンツが見えちゃいそうなのに、一体何を考えてるんだろう?
注意する真帆も、実の所高校時代はミニスカートにしていたのだが、ここまで過激なミニでなくても下には必ずスパッツをはいてパンチラを防止していた。当時は女子校だったが、スカートの短い現代の女子中高生にとっては当然のマナーである。ところが、今この学校ではスカートの下にスパッツ類を装着するのは厳しく禁止されていた。しかも下着の色は白でないといけないと、校則の緩いこの学校としては異常な程の厳しさの上にかなり厳格に運用されているので、祥子が極度に羞ずかしがっている所を見ても白いパンツが見えそうになっているのに違いなかった。
これには他の学校では考えられない特別な事情があった。共学にするため女子の制服も含めて新調しようかという話があった時に、校長がほとんど独断で女子の制服は従来通りのオーソドックスなセーラー服で、男子は詰め襟という古風な制服に決めてしまい、さらに女子の服装について奇妙な提案をしたのだ。それが、女子生徒が男子に見られても平気な格好をすると年々短くなる傾向のミニスカート化に歯止めが掛からなくなるので、下に白い下着以外を着る事を禁止すると言う校則だった。
会議で初めてと言っていいほど強く意見を主張する校長に異論を述べる者はいなかった。校長は、私も先が長くないから、と言って、共学化を初めとする学校改革に本腰を入れると宣言し、それはそれでほとんど学校の教育内容に無関心だった校長に対して好感を覚える者も多かった。が、反面服装の規定などに妙に力を入れる校長の張り切りぶりに首をかしげる者もいた。
校長は自分の提案した校則を徹底する、と言って、スパッツ類をはいている事が発覚した女子生徒をわざわざ校長室に呼び出し、女性職員にその場で没収させたのだ。セクハラではないかと、当事者の女生徒はもちろん教職員間でも疑問視される行為だったが、校長が頑として譲らず、世の流れに逆らってでも貞淑な女性を育てるのだ、と力説すると誰にも逆らう事は出来なかった。
元々ミニスカートにして黒いスパッツを見せてしまう中高生に流行の服装は、誰しも眉をひそめたくなる不格好なスタイルなので、これについてはしっかり教職員間でも意識統一が形成され、セクハラまがいのスパッツ没収も日常化していった。おかげで間もなくこの校則は共学化を前にほぼ全生徒に徹底し、女生徒はスカートの下に白いパンツしかはいていないはずだった。(なぜ白だけなのか妙に思う者もいたが、さすがにパンツの色の自由化を表立って主張する者はいなかった。)そしてスカート丈の極端なミニ化も阻止されたように思われた。
ところが実際に男子が入学して来ると、この校則は校長の意図(と他の者は誤解していた)した役割は果たさなかった。ほとんどの女生徒はスパッツ類を禁止されたにも関わらずミニスカートをやめなかったばかりか、かなりの生徒は厳格な教師の目を盗みスカートを短く折り畳んでさらに際どいミニにして穿いてしまうようになったのだ。
男子の目を君するようになれば、エロティックな意味でなくおしゃれ感覚で流行のミニスカートを女子が好むのは当然で、それは年齢の近い真帆にも共感出来る心理だった。しかしその気はなくてもミニスカートで白いパンツしかはいてない女子生徒たちは、しゃがんだり階段を上がる時に白いものを見せてしまうのが日常茶飯事となってしまい、男子を楽しませてしまう、という妙な事態になっていた。強硬手段で皆を驚かせた校長もさすがにスカートを没収する気はないらしく、困ったことになったと憂慮しているのでは、と思われたが、それはとんでもない誤解だった。校長はこの事態を密かに喜んでおり、自分の深謀遠慮が成功した事でさらなる野望を胸に秘めていたのだ。
そんな事とは露知らず、明らかにやり過ぎとしか言いようのない祥子の超ミニスカをとても直視は出来ない真帆は、彼女が手で隠しているスカートの裾当たりをチラリと一瞥したが、その時衝撃的な光景が目に映った。ピタリと閉じ合わせたムッチリと肉付きの良い太股の間を、一筋の液体が光りながらツーと流れ落ちるのがハッキリ見えたのだ。
ーー嫌だ、この子。もしかして、濡らしてるの?
無論女子高生が失禁するわけはなく、その液体の意味を勘ぐった真帆の方がドキッとして顔を赤らめてしまった。当然それを意識しているであろう祥子は狼狽の色を露わにし、幼いが整った美人顔を深紅に染めワナワナと慄えているようで、いたたまれなくなった真帆は視線を反らしこの話題を切り上げるしかなかった。
そして他の話をしたのだが、祥子は小さな口を半開きにして小鼻を膨らませ、絶え間なくハアハアと息を荒げているので、真帆は困ってしまった。まさかそんな破廉恥な事は考えられないが、まるでこの愛らしい少女が性的快感に酔っているように真帆の目には映るのだ。
ーーま、これだけ申し訳なさそうにしてるんだし、明日からは穿いて来ないわよね
もうこの話題を口にするのもはばかられた真帆は、そう気休めで自分を納得させると早々に話を終えた。するとホッとした様子の祥子は
「失礼します」
と礼儀正しく深々と一礼して部屋を出て行ったのだが、礼をした瞬間にも手でしっかりスカートを押さえていなければ白いものが見えそうだった。実際後ろに誰かいたら、お尻から嫌らしくパンチラを見せてしまったに違いなく、半ば呆れ半ば困惑した真帆は深くため息をついていた。
ーーちょっと冒険してみたかったのかしら? 私には理解出来ないけど……それにしても凄いスカートだったわ。あんなの見せられちゃ、男子は勉強どころじゃないでしょうね
実際同性の自分でさえ、まだ心臓がドキドキと高鳴っているのだ。さらに羞ずかしい事に自分が性的に興奮しているのに気付いた真帆は、
ーー嫌だ、私……
と苦笑して、思わず胸部と、タイトスカートの股間に手をやっていた。思った通り、乳房が重々しく張りを増していた。先端の乳首も勃起しているに違いない。そしてタイトスカートの奧で、羞ずかしいクリトリスがピンと勃ち、体の奧からジュンと溢れるものを感じていた。
ーー帰ったら、しちゃいそうだわ
その美貌にも関わらず、そんなお下劣な事を考えた真帆は少し赤面した。彼女は才色兼備であったが、「色」の面の素質に恵まれており、感じ易く濡れ易い体質である事を自覚していた。学生時代に付き合っていた彼氏はいたが、就職してから別れてしまい、現在付き合っている男性はいなかった。母校に赴任した新米教師として、日々の仕事に情熱を燃やしやり甲斐を持って働いているので、全く不満はなかったが、男性と接していない肉体の方は欲求不満気味で、夜ベッドの中で指を使ってしまうこともしばしばだったのだ。
「失礼しまーす」
次の面接にやって来た生徒が入室して来て、真帆は慌てて気持ちを落ち着かせ、祥子の事は忘れようとした。あんなオドオドした大人しい生徒が、一時の気の迷いで過激な服装をして来たとしても、自分と話をしてもう二度とあんな格好をすることはないだろうから、心配はいらない筈だった。
が、それは甘い判断だった。祥子は翌日からも扇情的な超ミニスカートを穿くのをやめる事はなく、それどころかクラスの他の女子の中にも、同様に羞ずかしい格好をする生徒が出て来ることになろうとは、この時点で真帆には予測も出来ない事だったろう。そして、最後には自分までも破廉恥な格好で登校し、学校で指を使い、信じられないような痴戯で官能に恵まれた肉体を燃やす事になろうとは、誰に予測出来ただろうか?こうして桜園高校の淫劇は開幕したのだった。
「桜の園」目次
「あのね、相田さん」
「は、はい……」
桜園高校で初めて2年A組の担任を持たせてもらった春野真帆は、なぜかしら緊張してしまうのを感じ額の汗をハンカチで拭った。
私立桜園高校は1学年3クラスの小さな高校で、地方都市H市郊外の小高い丘の上にあった。元々金持ちの子女が通う典型的なお嬢様学校で、県外からわざわざ入学して来る生徒も数多く、将来の社長夫人養成学校という噂であった。授業料は高く、さらに自宅から通えない生徒は高級マンション等を借りて通うのだから、入学生の親は地位も金もある者が多い。当然ながら家庭の教育水準は高くそれなりの学力を持った生徒が集まって来るので、校則等は緩やかで放任的であるが進路実績は上がっており、ますます人気が高まっている学校であった。
又、校長特別推薦という制度があり、多額の寄付金を出した生徒を裏口入学させているらしい、とか、校長好みの可愛い女生徒を入学させているらしい、などという噂が冗談半分で囁かれていたが、経営者でもあるワンマン校長の桜園五郎に表立って逆らう者はいなかった。何しろ学校の教職員も皆校長がじきじきに採用した、言わば息の掛かった職員ばかりだし、この不景気な折に給与等の待遇は抜群に良く、学校の経営も順風満帆なのだから文句が出る筈もないのだ。
しかし、一昨年それまで金は出すが口は出さない理想的な経営者と思われていた校長が、男女共学にする、と言い出した時皆は驚いた。が、女好きだから女子校のままなのだ、という陰口があったくらいで、時代の流れからその提案はすぐに受け入れられ、すぐに校舎の増改築などの態勢が整えられると、全学年1クラス増で3クラスの共学として旧「桜園女子高校」は「桜園高校」としてスタートしたのだった。
そしてクラス増に伴い大幅に新規採用された教職員の1人が春野真帆であり、彼女はこの高校の卒業生で大学卒業後すぐに母校に採用されたのだ。彼女の専門は国語であったがもちろん学問的に優秀であるだけでなく、美人揃いと噂される桜園高校でもその美貌とスタイルの良さが目を引く、正に才色兼備を絵に描いたような女性である。そして今日はクラス担任として初体験となる年度当初の個人面接で、その1番目の生徒が相田祥子だったのだ。
しかし、真帆が緊張しているのはそれだけが理由ではなかった。祥子は大人しく真面目そうな生徒で幼く見えるツインテールの頭を伏せ、羞ずかしそうにモジモジと両手でスカートを押さえて座っていたが、そのスカート丈が普通ではない短さなのだった。祥子は必死でスカートを押さえて中が見えないように座っていたが、多くの生徒がそうやって誤魔化すように折り畳んでミニスカートにしているわけでなく、スカート自体の生地がないので教師の前でそんな不格好な姿勢を余儀なくされているようだった。
真帆は至近距離で目のやり場に困ってしまった。健康的な太股が大幅に露出して、手で隠さなければこうして対面して椅子に座っているだけで中が覗けてしまいそうだった。可愛いと評判のセーラー服のスカートをほとんどの生徒はミニスカートにしていて、生活指導の緩やかなこの学校の教師たちはこれも世の流れと事実上黙認していたのだが、ここまで短くするのは明らかにやり過ぎである。担任としてそれを注意しないわけにはいかないと思った真帆は、慎重に言葉を選びながら口を開いた。
「スカートが短か過ぎるんじゃないかしら?」
「ご、ごめんなさい……」
祥子は本気で恐縮している様子で、羞ずかしいのか真っ赤になって俯き、露出した太股が心なしか慄えているようだった。その過激なミニスカから、注意しても反抗するのではないかと心配していた真帆は拍子抜けした気分であったが、理由を聞いても謝るばかりで埒が開かなかった。
「男の子もいるんだし、その……見えちゃうわよ」
「はい……ごめんなさい」
祥子はもう泣きそうな顔になってはっきりわかる程ガタガタと慄え始め、真帆はかわいそうでいたたまれない気分になってしまった。
ーーこんな子が、どうして? ホントにパンツが見えちゃいそうなのに、一体何を考えてるんだろう?
注意する真帆も、実の所高校時代はミニスカートにしていたのだが、ここまで過激なミニでなくても下には必ずスパッツをはいてパンチラを防止していた。当時は女子校だったが、スカートの短い現代の女子中高生にとっては当然のマナーである。ところが、今この学校ではスカートの下にスパッツ類を装着するのは厳しく禁止されていた。しかも下着の色は白でないといけないと、校則の緩いこの学校としては異常な程の厳しさの上にかなり厳格に運用されているので、祥子が極度に羞ずかしがっている所を見ても白いパンツが見えそうになっているのに違いなかった。
これには他の学校では考えられない特別な事情があった。共学にするため女子の制服も含めて新調しようかという話があった時に、校長がほとんど独断で女子の制服は従来通りのオーソドックスなセーラー服で、男子は詰め襟という古風な制服に決めてしまい、さらに女子の服装について奇妙な提案をしたのだ。それが、女子生徒が男子に見られても平気な格好をすると年々短くなる傾向のミニスカート化に歯止めが掛からなくなるので、下に白い下着以外を着る事を禁止すると言う校則だった。
会議で初めてと言っていいほど強く意見を主張する校長に異論を述べる者はいなかった。校長は、私も先が長くないから、と言って、共学化を初めとする学校改革に本腰を入れると宣言し、それはそれでほとんど学校の教育内容に無関心だった校長に対して好感を覚える者も多かった。が、反面服装の規定などに妙に力を入れる校長の張り切りぶりに首をかしげる者もいた。
校長は自分の提案した校則を徹底する、と言って、スパッツ類をはいている事が発覚した女子生徒をわざわざ校長室に呼び出し、女性職員にその場で没収させたのだ。セクハラではないかと、当事者の女生徒はもちろん教職員間でも疑問視される行為だったが、校長が頑として譲らず、世の流れに逆らってでも貞淑な女性を育てるのだ、と力説すると誰にも逆らう事は出来なかった。
元々ミニスカートにして黒いスパッツを見せてしまう中高生に流行の服装は、誰しも眉をひそめたくなる不格好なスタイルなので、これについてはしっかり教職員間でも意識統一が形成され、セクハラまがいのスパッツ没収も日常化していった。おかげで間もなくこの校則は共学化を前にほぼ全生徒に徹底し、女生徒はスカートの下に白いパンツしかはいていないはずだった。(なぜ白だけなのか妙に思う者もいたが、さすがにパンツの色の自由化を表立って主張する者はいなかった。)そしてスカート丈の極端なミニ化も阻止されたように思われた。
ところが実際に男子が入学して来ると、この校則は校長の意図(と他の者は誤解していた)した役割は果たさなかった。ほとんどの女生徒はスパッツ類を禁止されたにも関わらずミニスカートをやめなかったばかりか、かなりの生徒は厳格な教師の目を盗みスカートを短く折り畳んでさらに際どいミニにして穿いてしまうようになったのだ。
男子の目を君するようになれば、エロティックな意味でなくおしゃれ感覚で流行のミニスカートを女子が好むのは当然で、それは年齢の近い真帆にも共感出来る心理だった。しかしその気はなくてもミニスカートで白いパンツしかはいてない女子生徒たちは、しゃがんだり階段を上がる時に白いものを見せてしまうのが日常茶飯事となってしまい、男子を楽しませてしまう、という妙な事態になっていた。強硬手段で皆を驚かせた校長もさすがにスカートを没収する気はないらしく、困ったことになったと憂慮しているのでは、と思われたが、それはとんでもない誤解だった。校長はこの事態を密かに喜んでおり、自分の深謀遠慮が成功した事でさらなる野望を胸に秘めていたのだ。
そんな事とは露知らず、明らかにやり過ぎとしか言いようのない祥子の超ミニスカをとても直視は出来ない真帆は、彼女が手で隠しているスカートの裾当たりをチラリと一瞥したが、その時衝撃的な光景が目に映った。ピタリと閉じ合わせたムッチリと肉付きの良い太股の間を、一筋の液体が光りながらツーと流れ落ちるのがハッキリ見えたのだ。
ーー嫌だ、この子。もしかして、濡らしてるの?
無論女子高生が失禁するわけはなく、その液体の意味を勘ぐった真帆の方がドキッとして顔を赤らめてしまった。当然それを意識しているであろう祥子は狼狽の色を露わにし、幼いが整った美人顔を深紅に染めワナワナと慄えているようで、いたたまれなくなった真帆は視線を反らしこの話題を切り上げるしかなかった。
そして他の話をしたのだが、祥子は小さな口を半開きにして小鼻を膨らませ、絶え間なくハアハアと息を荒げているので、真帆は困ってしまった。まさかそんな破廉恥な事は考えられないが、まるでこの愛らしい少女が性的快感に酔っているように真帆の目には映るのだ。
ーーま、これだけ申し訳なさそうにしてるんだし、明日からは穿いて来ないわよね
もうこの話題を口にするのもはばかられた真帆は、そう気休めで自分を納得させると早々に話を終えた。するとホッとした様子の祥子は
「失礼します」
と礼儀正しく深々と一礼して部屋を出て行ったのだが、礼をした瞬間にも手でしっかりスカートを押さえていなければ白いものが見えそうだった。実際後ろに誰かいたら、お尻から嫌らしくパンチラを見せてしまったに違いなく、半ば呆れ半ば困惑した真帆は深くため息をついていた。
ーーちょっと冒険してみたかったのかしら? 私には理解出来ないけど……それにしても凄いスカートだったわ。あんなの見せられちゃ、男子は勉強どころじゃないでしょうね
実際同性の自分でさえ、まだ心臓がドキドキと高鳴っているのだ。さらに羞ずかしい事に自分が性的に興奮しているのに気付いた真帆は、
ーー嫌だ、私……
と苦笑して、思わず胸部と、タイトスカートの股間に手をやっていた。思った通り、乳房が重々しく張りを増していた。先端の乳首も勃起しているに違いない。そしてタイトスカートの奧で、羞ずかしいクリトリスがピンと勃ち、体の奧からジュンと溢れるものを感じていた。
ーー帰ったら、しちゃいそうだわ
その美貌にも関わらず、そんなお下劣な事を考えた真帆は少し赤面した。彼女は才色兼備であったが、「色」の面の素質に恵まれており、感じ易く濡れ易い体質である事を自覚していた。学生時代に付き合っていた彼氏はいたが、就職してから別れてしまい、現在付き合っている男性はいなかった。母校に赴任した新米教師として、日々の仕事に情熱を燃やしやり甲斐を持って働いているので、全く不満はなかったが、男性と接していない肉体の方は欲求不満気味で、夜ベッドの中で指を使ってしまうこともしばしばだったのだ。
「失礼しまーす」
次の面接にやって来た生徒が入室して来て、真帆は慌てて気持ちを落ち着かせ、祥子の事は忘れようとした。あんなオドオドした大人しい生徒が、一時の気の迷いで過激な服装をして来たとしても、自分と話をしてもう二度とあんな格好をすることはないだろうから、心配はいらない筈だった。
が、それは甘い判断だった。祥子は翌日からも扇情的な超ミニスカートを穿くのをやめる事はなく、それどころかクラスの他の女子の中にも、同様に羞ずかしい格好をする生徒が出て来ることになろうとは、この時点で真帆には予測も出来ない事だったろう。そして、最後には自分までも破廉恥な格好で登校し、学校で指を使い、信じられないような痴戯で官能に恵まれた肉体を燃やす事になろうとは、誰に予測出来ただろうか?こうして桜園高校の淫劇は開幕したのだった。
「桜の園」目次
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